三角形のドラマ 入るきっかけと抜け出すには
昨日の記事では三角形のドラマについて書きました。
今日は、その三角形のドラマに入ってしまうきっかけや抜け出すための行動を書きたいと思います。
三角形に入るきっかけ
相手に対して「~すべき」という思いが入ってくると三角形に入ると言われています。
迫害者だったら「悪いのはお前なんだからそれに気づくべき」とか
犠牲者だったら「こんな可哀そうな私(俺)を助けるべき」とか
救済者だったら「私(俺)が助けるべき」みたいな感じですね。
これは自分から三角形の中に入っていっているパターンですが、相手がすでに三角形の中に入っていて、仕掛けられた時に「自分のせいだ・・・」とか罪悪感を感じると自分も入ってしまうようです。
この三角形の中にいると、自分の感覚や感情を間違って捉えやすい状態になります。
三角形に入っているかどうかを確かめるには、
・いつも同じけんかや衝突になっているかどうか
・いつも同じ解決法でその場を解決してるかどうか
・何も変わっていない
このへんを確認して、答えがYESであれば三角形に入っています。
三角形を抜け出すには
では、この厄介な三角形を抜け出すにはどうしたらいいか。
・自分の感情に気づくこと
・相手が何を感じているかをよく見る
・自分が感じていることについて、正直に本当のことを話すこと
・相手が押し付けてくる罪悪感を受け取らないこと
・自分も相手に罪悪感を押し付けないこと
です。
ちょっと長くなるんですが、僕と彼女の間にこの間起こった三角形、そこから抜け出した話を例に挙げさせていただきます。
まず軽く前提からお話しすると彼女はこだわりが強い人なので、どこのバイト先でも必ずイライラすることがあるみたいで、いつも僕にその愚痴話をしてきてたんですね。
僕も初めの頃はしっかり聞いてたつもりだったんですが、何年も電話とかでもそういったことが続いて、もう愚痴話にはうんざりして何回も衝突してきてました。
最近は彼女もそれを汲んでくれて、抑えるようにしてくれてたんですが、この前の電話の時にバイト先で起こった不運なエピソードを話し始めました。
結果から先に言うと、彼女はバイト先の愚痴を話したかったのではなくて、ほかにもいっぱいその日嫌なことが起こったんだよね、これ引き寄せ的にはどうなってんだろうねってことが話したかったみたいなんです。(ちなみに僕はその日真逆でやるべきことも全て片付けられて幸せを感じてた日だったのでネガティブ話はちょっと遠慮します、な日でした)
僕はそういう話をするとき「ちょっと今日不運の連続でどんな引き寄せ!?ってなことが続いたから聞いて!」みたいな概要がわかる話し方をしますが、彼女はその話し方をするのは相手が共感してくれなさそうで嫌だ、ということで一個一個話していくタイプなんですね。
なので、僕は結論を知らないのでバイトの話ってだけでもうピクっとなってしまったんです(笑)
で、しばらく聞いてから「ま、でもさ、そんなことがあっても頑張ったなんて偉いじゃんか!」みたいなちょっと無理にポジティブな形で終わらせようとしたんですね。
彼女からすると「なんでちゃんと話聞いてくれないの」となり、怒りスイッチオンです(苦笑)
今までそのようなケンカばかりしてたので、そこから長くなることはわかっています。
その時電話してた時間が深夜で、僕は眠たくなってきてたのも相まってイライラしてきていました。
で、「私に興味ないってことだよね」と言われ、ちょっとイライラしてた僕は反射で「てかバイトの話はぶっちゃけもう全く興味ない、何回も同じような話聞かされてるから」と答えてました。
この時、いつもなら彼女は大噴火するなりなんなりですが、「素直に言えば何でもいいってもんじゃないと思うよ」と冷静な返しをしてくれました。
おかげで僕も冷静になり、この三角形のドラマを思い出し「ああ、今入ってんな」と気づいたおかげでいったん長い時間沈黙して自分の感情や気持ちをしっかり見ていきました。
で、落ち着いているので今度はあくまで冷静に自分のその日1日ポジティブな感じだったからいつもよりさらにネガティブな話は受け付けない状態だったということ、バイトなんていくらでもこの世にあっていつでも辞められるのにそこにずっといるのが不思議、だから愚痴話を聞かされても辞めたらいいじゃんって思うから聞く気になれない、そんなに嫌な場所にずっといるのは自分を大切にしていないのと一緒、本当はもっと自分を大事にしていいしのびのび働ける場所も絶対あるのにもったいないよ、次どこか良い場所が見つかるかわからないけどいったん辞めるという行動はできるわけでそれでストレスがなくなるならそっちのほうがいいじゃんというような本当に思っていることを話していきました。
そうしたら、彼女のほうも「感情に任せて言ってるんじゃなくて素直に言ってくれたことだから素直に聞けた」とのことでした。
このやり取り、たぶん一番最初に僕が無理やりポジティブに終わらそうとしたところから三角形に入っていますね。
「良い人」の救済者パターンですね。
ですが、形だけ救済しようとしてもこの例のように無駄で、既にその時点で本当は何感じてるのかを話せればよかったんだと思います。
で、けんかになってからは彼女は犠牲者、僕は迫害者ですね。
今までは、そのまんま三角形が続いて彼女が迫害者側に変わったり僕が犠牲者になったりと変化するもずっと同じやり取りでした。
ですが、しっかりその瞬間に三角形に入っていることを認識して自分が今何を感じているか、どんな思考なのかを考えることで抜け出せるんだなと感じた瞬間でした。
ちょっと長くなってしまいました。
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。