第1志望落ちが語る、浪人の話①
今回は1年浪人を経験した私が、浪人について語りたいと思います。
浪人という経験は、私という人間を理解する上で、そして21年間の人生において
非常に意味のある1年でした。
一方で、1浪した結果、第1志望には合格できず、第2志望に行くことになったので、結果は思い通りではなく、あまり思い出したくない1年でもありました。
こうやってようやく2年経って語れる話となったのは、2年経って自分の浪人期の頑張りを客観視できるようになったからです。
今、浪人生真っ只中の方もいると思います。
私は「浪人」という決断を後悔してないよ、という思いが少しでも伝われば嬉しいです。
現役での大学受験はどうだったのか?
まず、現役の時の話から始めようと思います。
私の高校は国立だったのですが、
自主性を重んじており、あまり受験勉強の対策をたくさんしてくれるような環境ではありませんでした。
そのため、親にお願いして、大手のK塾に通っていました。
私は常に目標を高くすることで、自分を鼓舞していたので、
当時からE判定連発でしたが、学費や国立という環境という観点や、通っている人がかっこいいと思えた東京大学を志望していました。
K塾の東京大学志望者向けの授業などを、自分の家からは少し遠い横浜校まで受けるなどの身体的、精神的な苦労があったので、それだけで満足している一面がありました。つまり、自分でもこうやって志望者向けの授業を受けていたら、いつか伸びるだろうと自分を過信していたのでしょう。
今考えると、これが浪人した理由の1つなのかもしれません。
現在、個別指導塾でアルバイトをしている身として、
自分がなぜミスしたのかという理由を分かろうともしない生徒は伸び代が小さく感じます。かくいう私も現役の際はその1人でした。
そしてその結果が如実に現れたのが、第1関門である共通テストでした。
今でも悪夢の共通テスト。
共通テストは、本当に稀に見る大失敗をしました。
敗因はたくさんあるのですが…具体的に4つ考えてみると、
①数学1A2Bともに大失敗。
私が現役の時に受けた共通テストは、前年度にスタートし、魔の2回目の年でした。(例の数学がやばかった年です。ご存知の方もいますかね?)本当に動揺しました。
数学1A→59点、数学2B→45点の点数をとりました…。
②本番になって今までやったことがないマークミスという失態を犯す。(しかもリスニング)
私は現役の時も何度も模試を受けた中で、マークミスをしたことは全くなく、必ず見直しもしていました。しかし、リスニングテストで、音源が耳に流れていく中で、マークミスに気づいたことから、普段は得意で90点代を狙っていたリスニングで74点を叩き出しました。
③生物基礎の勉強の甘さ。
私は理科基礎科目で、生物基礎と化学基礎という定番の2つを選択していました。小学校の時から大の苦手であった理科という科目を受験勉強する中でも避けてしまいがちであり、結果として、生物基礎は18点を取ってしまい、自分でも自己採点した際に絶望してました。
④いくら勉強しても苦手な地理。
③でも言ったように私は理科がとても苦手だったという安直な理由から、文系を選びました。なので、社会は得意でも苦手でも無い科目でした。特に地理は苦手意識は無かったのですが…センター試験の過去問に大苦戦し、15年度程勉強したのですが…結局結果は51点。
結果として、共通テストが600点にも満たない点数となり、東大から足切りをくらう可能性が大いに高く、なにしろ受かる兆しもないだろうと思い、絶望に追いやられていた記憶があります。私は国立の大学に行きたいという思いがあったので、この時点で、浪人という選択肢を取るか、それとも行くことのできる大学を受けるか、その2択にすることに決めました。
そして、私は同じく国立で、法学部がある千葉大学に出願することにしました。
千葉大学の対策を1月から行い、3月には無事に合格をいただけました。
元々受験当時は合格したら、行くつもりが、
私はそこには行かない選択肢を選びました。
その理由は、千葉大学に行くか、1年浪人するかという選択肢のメリット、デメリットをまとめ、天秤にかけた時、浪人することの方が良いことが多いと感じられたからでした。(あと、私が浪人する年に、予備校が自分の家の近くに出来たことも大きな要因でした…。)
そんな背景から、3月中旬に浪人する決断を自分で下したのです。
浪人という選択肢を与えてくれた親に感謝しています。
結果が分からない中で、2つの選択肢に迫られた時。
私はこうした結果や正解が見えない選択に迫られる機会が今まであまり無かったので、浪人の決断は、非常に迷った記憶があります。(ついつい身を人に委ねてしまうことが多かった…それは今もです。)
ただ、わたしが大切にしていることとして、
人生の中でその決断が成功しようと、失敗しようと、それを何かの「縁」だと信じるということです。
今でも、こうした決断を下す際の基盤となっています。
「縁」とは、なかなか言語化しにくい不思議な概念だと思います。
目には見えないけど、
結果として見えてないけど、
でも絶対何かしら、人生に影響を与えたと信じることができる。
人生においても、いつでも「縁」を大切にできる人間でありたいです。
続いて、②では浪人生となった自分の心境や、当時の成績の話などもしていきます。
最初にも伝えた通り…このnoteが、1人でも浪人というレッテルに苦しむ方に伝われば、嬉しいです。
それでは。
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