カナダ・プリンスエドワード島へ(2024.10)
長年夢見ていたプリンスエドワード島へ。
時期が10月だけに少しオフシーズンには入っているけども、私は1年のうちで秋が一番好きな季節のため行くなら秋のカナダに行きたいと思っていました。結果として最高の旅となりました。
赤毛のアンの島へ
カナダのプリンスエドワード島(以下PEI)といえば「赤毛のアン」でお馴染み。アメリカ人にとっては夏の避暑地になっているようです。
赤毛のアンは世界中で人気ですが、日本では特に大人気。カナダの公用語は英語とフランス語ですが、赤毛のアンの観光施設「グリーンゲイブルズ」では英語とフランス語と併せて日本語でも説明文が記載されていました。実質ここでは第3の言語、日本語。
また、PEIは「世界一美しい島」とも呼ばれ、愛媛県ほどの大きさに人口15万人ほどの人が住むゆったりとした時間が流れる素敵な島。
海や自然などとても素敵な風景を見ることができ、治安もとても良し。
夜、街を歩いていてもほぼほぼ心配ありません。
そんな島での見どころ、移動手段、宿泊場所などご紹介。
シャーロットタウン
シャーロットタウンはプリンスエドワード島の州都。州都ですが、約4万人が住むこぢんまりとした街。住宅街は、色とりどりの可愛らしい家が立ち並びますが、街の中心地はレンガでできた建物が並びガラッと雰囲気が変わります。
港がすぐ近くにあり、とても大きなフェリーが入港した際はたくさんの観光客がおり、街自体が賑やかに。
ショッピングできるところも限られているので、1日〜2日あれば見ることができます。
私は行かなかったですが、ビクトリアパークの夕陽がとても綺麗とのことなので、機会があればぜひ。
ホテルも多けれどもB&B も多い。私は住宅街の中にあるB&Bに滞在しましたが、便利でした。
キャベンディッシュ
「赤毛のアン」の中に出てくるアボンリーの街はキャベンデッシュがモデルになっている。私は田舎が大好きなので、PEIに行く際はこの町に泊まりたいと思っていた。
私の宿泊したホテル(モーテルに似ている)の近くには、赤毛のアンの世界観が楽しめる「グリーン・ゲーブルズ」がありました。宿の周りに数軒お店があると書いてあったのだが、おそらく7〜8月しか営業していないのかな( T_T)空いている店がありませんでした。
唯一空いていたのが、ガソリンスタンド(中で食料品など売ってはいたけど、夏季のみの営業)と郵便局。一番近くのスーパーまで車で10分ほど。
私は、自分で持参した食料を食べて乗り切りました。もし夏季期間以外に行く方は気をつけて…。ちなみにGoogleの営業時間も当てになりません。また、地図で検索すると「tourist market」というスーパーも出てきますが夏季のみの営業のよう。
ルーシー・モード・モンゴメリさんの生家
赤毛のアンの作者[ルーシー・モード・モンゴメリ](以下LMM)さんが生まれた町はキャベンディッシュから車で約10分のニューロンドン。生家もありました(本物なのか再現なのかは不明)、係の方が中を説明してくれました。LMMの結婚式時のウェデイングドレスも展示(これはレプリカ)。中の展示は当時のカナダの人の暮らしがよくわかります。
写真はOKとのことなので撮らせていただきました。庭からは海が見えとても素敵な場所でした。
滞在時間:20分ほど 入場:7ドル
グリーンゲイブルズ博物館
LMMの生家から車を走らせること15分、グリーンゲイブルズ博物館に到着します。
ここはLMMの叔父さんと叔母さんの家。ここでも当時の生活を垣間見ることができます。LMMが結婚式をした部屋も見ることが可能。お土産屋さんも併設しており、敷地内もとても素晴らしく、LMM の成果と併せてぜひ訪れてもらいたい場所。入場料9ドル。
LMMの生家からここに向かう道がとても綺麗で私のおきにいりスポットです(4回ぐらい通過)。シャーロットタウンから郊外に行くと、家の敷地もとても広く、家も平屋が多いので、海外の住宅街マニアの私にはたまりませんでした。
滞在時間:30分ほど 入場料9ドル。
しゃ.…写真がない…
グリーンゲイブルズ
赤毛のアンの関連施設の一番の見どころといえばグリーンゲイブルズ。
