9人目との1年#25
気づけば出会ってから1年が過ぎようとしていました。
彼と実行済みの恋人っぽいイベントを思い出と共に並べてみるとこんな感じでした。
・彼のお家に泊まる
私の家よりも広いので寝る場所は余裕で、私の寝具はニトリで新しく買いました。週末は私が休みなので、夜にお邪魔して、一緒にご飯を食べて翌朝出勤する彼と共に家を出るパターンが定番になりました。
1人だと休みの日は昼まで寝てしまう私なので、朝出勤する彼と家を出るとその日はフル活動できて逆に休みが充実しました。
・彼がうちに来る
2人分の寝る場所と寝具がないので我が家には泊まったことはありませんでしたが、ご飯を食べに来てくれることがありました。
2人で休みを合わせてドライブデートをした帰りに送ってくれて、そのまま夕飯を一緒に食べるパターンが割とありました。
・2人で泊まりで国内旅行へ行く
熱海の温泉と、長野の湖に旅行に行きました。
彼は車に乗る人なので、デートはだいたいドライブが多く、電車で2人で出かけることがほとんどありませんでした。
私も、車は持っていませんが運転はするので、遠出の時には「嫌じゃなければいつでも代わるよ」と言うのですが、ほとんど彼の運転でした。
酔ったこともないし、荒いなあと思ったこともないし、彼の運転は上手なほうだと思います。
旅行に行くことを決める時は、彼が「休み取れそうだから旅行でも行きたいね」と言い出します。
私はあまり旅行に行く習慣がなく育ったので、提案されれば「いいね!どこ行く?」と返します。
そこから行き先を決める流れでした。
私の中の旅行とは
「研修で県外に行くから翌日を有休にして観光しよう」
「◯◯のライブのチケットが取れたから、ついでに一泊してこよう」
というものなのですが。。。
しかし、彼はどうも先に「今月休み取れそう。どこか行きたいな」から始まるので、私には新鮮でした。
2度とも、何となく彼の乗りそうなプランを私が提案したり予約したりする流れでした。
他人と旅行に行くとはこういうことなんだ、という初めての経験でした。
あるいは2人とも旅行する経験が乏しいので旅行が得意じゃないのかもしれません。
・彼の作るご飯を食べる
彼は料理男子というタイプではなく、冷蔵庫の中は大体ビールと水と冷凍したご飯と賞味期限の怪しい調味料が入っています。(他人の冷蔵庫を暴露すな)
彼は時々カレーとか、焼肉とか、鍋とかを振る舞ってくれました。
美味しい食材を買ってくるのでどう調理しても美味しい、男の料理という感じです。
私はテーブルについて「わーい!いただきまーす!」と言って彼が一生懸命作ってくれたご飯をむしゃむしゃ食べます。
ご飯を振舞ってもらうのも贅沢で好きです。
・彼にご飯を作る
私はおそらく家事や料理に関しては彼よりはマメなタイプなようでした。
彼がうちに来た時はもちろん私が作りますし、彼の家に泊まる時も、私が作って持って行ったり、台所を借りて作ったりすることが多かったです。
味の好みが近いのか、作るといつも「美味しい」と言ってくれました。
彼と一緒にご飯を食べることが増えて、私は確実に料理することが増えました。
試しに作って美味しくできた時は、彼にも今度食べてもらおうと思うようになりました。
・お互いの誕生日をお祝いする
お互いサプライズよりも、欲しいものを予め聞いて、相手が欲しい物をあげたいと考えるタイプでした。
彼の誕生日は「財布が欲しい」と決めてもらい、私が選んで買って渡しました。
私の時も何が欲しいか考えて「ネックレスがいい」と決めて伝えました。
誕生日に近いデートの時に、お店に連れて行ってもらい、自由に選んで良いよと言われたので、高すぎなくて使いやすいデザインのものを見つけて、買ってもらいました。
「彼氏に誕生日プレゼントにアクセサリーを買ってもらう」
ってすごく普通の人生っぽい!と、ひとりで感動していました。
アクセサリーを買ってもらい、夕飯も好きなものを食べさせてもらい、ケーキもご馳走してもらいました。
お互いブランド品には疎いほうで、物欲もあまりない(私は欲しい!と思うと高くても買っちゃうことあるけど)ので、欲しいものを絞り出すのには若干苦労しましたが、それも含めてお互いの価値観が似ていると分かって安心しました。
