クオリティ
本番。
演劇だったら、台詞がしっかり入ってる。
歌手なら歌詞やメロディ、なんなら振り付けまで。
お笑いなら、ネタ合わせしっかりされている。
プロの仕事として、これは最低限。
そうでなければ、人前に立つ段階に至ってないと思う。
それはまた別の話、か。
客に提示されるものとして。
そこに個人の魅力として味付けされるものが観る者の心を揺さぶったり。
その場に応じて、より魅せる演出を強調したり、空気に合わせて準備した以上の引き出しを開けて、想像を超えて来たりする。
それによって、満足度が期待を超えてくることで、また観たい、また来たい、となる。
逆にいうと。
それが出来ない、となると観る側の期待を下回り。
信頼がなくなるというか、そのコンテンツへの見方が変わるまで、ある。
ブランド力があるものは信用があると言っても、信用イコール満足ではない。
寧ろ、期待値自体、信用があるコンテンツほど揺るがないものかもしれない。
なんにしても、観る側はお金を払って、楽しみを買うわけだから。
提供されるものは、期待を上回るものであって欲しい。
それは程度の差はあるかもしれないけど。
高いレベルでそれが出来る、のは演者さんの才能や努力。
そういう存在こそ、高い評価を受けるべき。
でも、現実はそうではない。
有名なもの、話題になってるもの、企業が勧めるもの。
それが優れたものだという認識になっていることが多い。
その前提で実際のクオリティより割り増しされていたりする。
これが?
と思っても、世間が、これはいいもの、これは素晴らしい、という評価をすれば、それが事実になる。
そこへの疑問は、悪になるし、変わり者と思われること、あるよね。
でも、最終的に。
自分はこう思う、というのが一番正しい。
ヒット商品を名作扱いしなくても、これは本物だという基準を超えてると思えば、ヒットしてなくても名作なんですよね。