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「あやし」宮部みゆき・読後感!
ようこそいらっしゃいませ~~~
時々読む本での読後感を書いてみました!
時代小説の怪奇小説。
欧米の怪奇小説に影響されたであろう文面が
見え隠れする文体は引き込まれていくものがある!
宮部作品は怪奇ものが多いけど中でもこの短編集は
密度が濃くてぞくぞくします!
今回は
「あやし」宮部みゆき作
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小話が9編、読みやすいです!
1)居眠り心中
2)影牢
3)布団部屋
4)梅の雨降る
5)安達家の鬼
6)女の首
7)時雨鬼
8)灰神楽
9)蜆塚
以上9編。
この中の「影牢」の話です!
あらすじ
ある蝋問屋の番頭の話から物語は始まる!
この老舗の問屋に嫁いできた嫁、
その夫の母、いわゆる姑との折り合いの悪さから
嫁が地下に座敷牢を作りそこへ行くまでに二つの戸を開けないと
行かれない厳重なものでカギは嫁が肌身離さず持っているという
異常なものを作り姑をそこへ閉じ込める!
厳重なため使用人、旦那すら座敷牢には近付けない!
姑を閉じ込めた理由は姑が人望が厚くみんなから慕われていたことに
対する妬みがありある日、姑が、蝋を詰めた荷物の下敷きになり
骨折をした事故が起きる!
嫁はそれを口実に座敷牢は静かで静養できるという名目で
姑を閉じ込めた!
しかし、ひょんなことから座敷牢を開ける事態が起こり
そこでみんながみたものは布団に正座して白骨化している
姑の姿だった!
それ以降、姑の声がする、歩いているのを見たなどのことを
言うものが出てきた!
そんな矢先、嫁が夜、誰かと言い争っている声がしたので
使用人が駆けつけるもそこには目に見えない何かに向かって
叫んでわめく嫁の姿だった!そして嫁は死んだ!
細かい描写、登場人物も入り乱れるけど
大筋はこういうものです!
現代の怪奇ものとは違った趣の怖さがあります!
他の短編もなかなか凝っていて面白かったですね、
宮部みゆき、飽きさせない文章力で
他の小説も読みたくなりますたい!
しかし、夜中に読むのは勇気がいる!
こういう小説があるということの紹介をさせて貰いました!
では、又のお越しをおまちしています_(._.)_