赤毛のアンがマリラとマシューに引き取られ、過ごした家が再建されています。
家の中に入ると、赤毛のアンの世界観が再現されており、とても素敵な空間でした。
そういえばアニメの中にマシューの部屋が出てこなかったけど、どこだったんだろう…
家もとても素敵でしたが、おすすめは「恋人たちの小径」。木が上で重なり、木のトンネルみたいになっており、自然をたっぷりと感じることができる場所。とても晴れていて少し風が出ていた日だったので、木漏れ日や風が木の葉を通り抜ける音、秋の匂いなど存分に秋の自然を感じることができました。
また、私はほぼオープンと同時に行ったため人が少なくゆっくりと堪能することができたので、もし行かれる方は朝イチに行くことをオススメします。
オープンから1時間くらいたつと、観光バスの観光客が増えてきます。
近くには、LMM のお墓やLMMが幼少期から結婚するまで過ごした家の庭や跡地など見ることができます。
私は結果的にこの施設に3時間くらい滞在していました。それほど素敵な場所だったので、おそらくここを目当てに行かれる方がほとんどだと思うので、存分に堪能してください。
グリーンゲイブルズ入場料:7ドル
LMMさんがキャベンディッシュに引っ越してきた後の家の庭や跡地:6ドル
お墓については、故人のお墓をあまり写真を撮りたくないので撮ってませんが、行くとすぐにわかります。道路側にあります。
キャベンディッシュ郵便局
キャベンディッシュにはアンの家と同じ配色の可愛らしい郵便局があります。
ここでは、可愛らしいアンのスタンプを押してくれるので大人気だそう。
行った時には私しかいなかったですが、係の方が「今年3週間くらい日本に行ったよー。食事が美味しくてとっても綺麗だった」と行っており、嬉しくなりました。
私はポストカードを買って自分宛に送ったのでもし行かれる方はぜひ、誰かに手紙を送ってみてください。かわいいスタンプも押してくれます。
ケンジントン
時間が余ったので、足を延ばしてケンジントンへ。
かつては島を横断するように走っていた鉄道。今は車の普及によって廃線になっていますがケンジントンでは、鉄道が走っていた名残を見ることができます。アンもマシューを待っていたのは鉄道の駅でしたね。この駅はそのモデルになっていたのではと言われています。
プリンスエドワード島の交通について
私が予定をたてる上で一番困ったのがここ。
まず、前提としてPEIのシーズンは7ー8月。私は思いっきり時期外れにいっているので、交通手段を見つけることができずとても困りました。
まず、シャーロット空港からシャーロット市内中心部まで。時間は約15分
もしかしたら夏季期間は直通があるかもしれませんが、私が行った時期は経由のみ。
シャーロット空港についてから、シャーロットタウンまで行く方法は3つ。
タクシー、バス、レンタカー。
タクシー・・・一律20ドル+チップ。
バス・・・一律2ドル。経由なので4ドル。ただ、バスの時間が少ないということと、
経由なので経由地で待つ必要があります。
レンタカー・・空港についた途端レンタカーに長蛇の列。もしかしたらみんなレンタカーで移動しているのかも。
私の場合、空港に到着後バスを確認したら1時間半後のバスしかなかったためタクシーでシャーロットタウン中心地にあるB&Bまで移動。
翌日、空港からレンタカーを借りるので空港まで移動。街中にあるコンフェデレーションセンターからroyalty crossing mall shelter&transfer hubまで移動(1番のバス)、そこから空港まで11番のバスで移動します。royalty crossing mall shelter&transfer hubは郊外の大型モールで近くにスタバもあり。もし、乗り継ぎ時間が長くても時間潰しは可能。むしろ、お買い物好きな人なら面白いと思うので立ち寄ってみて欲しいです。
バスの乗り方
PEIのバスは一律2ドル。びっくりしたのが、夏季期間のみ運行しているシャーロットタウンからキャベンディッシュまでのバスも2ドルとのこと。
