ネオジオのクイズゲー、「名探偵ネオ&ジオ」を遊びに長岡テクノポリスへ。
長岡テクノポリスさんのポスト(旧ツイート)にてこんな記事がありました。実は稼働当時(といっても30年以上前ですが)から好きなタイトルでして、ゲーメストアイランドにはじめて載ったのもこれ絡みの文章ネタだったりしたのですが、昨今は肖像権の関係で絶対移植は無理!とでもいうべきゲームとして一部では有名になっている印象を受けます。
(そもそも主人公2人の服装もXYZな新宿のスイーパーとその相棒(兄の方)をほうふつとさせるのですが)
で、当時も連コインしてクリアした記憶もあるし、プレイ動画も配信で見ることができるのですが、今回はちょっと確かめたい部分があったので車で小一時間走らせて長岡まで行って遊んできたわけです。
そもそもどんなゲームなのか?
いまでこそクイズゲームといえばタッチパネルを使ったり早押しボタンを押したりするのが普通になりますが、それ以前のクイズゲームは基本的に
ライフ制の択一問題
がほとんどでして、要は4択の選択肢とそれに連動した回答ボタンを押して答える仕組みで、規定数答えるとノルマクリア、間違えるとライフが減ってゼロになるとコンティニュー画面というのが相場でした。
ゲームを有利にするものとしては
☆ジャンルセレクト
☆ノルマ倍消し・ノルマ減
☆4択→3択・2択
☆ライフ回復
☆タイムスロー(回答時間猶予が長くなる)
あたりがよく見られたものになります。
で、ネオ&ジオも例にもれず4択クイズのライフ制なのですが、ネオジオというゲーム機あるいはMVS筐体がそもそも4ボタンなので相性はよかったかなと思います。
ネオ&ジオはストーリーモードが2つあり、さらにそれぞれでストーリー分岐があるマルチエンディング制をとっているのが特徴かと。まぁそれを吹き飛ばすような登場人物群が強烈すぎますが…。
(ちなみにマルチエンディングについては、終盤の間違い探しクイズを成功するかしないかで展開が変わり、ラストバトルをクリアできるか否かでグッドかバッドになるという形になっています)
で、久しぶりのプレイ。
上のポストにもあるように「残機(ライフ・お手付き)多め」という事で多少安心したのですが、そこはそれ、32年前のゲームなので当時の流行さえもすでに過去の遺物と化している上に、クイズジャンルに「アダルト」なんて物があって、要は当時あるいはそれ以前にえっちっちなビデオに出ていた方の名前を当てるとか当時のMVSって駄菓子屋においてたんじゃなかったっけ?とツッコミを入れたくなるような問題もあり、さすがはネオジオゲーは容赦ないなと改めて思った次第です。
普通はライフは3なんですが、そこはそれ、5から開始というありがたいサービスで始まりましたが、一番最初の徳左衛門さん(ノルマ3)ですでに2回間違えるという体たらく。最初の問題が先のアダルティな問題だったのでなすすべがありませんよ…。
キャラがどこかで見た方であることを除けばストーリー自体は決して悪くはないと思います。一応今回選んだ「時を越えた愛」は
依頼者が開発したタイムマシンを使って過去の駆け落ちを成功させる
というトンデモナイ展開ですが。因みにもう一つのシナリオは
クイズで侵略者退治
としか言いようがありません。
舞台がクイズシティーという「とりあえずなんでもクイズで解決」というところなのでクイズさえ解ければ万事解決という事でしょう。
過去に行って麗子さんに事情を説明するべくどっかで見たようなことのあるかもしれない人とクイズを通じたやり取りをしてようやく連れ出せた…と思ったらこの加納が親の決めた許嫁とのこと。明らかに怪しい上に怪しげな催眠術?も使うようで。これは危険という事でいったん逃げますが…
間違って未来に行ってしまったところ、未来のクイズシティーは加納が支配する世界になってしまったとのこと。どうやら依頼失敗すると加納がタイムマシンを奪い取って歴史を改変してしまうらしく、ここの未来にいたネオ&ジオ(もちろんおじいさん)の助けを借りて再び駆け落ちの過去時代に戻ることになります。
再び屋敷に戻り、麗子さんを連れ出して駆け落ちの丘に行こうとしたら麗子の母が通せんぼ。ここは1分間のYES/NOクイズで、時間に間に合うかどうかで展開が変わるのですが…2択を8問クリアするのはそんなに難しくないのでまず失敗しないと思います。今回はあえてここで失敗するとどうなるか?というのが見てみたかったので問題を時間ギリギリでこたえるようにして引き伸ばしつつタイムアップを狙いました。
結論から言えばここで時間切れになっても駆け落ちは成功します。ただ間に合うと若い徳左衛門さんに怪しまれてクイズでわからせる展開、間に合わないと徳左衛門さんを倒した麗子の父をクイズでわからせる展開になるのでどっちにしろ「クイズでわからせる」わけですね。
ちなみにここで「ジャンルセレクトでゲーム」を選んだのですが、まさか基盤のスペックを聞かれる問題が出るとは思いもよらなかったわけで。ここがネオジオゲーたるゆえんなのかなと。
わからせた後は無事に駆け落ち成功。しかし戻るとタイムマシンがない!どうやら軍部が怪しい機械という事で回収したらしく、返してほしければ1分間の間違い探しクイズをクリアする羽目になります。
ここはエンディング分岐の重要な部分ですが、間違い探しが苦手でここは失敗してしまいました…。
失敗すると軍部につかまるのですがそこにいたのは駆け落ちしたはずの麗子さん。そして加納の姿も。そう、回収したタイムマシンで麗子さんを連れてきたのです。明らかに操られている目で襲ってくる麗子さんをクイズでどうにかしたら、いよいよ最後の敵、加納戦になります。
ただ、加納はノルマ9の難敵なのですが、ショップで「?」アイテムを買うと「2択・ノルマ倍消し・タイムスロー」の効果が出るのでかなり弱くなります。とはいえこのアイテムはめちゃ高いので道中でアイテムを買わずに節約する必要がありますが…。
そんなこんなで加納を撃破すると最後の悪あがきとばかりに麗子さんを肩に担いで弾薬庫に立てこもり。そしてその腰にはダイナマイト…!
正真正銘のラストバトルは1分間以内に4択を6問答える時間制限クイズ。クリアできなければバッドエンドになるので是が非でも落とせないのですが、出題運がよかったのかどうにかクリア。
麗子さんを取り戻し、加納は爆発に巻き込まれ…駆け落ちは成功。
現代に戻ります。
依頼成功ってとこだな、というネオでエンディングへ。
ベストエンディングは間違い探し成功からの展開になるのですが、自棄になった加納が客船を軍艦で爆破しようとするというもっとアレな展開に。それを未来で使ったホバーボートに爆薬積んで戦艦に突っ込ませるのですが、1分以内に6問答えないとロックオンできないという…まぁつまりやること自体はどっちのルートでも変わりはありません。
おわりました。
結局ライフ5設定でも問題が微妙に難しかったりして10クレくらい使ってしまいましたが、まぁ目的も果たせたしよかったかなと。
そうそう、昔のクイズゲームはオンラインではなかったから問題の追加もなく、究極的には問題を全部覚えてしまったら余裕でクリアできるようになるわけで。だから昔は一つのシリーズでナンバリングで続くというよりはいろいろなクイズゲーが出ていたかな?と犬福は2も出ましたが。