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バンコク旅〜中学男子の直感に導かれて知った新たな魅力

中学生の息子と2 人の海外旅行、昨年のシンガポールに続き、今年は5日間のバンコク旅行へ行った。

我が家の中学男子は、直感派。だから旅行ガイドにはないスポットを見つける天才。2人の旅行はハラハラすることの連続で、ぶつかってしまったこともあるけれど、思わぬ発見がたくさんあった。

私一人だったら行かなかった場所、食べなかった物など、新しい体験ができたので記録に残しておこうと思う。

母子2人旅



地元のバーガー屋さん「イージーバーガー」

息子は海外旅行で2日に1回はハンバーガーを食べたいと言う。
昨年のシンガポールではマクドナルドとモスバーガーへ行き、日本との微妙な違いを楽しんだけれど、今年のバンコクでは息子がGoogleマップで見つけた地元のハンバーガー屋さんイージーバーガーへ行った。
バンコク市内に数店舗あるようだ。
これが大正解。

いや最初はパテが薄いので一瞬がっかりしたのだが、aged beefカリっと焼いてあって、黄色く甘めのバンズとの相性も良くて美味しい!!

息子はポテトがカリカリで美味しかったと言っていた。

左は唐辛子たっぷりの辛いチーズバーガー。
右は普通のバーガー。


ただ、私たちが行ったオンヌットのイージーバーガーはアダルトな雰囲気漂う飲み屋街の一角で、大麻の店も連なっていたので、子連れで行くようなところではなかったかも。バンコク在住の詳しい方がもしこれを読んでくださったら是非コメント欄で教えていただけたら嬉しいです!

オンヌットのイージーバーガー。
駅から徒歩5分ほどの、飲み屋が連なる路地の奥にあった。
イージーバーガー向かいの店にはカンナビス(大麻)のマーク。
このマーク、街でよく見かけました。
日本人が多く住んでいるというトンローソイ13沿いにも
カンナビスマークの大きなお店があったので、タイでは日常の光景・・?
2025年から再規制されるという報道もあるようだが・・・


Alex Face "Peace for Bangkok"

タイ市街地を歩くのはしんどい。PM 2.5と道路の照り返しのせいか3分も歩けばぐったりしてしまう。だから私はナショナルスタジアム駅からサイアム駅までのたった一駅でもBTSに乗りたかったが、息子が歩くと言うので仕方なくついていった先で偶然、タイで有名なグラフィックアーティストの作品に遭遇した!

Alex Face "Peace for Bangkok"

小悪魔的可愛さに胸を撃ち抜かれた。

タイトルは "Peace for Bangkok"

なぜバンコクの平和を祈っているのか。
ーーそう思って、タイの政治経済レポートを読んでみると、この絵が描かれる前の2010年代前半のタイは、激動の時代だった。経済が停滞する中で大洪水や軍事クーデターが起こり、国民が赤と黄色に分かれて対立していた。そういえば日本でも報道されていたことを思い出す。

そしてこの絵が描かれた2016年の終わり頃に、長く国民から敬愛されていたラーマ 9 世が逝去した。

そういう時代に、ALEX氏はどんな願いをこの絵に託したのだろうとしばし想いを馳せた。

ところで、ALEX FACE氏は、「都市生活者の思考を喚起するためにストリートで活動をしている。」そうだ。(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000543.000018225.html
まさに私も思考を喚起された。むむむ。ALEX氏のアートの力、さすがです。

それにしても10年経った今、絵がかすれてるのがなんとも..


バンコクの肺 バーンガジャオ(人工島)

バンコク近郊にある人工島バーンガジャオは手つかずの自然が残り、空気を浄化してくれるという意味で”バンコクの肺”と呼ばれているらしい。ホテルから近いし、おしゃれなカフェもあって、週末には水上マーケットが開かれると聞いて行ってみた。

黄色いあたりがバーンガジャオ
息子の直感が見つけた水上マーケット脇のカフェ
緑あふれる店内はオープンエアだけど過ごしやすくて癒された

バーンガジャオの水上マーケットは、有名なものと違って、船での売り買いはできないのだが、地元の人がカメレオンを頭に乗せて散歩していたり、巨木を切り出した分厚い板の上であぐらをかいておしゃべりを楽しんでいたり、大安売りをしているサンダル屋さんに人だかりがしていたり、僧侶が行き交う人に水をかけていたり・・・と、ローカルな雰囲気を満喫できた。

バンコク中心部では3分も歩くとぐったりするが、バーンガジャオは緑が多いのでおよそ 1 時間の島内横断サイクリングも快適だった。

緑あふれるのどかな道


バンナー埠頭に近い方の船着場から一番近いレンタサイクルで自転車を借りたら、帰りの船のチケットが無料になった。

バンナー埠頭に近い方の船着場の近くのトイレは綺麗だった

バーンガジャオへの行き方など参考にしたサイト


アユタヤ日本人村

アユタヤ観光の定番ツアーには含まれないことが多いが、 山田長政の足跡を辿れる日本人村は息子の希望で行ってみて良かった!

