2,弟
俺は2人兄弟
一つ下に弟がいる。
もちろん、弟が産まれた時の記憶なんてない
気付いたら『弟』という存在がいた。
なんだろう…小さい頃の記憶がないんだけど
弟とよく遊んでたのかな…
ある程度、大きくなってからの記憶はあるけど
弟が同じ幼稚園に入園してきてとても大人しかったという記憶しかない
強いて言えば、弟はしょっちゅう危ない目に遭っていたなぁ
ある日、公園で遊んだ帰り道に一緒に自転車で家まで帰ろうとしていた時
住宅街の見通しが本当に悪い交差点で自転車に乗った君が飛び出した時に車に轢かれた…というか
かすったのか…そんなに大きな事故にはならなかったけど、当ててしまった車の運転をしていたおばちゃんが出てきて
すごい謝ってた記憶がある
大丈夫って伝えたらそのまま行っちゃったけど
今考えると、今の時代だったら大騒ぎになるなと思う
救護義務違反だよなぁって笑
昔はそんなに警察も騒がなかったんだろうなぁ
大きな記憶で言うと、弟はとにかく食が細かった
俺はこれでもかってくらい飯食ってた
だから体型も全く違った
とにかく幼少期の弟は食事をしてるのかってくらいに痩せてた記憶がある
小学生の時、弟が急に体調を崩した
お腹が痛いって言って学校にも行けないくらいだった
病院に初診で行ったらただの風邪って言われたみたいだったけど
とにかくお腹が痛いと言っていたから母ちゃんが心配して違う病院に連れて行ったら大きな病気にかかってた
俺はとにかくその病気の意味がわからなかったけど
入院して手術をしないといけない話になった時は
死んじゃうのか本当に心配した記憶がある
弟はお腹の手術をしたのだけど、手術は無事に成功してしばらく入院していた
食事も出来ずに点滴だったし
なんだか一層に痩せていた記憶があるし
お腹を切ったから動くのも辛い弟を見ていて
本当に心配したよ
でも無事に退院して嬉しい気持ちになったな
これは神様から与えられた生きるための試練だったんだろうな
そして
弟は今じゃただのデブ笑
その逆に当時、太っていた俺は今じゃ痩せて
散々デブってバカにされてたけど
大逆転だよ
でも…
よく今日の今まで生きていると今でも思う
そして、今まで生きていてくれてありがとう。
君が今までいてくれた事で兄としての俺が存在している
ただ、何かあると大人になった今でも心配して連絡してしまうよ