![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/172749644/rectangle_large_type_2_ae41dbc38d42663ad1af151df8d78728.jpeg?width=1200)
JAVA APサーバで構築する堅牢なWebシステム基盤:構成と主要コンポーネントを解説する④。DBサーバについて。
4. DBサーバとは
DBサーバ(データベースサーバ)は、Webアプリケーションで利用するデータを格納・管理する役割を担うサーバです。データを保存し、必要に応じてデータの検索、更新、削除などを行います。
4-1.DBサーバの定義と主な機能
データの永続化と管理
DBサーバは、Webアプリケーションで利用するデータを永続的に保存・管理します。データは、ファイルやデータベースなどに格納され、Webアプリケーションからアクセスすることができます。
データの検索、更新、削除
DBサーバは、Webアプリケーションからの要求に応じて、データの検索、更新、削除などを行います。SQLなどの問い合わせ言語を用いて、必要なデータを効率的に取り出すことができます。
トランザクション処理
DBサーバは、トランザクション処理機能を提供します。トランザクションとは、複数の処理をまとめて一つの処理単位として扱うことです。DBサーバは、トランザクションの開始、コミット、ロールバックなどを管理し、データの整合性を保証します。
データの整合性維持
DBサーバは、データの整合性を維持する機能を提供します。例えば、複数のユーザーが同時に同じデータにアクセスした場合、データの矛盾が発生する可能性があります。DBサーバは、排他制御などの技術を用いて、データの整合性を保ちます。
4-2.DBサーバの種類と代表的な製品
DBサーバには、様々な種類があり、それぞれ特徴や得意分野が異なります。代表的なDBサーバとその特徴を以下に示します。
リレーショナルデータベース (RDB)
データをテーブルと呼ばれる形式で管理するデータベース
SQLと呼ばれる問い合わせ言語を用いてデータの操作を行う
ACID特性(Atomicity, Consistency, Isolation, Durability)を満たすことが求められる
代表的な製品:MySQL, PostgreSQL, Oracle, SQL Server
NoSQLデータベース
RDB以外の様々な形式でデータを管理するデータベース
大量のデータを高速に処理するのに適している
代表的な製品:MongoDB, Redis, Cassandra, DynamoDB
DBサーバの選択
DBサーバの選択は、Webアプリケーションの要件や規模によって異なります。例えば、高い信頼性とデータ整合性が求められる場合にはRDBが適していますし、大量のデータを高速に処理する必要がある場合にはNoSQLデータベースが適しています。
また、DBサーバの製品選択も重要です。それぞれの製品には、機能や性能、価格などが異なりますので、Webアプリケーションの要件に合わせて最適な製品を選択する必要があります。
上記で、DBサーバの定義と主な機能、DBサーバの種類と代表的な製品について解説しました。