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クランクアップ

ひとつの大きな区切りを迎えた。
ひとつのとか言ったけれど、二回目にしてようやくしっかりとした区切れ目、という感じ。
前回のはもう手でちぎれそうなところまで点線と切れ込みを入れて、今回はきちんと折り目を入れた上でカッターで切り取った、みたいな区切れ目。
だから一回目でほぼ終わっていたのだけれど、それがすごくすてきな形で完成して、とてもほくほくしている。

その点線の微妙に繋がっているところが私の心を支えてくれていたような、それでいて紐で背中を繋がれていたような、そんな感覚だった。
今はその紐が解けて、何も思い残すことなく前を向いて歩けるような、それでいてまっさらなところに立つ寂しさと不安があるような、そんな感覚。

今までは、ひとつのことを達成感を持って終えてもすぐに忘れてしまっていて、思い出すこともできずに「確かに頑張ったはずなんだけど」という感覚にしがみついていた気がする。
今回手元に残るものにできて、いつでも見返すことができるものになったとき、この経験をひとつの階段として、もう1ステップ上に上がれる感じがある。

今までたくさん、ありがとうございました。
あの場でのことは、あなたとの時間は、この先絶対に忘れることのない、とてもいいものとして私に刻まれています。
でもこれが私の絶頂期でもなければ、寂しいお別れでもない。
この先もたくさん新しいことを潜り抜けて、何度も人生を変えるような経験を繰り返して、何段もステップを上がって、また新しい私として帰ってきますから。
いつ会っても、「この先が楽しみな人」って言わせてみせますから。
私は私として、自分の人生を生きていきますから。

どうかこれからも、よろしくお願いします。

いってきます!

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