・クリスマスを一緒に楽しむ
近くのクリスマスマーケットへ行き、雰囲気を楽しんで来ました。
こういうカップルだらけのところへ彼氏と行くという事が初めてで、嬉しかった思い出です。
クリスマスイブはうちでご飯を食べる約束をしました。
私はネットで調べたビーフストロガノフを作りました。
彼はスキンケアのセットを用意してくれていました。
私は夕飯のメニューについて何も伝えていなかったし、彼もプレゼントのことは言っていなかったので、これで良かったのかいまいち分かりませんでした。
私もクリスマスプレゼントを何か用意すべきだったのか…でも、宗教で縛られて生きてきたので、クリスマスにプレゼントを送ったことももらったこともなく、どうしていいのか分からなかったのでこうなってしまった感じでした。
もしも次のクリスマスも関係が続いていたら何か考えた方がいいのかな…。
・彼に言われて髪を伸ばす
(こんなことまで入れるのヘンだけど私は感動したから入れる笑)
ドラマとかコントとか、小説とか漫画とか、SNSとか、色んな所で見聞きしていました。
「彼が髪伸ばしてって言うから〜」
みたいなフレーズ。
私が恋人に言われて髪を伸ばすなんて、夢のまた夢だと思っていました。
テレビの中の世界だったし、私には無縁の話だと思っていました。
白髪も目立ってきて、そろそろショートにした方が良い年齢になってきたと思い、短くしてから彼に出会いました。
「伸ばしてるところ見たいな」
と言われ、また伸ばし始めたのでした。
白髪染めが大変でしたが、誰かに髪を伸ばして欲しいと言われて伸ばすのが何となく嬉しいのでした。
まだやっていないこと
・お互いの両親に紹介する
・お互いの友人などに紹介する
別に避けているわけではありませんが、友人に彼を直接紹介はしていませんでした。
でも、私は彼の話をしている人は身近に3人だけいました。
3人とも、私のお気に入りの人たちで、時にうんうんと聞いてくれたり、時には旅行プランを提案してくれたりしました。
親には徹底的に隠していたので、この3人には本当に助けられました。
彼の方は、家族仲が私とは違うことや、兄弟がいることもあってか、私のことはフランクに両親に伝えているようでした。
さらに時々「連れてきなさいよ」とも言われるようでした。
私は親には隠していました。
ものすごく変な考えなのは自覚していますが、親はあんなに私の人生をめちゃくちゃにしておいて、死にたい思いをずっと抱えながら歯を食いしばって正社員になって働いてやっとどん底から這い上がるメンタルになって、何人も変な男に会いながら、こんなまともで素敵な彼と出会えたことを、気軽に「よかったね。おめでとう。」なんて言われたくなかったのです。
お前らは私の幸せを喜ぶ資格なんてない、という気持ちだったのです。(ひねくれてるなあ)
・ケンカする
・仲直りする
すごく気を遣ってるわけでもないと思うけれど、特に意見がぶつかることもなくここまできました。
一般的にケンカの理由になりそうなデートのペースについては、週1回あるかないかくらいでしたが、お互いとても満足していました。
LINEのペースも数日に1度でちょうど良い。
食べたいものやお店を決める時もケンカにはならない。
夜の頻度で気まずくなることもなく。
たまの旅行やお泊まりとデート程度で過ごす今の関係性では、特に喧嘩になるようなことはないのだと思いました。
今後のことを私がどう考えていたか
この時、私も彼も37歳でした。
彼はなんとなく子どもが欲しいようなので、私はそこが少し気になっていましたが、私自身結婚というかたちは完全に諦めていたしどうでもよかったのと、ちゃんとした恋人と恋人っぽいイベントを過ごすことにとてもとても満足していました。
なので、両親に紹介することも、いつか同棲をするのかしないのか、なども含めてまったく急いでおらず期待しておらずという感じなので、流れに任せていました。
SNSを見ると、女性が
「これからの私たちのこと、どう考えてるの?◯年までに結婚しないなら別れよう」
に近いことを考えたり口に出しているのを沢山見ました。
私はきっとみんなより30年遅れの人生を歩んでいるから、共感するのも時間がかかるんだろうな、などと思っていました。