ミスタージーティー取扱説明書


はじめに

今週に菊花賞で自分の推し馬であるミスタージーティーが出走する。そのため、この馬を応援するという意味をこめてこの馬について深堀を行っていく。

競走馬の血統が及ぼす能力について

競走馬の競走能力は父馬よりも母馬からの影響が大きいとする研究が2015年に「サラブレッド繁殖戦略における母系の潜在的役割」(Xiang LiらReproduction Fertility and development誌 2015年5月発行)という論文において発表されている。この論文においては出走1回当たりの獲得賞金を競走能力の指標とし、675頭の豪州馬の競走能力を順位付けが行われており、上位30%の競走馬を“エリートグループ(E)”、残りの70%を“プアグループ(P)”に分類されている。この中で最も競争能力が高いと位置づけられたのはもちろんE×Eであるが以外にも一番能力が低かったのはE×Pのグループであった。またこの際にPPはEPに迫る結果を出していたそのことから、産駒の競争能力は母親によるものが大きいとされている【1】。

母(リッスン)について

リッスンの戦績

この馬はアイルランドの馬であり、現役時代においてはアスコット競馬場で行われるフィーリーズマイルで一着をしているかなり優秀な牝馬である【2】。
ここから、この牝馬はエリートに分類されると考える。そのためこの馬の底力についてはかなりの期待を持つことができる。また、結果の残せているアスコットやカラ競馬場は直線がかなり長く高低差の激しいコースの為スピードの持続力や坂を上る馬力についても期待できる。

リッスンの具体的の産駒例

この馬の代表産駒としてはタッチングスピーチやサトノルークスなどがあげられる。タッチングスピーチは2015年のエリザベス女王杯(3着)やローズS(1着)などの戦績を上げており、サトノルークスについても、セントライト記念(2着)や菊花賞(2着)などの輝かしい功績がある。ここから、京都についての適性が充分示されており、牝馬で2000mで功績が遺せていることや菊花賞2着などの事柄からスタミナが求められるレースにおいて結果が出ていることがわかる。また、ローズS(阪神)やセントライト記念(中山)での結果が出ていることから坂道を上る馬力についてもかなり期待が持てる。この二頭とも3歳序盤においては結果が出ておらず、三歳後半にやっと才能が開花しているそのため、晩成の産駒と考えることが可能である。

父(ドゥラメンテについて)

母方から与えられる影響を最優先に考えてはいるが種牡馬によって能力に違いが出ていることか父についても考察を行いたい。
ドゥラメンテの戦績については割愛する。

ドゥラメンテの産駒傾向について

まず、この馬は基本的にはどこの場所においてもかなりの好成績の産駒であるが、中京、福島、函館の芝の回収率は著しく悪くなっている。距離についてみてみると1000m以下ではあまり好成績ではないが、個々を超えると全体的に好成績であり、距離が延びるにしたがって戦績がよくなっている。

ミスタージーティーについて

前走について

この馬は前走大敗を喫してしまった。ここではその理由について考察を行う。
ここで負けた理由は2点あると考える。1点目は、この馬の中京適正の乏しさだ。この馬の父ドゥラメンテの産駒傾向や母方ではからも推測するに、この産駒はおそらく中京や福島などのスパイラルカーブについて苦手としていると考えられる。母方を見た際にも、結果を残せているアスコット競馬場では緩いカーブしかない点や、から競馬場7Fが完全直線コースでコーナリングを必要としない点や、大敗した2走についてはうねりの強い競馬場だった点から中京への適正はかなり乏しいと考える。2点目は、この馬はこのレースに向かうにあたって帰厩が熱発の影響もあり、予定より少し遅れており、予定が完全に狂ってしまった可能性が考えられる。ただ、自分は競馬関係者ではないためここはかなり希望的観測である。

菊花賞について

まず、菊花賞についてだがリッスンの長距離適性や京都適正、半兄が好走している点、ドゥラメンテの産駒傾向や過去の勝ち馬ドゥラメンテ産駒が割といることなどの点からかなり向いてきそうだと考える。

今後の狙い方の考察

この馬の適正から考察するに、もっとも狙いたいのは阪神の中、長距離であると考える。その理由としては、リッスン産駒の武器がスタミナと馬力、持続力だと考察しており、父についてもかなり得意としている競馬場の為かなり期待したい。時点で中山や東京、京都などが向いてくるのではないだろうか。逆に福島や中京などに出てきた際はかなりマイナスであると考察する。

最後に

自分はこの馬を押しているため今後どのようなレースに出るとしても推していこうと考えている。菊花賞については、良い着順ならかなりうれしいがまずは人馬ともに無事に走ってくれることをお祈りします。
※先日、ジーティー君が100カメに出ていたそうなのでぜひ見てあげてください。

参考文献

【1】https://www.jairs.jp/contents/w_news/2015/8/5.html

【2】https://ahonoora.com/listen.html

【3】https://ittai.net/RK/father_index.php?id=11202390&type=3&race=JRA


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