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JAVA APサーバで構築する堅牢なWebシステム基盤:構成と主要コンポーネントを解説する⑤。各コンポーネントの連携について。
5.各コンポーネントの連携
Webシステムは、Webサーバ、APサーバ、DBサーバの3つの主要なコンポーネントが連携して動作します。それぞれのコンポーネントが役割を分担し、互いに連携することで、効率的かつ安定的なWebシステムの運用を実現します。
5-1.WebサーバとAPサーバ間の連携
WebサーバとAPサーバは、クライアントからのリクエストを処理するために連携します。
リクエスト転送
クライアントからのリクエストは、まずWebサーバで受け付けられます。Webサーバは、リクエストの内容を解析し、静的なコンテンツ(HTMLファイル、画像ファイルなど)であれば自身で処理し、動的なコンテンツ(Webアプリケーションの処理結果など)であればAPサーバに転送します。
負荷分散
Webサーバは、複数のAPサーバに対してリクエストを分散する機能(ロードバランシング)を持つことがあります。これにより、特定のAPサーバに負荷が集中するのを防ぎ、システム全体の可用性を高めることができます。
5-2.APサーバとDBサーバ間の連携
APサーバとDBサーバは、データの作成など操作のために連携します。
接続プール
APサーバは、DBサーバとの接続をプールしておきます。これにより、リクエストごとにDBサーバに接続するオーバーヘッドを減らし、高速なデータアクセスを実現します。
トランザクション制御
DBサーバは、複数のDB操作をまとめて一つのトランザクションとして扱うことができます。トランザクションは、データの整合性を保証するための重要な仕組みです。DBサーバは、トランザクションの開始、コミット、ロールバックなどを制御し、データの整合性を維持します。
5-3.Webサーバ、APサーバ、DBサーバ間の連携の流れ。
クライアントからのリクエストは、Webサーバで受け付けられます。
Webサーバは、リクエストの内容に応じて、静的なコンテンツを自身で処理し、動的なコンテンツの処理をAPサーバに委譲します。
APサーバは、DBサーバにデータの問い合わせや更新要求を送信します。
DBサーバは、APサーバからの要求に応じてデータを処理し、結果をAPサーバに返します。
APサーバは、DBサーバから受け取ったデータやWebアプリケーションの処理結果をWebサーバに返します。
Webサーバは、APサーバから受け取ったデータをクライアントに送信します。
このように、Webサーバ、APサーバ、DBサーバは互いに連携し、Webシステム全体の処理を分担しています。それぞれのコンポーネントが適切に機能することで、Webシステムは効率的かつ安定的に動作することができます。