アユタヤ日本人村の山田長政像


山田長政がタイの要職に就いていたという話はなんとなく知っていた。
けれど、私は、山田長政が何をしてタイ王室から要職を授けられ、江戸幕府が鎖国して交易が途絶えた後、どうなったのかについてまるで知らなかった。

アユタヤ日本人村では、アユタヤ王朝の異民族に対する政策と日本人村の変遷が、日本の歴史と絡めて展示してあるのでとてもわかりやすい。展示を読みながら、当時の日本人村山田長政の人生に思いを馳せると、重厚な時代劇を観たような感覚になった。


eスポーツ スタジオとヴァロラント世界大会

昨年、シンガポールで、息子がどうしてもeスポーツカフェに行きたいと言うので行ってみたら意外と面白かったので、バンコクでもeスポーツ スタジオへ行ってみた。

去年のシンガポールのeスポーツカフェは、店内がほの暗く、ずらりと並んだソファが古びていたので心配したけど、受付の30才前後と思しき男性が理性的に対応してくださったし、息子曰くPCの性能は良かったらしい。そして何より中高生と思しき3〜4人のグループが時折り歓声を上げながら楽しんでいてスポーツ感があるのが印象的だった。

今年バンコクで行ったAIS eスポーツ スタジオは、シンガポールで行ったところより日本のeスポーツカフェに近い感じ。
店内は明るい近未来的なデザインで、若い女性が制服のようなスーツに身を包んで受付をしている。なんとなくアルバイトかなと思うようなゆるい対応だが優しくてほっこりする。客層はやはり若い人が多いが、皆、概ね静かにゲームをしていた。

息子は日本の友達とのゲームを楽しみ、私はゲーミングチェアでぐっすり眠ってリフレッシュできた。

AIS eスポーツ スタジオ
サームヤーン駅とチュラロンコン大学の間にあるビルの2F
利用料 1 時間あたり 60THB(およそ300 円)
ゲームをしない私は無料で座らせてくれた🙏

https://www.ais.th/game/studio/studio-station-zone.html


翌日に行ったプロンポン駅はヴァロラント(オンラインのシューティングゲーム)の世界大会の広告で埋め尽くされていたのも印象的だった。
私たちが旅していた2週間後にプロンポン駅近くの会場で東南アジアで初めて世界大会が行われるらしく、子どもが「あと2週間遅かったら!」と悔しがっていた。私も見たかったな、eSportsの世界大会の雰囲気。


ヴァロラント世界大会一色の駅
奥の大画面も世界大会の広告が流されていた
駅の外回りもヴァロラント世界大会の広告でラッピングされていた
奥に見えるVOB LIVEと書かれている建物が世界大会の会場らしい


オンヌット駅とアヴァニ スクンビット バンコク ホテル


バンコク旅行のホテルといえば、
チャオプラヤ川沿いのラグジュアリーホテル
・中心部のハブ駅であるシーロム駅やアソーク駅あたりのホテル
がお勧めされていることが多い。

けれど、
ラグジュアリーホテルは今回の旅には贅沢すぎる。
中心部のホテルは出張みたいな気分になりそうだし、繁華街に近いのが息子と一緒の旅では少し気がかりだ。
また、食べ盛りの息子と一緒の旅では、夜に小腹が空いた時、ホテルの近くで手頃な夜食も調達できるのも重要だ。

東京で例えるなら、
東京〜大手町〜銀座あたりよりも、
神楽坂とか浅草のような少しローカルの生活感がある街に泊まりたい。

ーそんな条件にぴったりだったのがオンヌット駅直結のアバニスクンビットホテルバンコクだった。

オンヌット駅周辺の魅力

アソーク駅(中心部のハブ駅)から郊外に向かって5つ目の駅がオンヌット駅である。
日本人や外国人が多く住むエリアの先にあり、近年、開発が進んでいる。

駅の片側には飲食店などが集まるセンチュリー・ザ・ムービープラザ(①)
反対側には、地元のコストコ的なロータス(②)があって、
両脇の道路には、屋台(③)が並び、地元の人でにぎわっている