前から乗り、運転手さんの横にお金を入れる場所があるので2ドルを入れますが、注意したいのが、現金オンリーということとお釣りは出ないということ。キャッシュレス社会ではなかなか困りますが、いずれにしろ現金は少し持っていたいいかも。日本のようにバス停はどこかというアナウンスがないのでここも注意。
面白かったのが、日本だと降車の時にボタンを押して知らせるところ、黄色い紐を引っ張って知らせていました。バスだけ何故か原始的…
レンタカー
夏季期間以外でキャベンディッシュに行きたい方は、レンタカーが一番便利かも。私は今回3日間レンタカーをかりて運転しました。最初は車線が反対だったので怖かったですが、空港からキャベンディッシュまでほぼほぼ信号なしで車もあまりいないため慣れてくると楽しかったです。
シャーロットタウン市内はちょっとやっぱり怖いかな。
また、ところどころに「your speed」と書かれて自分のスピードが測られている機会があり、ビクビクしました。オービスではないようですが、その後ろに灰色の箱があってそこで写真を撮られる場合もあるようです(私も何度かオーバーしていて、やべっと思いスピード緩めました)
注意すべき点はロータリーが慣れるまで少し怖いのと、スクールバスが停まって児童が乗降車している際は、後ろの車はもちろん、反対車線の車も停止しなければいけないこと。あとは右左折時車線を間違いなければほぼほぼ問題ないです。
私は北海道在住ですが、正直行って北海道の方が車のマナーが悪いかも。カナダは思ったよりマナーがいいなと思いました。
日本で事前に国際免許証の申請が必要になりますのでお忘れなく。
やはり海外なので運転に自信がない方は現地の日本語ガイドさんにお願いしてもいいかなと思います。最初は私も日本語ガイドさんにお願いしようと思いましたが、思ったように行程が組めないのと結構高いなと思いレンタカーを借りました。
物価とお金
高いです。日本の2倍以上かも。正直レストランで「え?これこんなにするの?」と何回も思ったし、商品の値付けは税抜き価格の表示なのでレジに持って行ったら思ったより高くなるし、レストランではチップ(最低15%)必要だし…。めちゃくちゃお金がかかります。
バス以外はほぼキャッシュレス社会なので、上記に挙げた赤毛のアン関連の施設はすべてクレジットカードで支払い可能。
ホテルのチップなのですが、正直調べてもこれという答えが分からず。一応お気持ちばかりは置いてきました。
カナダでのあいさつや治安など
カナダではお店や飲食店に入った時は「Hello」。場合によっては「How are you」とほぼ必ず挨拶から始まります。
お会計が終わった後は「Have a nice day!」と言われますので、「You too!」や「Same to you!」など答えましょう。
飲食店でご飯を食べていたら「enjoy?」なども聞かれるので必ず返事をします。
日本と違い、店員さんとお客様は同等の立場。ほかの国でもそうですが、飲食店でオーダーをするときは店員さんを呼ばない(アイコンタクトをして待つ)。あらかじめその国のマナーを調べていくことが大切です。
また、私は今回カナダはPEIしか行っていないですがPEIだけに関してはめちゃくちゃ治安がいいです。
実際、優しい人が多く、差別も一切ありませんでした。おそらく日本人の観光客が多いので見慣れているのかもしれません。
PEIの観光の注意点と言えば、冬は厳冬のためクローズしている施設が多いので、6-10月の観光がいいです。また、上記でも書いたとおり7-8月しかキャベンディッシュ行きのバスが運行していません。車の運転が難しい方は行動範囲がかなり絞られると思います。
PEIの素敵な景色
ケンジントンから空港まで移動するとき、結構な田舎道で本当に全く車が走っていない場所だったのですこしビビり散らかしていましたが、無事空港へ。私の悪い癖、行ったこともないところに行きたがるなのです。
旅行中にこれをやると最悪変な道に行く場合もあるので注意しています…
でもPEIは本当に素敵な街で、海外に住むとしたらここだなぁと思うほど。
自然が素敵な場所が好きなので、本当に好きな場所でした。
機会があればまた行きたい!!!
さて、PEIを後にし次は、ヨーロッパに飛んでダブリン!