時代遅れの男性優位社会と上方婚志向
ここ10年ほど、女性の社会進出は進んでいます。
大卒の女性総合職の割合は高くなりました。
20代〜30代中盤までの女性においては、本人の希望があれば、男性と同じようにキャリアを築き上げることが可能となりました。
ただ、良いことばかりもたらす訳ではありません。
おかげさまで、未婚化と少子化が加速してしまいました。
これらの原因の1つが
女性の社会進出が進みつつも、男性には自分より高いスペックを求める。上方婚志向です。
上方婚の現状については、ネット上で様々なデータが揃っているので、この記事では言及しません。
本来、生物学的に女性が上方婚志向を持っていたと、私は考えておりません。
工業化・産業化による男性優位社会が、上方婚志向のキッカケとなります。
高度経済成長期以降、企業に雇用されて働く人が多くなると、女性は育児や家事があるため、働き続ける上で不利となり、男性が優遇されるようになりました。
それ故、男性は女性よりもスペック(学歴・収入)が高いことが当たり前となりました。
それは、男性が生物学的に優れているからではなく、社会・経済情勢のおかげで、アドバンテージを手に入れられたのです。
現在は、男性優位の企業社会は見直されました。
経済成長の時代ではないからです。
成熟期・衰退期には、男性だけでなく、女性の力も必要となります。
女性にとって、いつまでも男性は自分よりもスペックが高い存在ではありません。
そもそも、男性のスペックが高かった時代は、
ほんの一時期だけです。
高度成長期から2000年代の50年間だけです。
(歴史を遡ると、権利者は男性ばかりですが、
一般人レベルでの話です。)
農業人口が過半数だった時代(1950年代まで)は、男性のスペックとして重視される要素が現在よりも少なかった。せいぜい、男性自身の体力や持っている土地の広さくらいだったと。
学歴や勤め先を重視する人は少数派でしょう。
そして、農業を含む自営業の男性と結婚すると、女性も仕事の手伝いをさせられます。子育てや家事をしつつも、仕事をしていたのです。もちろん、立派な社会進出です。
人類は長い間、男女ともに働き、生活していたのです。
もちろん、今や農業や自営中心の時代ではありませんし、学歴や収入といった相対的な評価に多くの人が晒される時代です。
しかしながら、男女が結ばれないと、次世代を担う子どもが生まれません。
恋愛や結婚に、パートナーのスペックは関係ないでしょう。本来は、そういうものであるし、男女の格差も小さくなっていますからね。
いつまでも、過去の価値観にこだわってはなりません。時代は変わり、もとに戻りました。
もはや、結婚したいのに結婚できない男女が増えると、メンタリティの問題だと感じざるおえません。
スペック高い男性を求める女性と若くて美人な女性を求める男性のミスマッチならぬ、デスマッチです。
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