センチュリー・ザ・ムービープラザには日本のお店がいっぱい。タイ料理に飽きた時には、ここの吉野家大戸屋山崎パン、和食居酒屋、トンカツ屋などで、日本の味でほっとできる。また、日本のドラッグストア(マツキヨ、ツルハドラッグ)もあって、馴染みのある日系メーカーの商品も扱っているので、衛生用品やスキンケアなどが足りなくなった時にも頼りになりそう。

吉野家の牛丼。247THB (1,100円くらい)
長時間のドライブから戻って青ざめていた息子が生き返った☺️

ロータスでは旅に欠かせないボトルウォーターやばらまきお土産を安く買える。また、2Fのフードコートにはミシュラン ビブグルマンの店もあって美味しかった。

ビブグルマンの一品。
店名撮影したのにピンボケで読めず・・ロータス2Fフードコートの角にありました。

屋台は衛生面が気になるが、揚げたてのチキンなら大丈夫かなと食べてみるととびきり美味しかった!(写真を撮りそびれていて残念)
息子は気に入って毎晩、同じ店で揚げたてチキンを買っていた。3日目くらいに、店番のヤンチャな感じのお兄ちゃんに「この子が気に入って」と日本語で話しかけたら、なんとなく意味を察してくれたみたいで、恥ずかしそうに笑ってくれた。作っているのは肝っ玉母ちゃん風の壮年女性。これを書いていたらまた食べたくなった。あー美味しかったな。
ロータス前の屋台は地元の人で賑わっているので、食事どきにはおおむねどの屋台でも作りたてを買える。


アバニスクンビットホテルバンコク

  • 駅直結でアクセス抜群!移動の拠点に便利

  • 朝食ビュッフェが豊富で美味しい!タイ料理、中華、洋食、ベジタリアンなど種類が多くて、毎日少しずつメニューが入れ替わっているので連泊しても飽きない。

  • 新しくキレイな部屋と遮るもののないシティビュー

  • 5つ星ホテルとしては中心部より割安でコスパ良し

食いしん坊親子の旅の拠点として、とても満足度が高かった。

ある日の朝食。私は毎日麺をチョイスしていたけれど、
パンやご飯、焼きそばなど主食だけでもたくさんあった。
フルーツや野菜もたっぷり食べられるのが嬉しい☺️
デザートも豊富で美味しかった😋
朝食ビュッフェでは、タイならではの料理を少しずつ試せるのも嬉しい。これはピンクミルク。
部屋からのシティービュー。夕焼けに染まるPM2.5の空とビル。
周囲に高い建物がないので遠くまで見渡せる。


旅行TIPs

一般的な旅行情報サイトではあまり見かけなかった情報をついでにメモしておこうと思う。

ATMの罠:タイバーツ預金を引き出す時は要注意

バンコクではカードや電子決済が使えないところも多いので、割としっかり現金が必要だ。

両替は、日本の両替所や銀行よりも、バンコク市街地の両替所がお得だが、ここ数年は為替の変動が激しいので、私は旅行を決めた半年前から週イチで為替レートをチェックして、円高のタイミングで換金してマルチマネー口座にタイバーツを貯めていた。

このタイバーツの預金を現地のATMで引き出す時、画面操作の罠があるので要注意。

タイのATMの操作画面は日本語表示もあるものが多いのだが、「預金の引き出し」を選択して操作を進めた最後に「(指定した引き出し金額を)両替するかどうか?」を英語だけで聞いてくる(それまでの操作画面と違って日本語訳がなくなる)パターンがある。ここでうっかり「両替する」を選択してしまうと、せっかくレートの良い時に換金していたタイバーツは引き出せず、低いレートで日本円からタイバーツに両替されてしまう。
タイバーツの預金を引き出したい時には気をつけたい。

こちらのサイトが詳しくて助かりました。感謝🙏



乾季のバンコクはマスク必須。うがい薬も役立った。

乾季のタイは旅行のベストシーズンと言われているが、PM2.5 が予想以上に濃厚だった。上空からはバンコクの街が霞んで見えるし、空港から中心部へ向かう時にバンコクのビルが見えなくて愕然とした。

PM2.5 は呼吸器系や循環器系に悪いのでマスクが欠かせない。

マスクをしていても3日目には喉がイガイガし始めた。

念の為持って行ったアズレンスルホン酸ナトリウムのうがい薬でうがいすると気持ちよかった。



中学生の息子と旅をすると、予想外の発見がたくさん。バンコクもまた魅力あふれる街でした。


2人旅なのに2人で写った写真はこれともう一つだけ。
そろそろ母子2人旅は嫌な時期かな。
来年も一緒に旅してくれたら嬉しいのだけど!


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