HIFUによる事故が多発しているようで、とうとう使用できる人が医師などに限定されるべきと言われるようになりました。 HIFUはちょっと前までキャビテーションなんて呼ばれていたのですが、いつの間にかHIFUになってました。 そもそもHIFUやキャビテーションというのは超音波なのですが、医療用機器とはちょっと異なる設定なのです。 先ずは医療用の超音波について話しましょう。 超音波とは、人間の可聴領域以上の音の事で、高い周波数の音を指します。 高い音はそれだけ振動が多いということ
医業類似行為、我々柔道整復師や鍼師・灸師・按摩マッサージ指圧師にとっては屈辱的な言葉であった。 そもそも医業は医師・歯科医師しか行えないものであるのだから、それ以外は医業ではなく、その類似行為でしかないと言われれば致し方ない様に思われる。しかし、この『医業類似行為』という文言が発生した経緯に、上記4資格の者たちは含まれてはいないというのが我々の勝手な解釈でした。最近では明確に医業類似行為に含まれており、この勝手な解釈から卑下されているかのように感じている人もおられるかと思いま
接骨院・整骨院が現在乱立し、過当競争の一途を辿っています。 今朝(2023/3/10)のヤフーニュースに 『健康被害は5年で500件以上!マッサージで骨折、お灸で火傷、気軽に行ってはいけない「整骨院」』https://news.yahoo.co.jp/articles/9a5bb455e4e32f1c8352c4f2a118f70ec085c57cという記事がありました。 たびたびこういったニュースを見かけます。 柔道整復師の立場からすると、腹立たしく反論したくなる内容ですが
低周波療法 低周波治療器って何に効くのか、興味ありますか? 低周波による治療は電流を流す治療の基本となります。 この話をするととても長くなります。 興味がある方はご覧ください。 まず、電気の周波数の話から 周波数とは一秒間に流れる電気の波の揺れた数です。 治療器の電流は殆どが交流です。交流とは+と-を行ったり来たりするものだと思ってください。 周波数はHz表記で1Hzなら一秒間に+と-に一回ずつ波が起こる。100Hzなら一秒間に100回波が起こる。ということになります。
関節は骨と骨とを繋ぐ組織で、各関節にはその関節固有の構造や動きがあります。 柔整の業界では、この関節を構成する組織の損傷を『捻挫』と呼んでいます。 関節は上下2つ以上の骨と関節を包む関節包、関節包が肥厚した靱帯によって構成され両骨の端は関節軟骨で覆われています。関節によっては関節腔を二分する関節円板や関節半月を持ち、また関節窩(関節の受け皿にっている方)に関節唇を持っていたりもします。 関節包は外側が線維膜といって靱帯と同様の組織で覆われ、内側には滑膜という膜が存在します。
運動とは動かして運ぶこと。 読んで字の如くです。人間が行動する事は全て運動をしているという事でもあります。運動不足だと思っている人も、実は身体の筋肉達は常に運動をしています。 でも運動不足で体調が悪くなるじゃん。そう思う人もいるでしょう。 運動の方法は様々で、全ての方法に一長一短があり、この運動をしていれば間違いない。といった事はないものと思ってください。 ここでは筋と関節の運動についてお話していきましょう。 筋肉の目的とは何なのでしょうか? 筋肉の本来の目的は関節運動を行
マイクロカレント療法とはとても微弱な電流を通電することにより細胞の活性化と鎮痛が主な目的になります。 最近では、エステ業界なども注目している電気治療です。 マイクロカレント療法はMENZや微弱電流刺激などの呼称で、使用している周波数帯はほぼ低周波領域で、低周波に分類されます。 ですが、低周波治療とは考え方が全く逆で、出力が小さい方が効果が表れるので、通電時は何も感じません。 低周波や干渉波等の出力mA(ミリアンペア)で出力を上げるほどビリビリが強くなります。一方マイクロカレ
EMSという言葉を最近よく耳にする事が多くなってきました。 我々の業界では20年以上前からEMSに関わってきましたが、その始まりはミュンヘンオリンピックの頃からになります。 当時、ソ連の体操選手がとてもムキムキな肉体で出場したそうです。現ロシアのオリンピック選手はドーピングの問題などで話題になりましたが、EMSKの始まりもそうした肉体改造の一端として開発されました。 低周波の項で触れましたが、筋の出力を上げるには低い周波数で刺激を行うということを申し上げました。当時のソ連の研