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はじめまして、NYC
よくテレビや雑誌などで『ニューヨークが好き』という人を何となく毛嫌いしていた私が、この地へ訪れ、あっという間に魅了されることになった話。
日々、ホテルの企画会議のなかで飛び交う会話。
『ニューヨークの●●●ホテルのあのデザインが・・・』『ホテルにあのコンテンツを持ってくるアイデアを参考にしたい』『あのルーフトップの昼の雰囲気が・・・』『speakeasyなbarがやたらと遊び心があってよい』
海外のホテル情報について勉強して頭では知ってはいたが、全く3Dで思い描くことができず付いていけていなかった。百聞は一見にしかずということでホテル視察に訪れることになった2018年。こうした会社の社員に対する太っ腹精神は本当にありがたい。
そこで訪れることになった、ブティックホテルの聖地・NYC。
滞在期間中に訪れたホテルは50ホテル以上。
ホテルのオススメは、また別の機会にするとして、ここでは夏らしいニューヨークの景色・ルーフトップについて。
まず、ルーフトップがあるホテルで賑わいを見せている場所は、東京にどれぐらいあるでしょう?
写真映えを気にする若い女の子が溜まる場所はあるかもしれませんが、感度高い人が集まりたいと思う活気がある場所は...
残念ながらなかなか思いあたりません。
対して、ニューヨークのありとあらゆるホテルでは、ルーフトップバーやプールがあり、仕事帰りに仲間と軽く一杯している人や、泳ぎながらのんびりしている人、身体を音楽に合わせて揺らしている人。
なかなか日本では味わうことのできない自由でリラックスしている空気に、一気にニューヨークの雰囲気を感じます。
▲The Williamsburg Hotel
カジュアルにお酒を飲む若者や、観光客っぽい人が多かった印象だったが、ロケーションはとても良く、気持ちが良かった。
▲Dumbo House
再開発が続くブルックリンのダンボに誕生したソーホーハウスグループの新しいレストラン。
ブティックホテルといえば、世界に会員制クラブを経営しているソーホーハウス。
オープン当初とだけあって、すごい賑わいで、
エレベーターで上がる前にレセプショニストが、厳しくチェックをしてゲストをご案内。
お高く止まっている印象もあって、あまり印象は良くなかったが、それもそのはず。紛れて摘み出されるような人もチラホラおり、人気すぎては人を捌ききれない感じだった。
ただ上に上がると納得。デザインや雰囲気全てが良い。ニューヨークに在住しているステータスある人が普段使いしている、そんな感じ。
またさらにレストランからループトッププールに上がれるのは、会員のみ。そのステータスがはっきりとあるのも、ニューヨークならではな気がしました。
▲1hotel brooklyn
ブルックリンから一望できるこのループトップは、最高のロケーション。いつまでも景色を眺めながら、チルアウトしたくなる雰囲気。
今回滞在はできなかったので、プールには入れず見ているだけだったのが、本当にザンネン。それでも心からリラックスできた場所でした。
▲Public Hotel
パーティが夜な夜な行われている印象のホテルだったが、実際行ってみると全くの逆。客室も、ルーフトップも洗練されていて、大人の人が集う場所という感じ。人との距離感も程よく保たれていて、プライベート感が感じられ、落ち着いてお酒を飲むことができます。
同じルーフトップといっても、そこに集う人をさ全然違っていて、非常に勉強になりました。
カジュアルにお酒を飲める若者が溜まる場所もあれば、いることがステータスに感じられる場所、日常使いしたくなる場所、LGBTの方が多く集まる場所など、特徴がありすぎです。
大きすぎないこの街で、こんなにワクワクする空間がループトップにあることを感じることを知って、一気に好きな街になりました。
PCの画面で睨めっこしてブティックホテルとはなんぞや、と勉強していた私にとっては、生きた街をリアルの体感できた感じ。
さすがは、ニューヨーク。
期待を裏切らない街です。
今では毎年1度は訪れておきたい、
そんな街になりました。