競争コンプレックスに悩まされる日々とその解決策
誰しもコンプレックスを持っていると思う。
身長コンプ、学歴コンプ、年収コンプ。
これらのコンプが一般的だろう。
私は珍しいコンプを抱えている。
競争コンプレックスである。
もちろん私の造語だ。
競争コンプとは、受験や就職活動という皆(どの世代の誰しも)が経験する競争で、大きな苦労や我慢を経て乗り越えてこなかったことを指す。
何のために競争に参加して乗り越えるのか?
多くの人は幸せになりたいからである。
ただ、私にとっての競争を乗り越える意味は、
幸せになるためではない。取り組みたい仕事や夢があるわけではない。
なりたくない姿や就きたくない仕事を避けるためである。
なりたくない姿とは、皆がこなせているのに自分だけが出来ない状況や自分が劣った・弱い存在だと思わされること。
就きたくない仕事とは、ブルーカラーや手先の器用さが求められる仕事。
私は運動音痴かつ不器用なので、これらの仕事に就けない。
自分が嫌な状況を避けるには、レベルの高い大学に入学して、大企業のホワイトカラーとして就職できなければならなかった。
そうでなければ、永遠に馬鹿にされ続けると思わされていた。
そして、私が目指す姿は不運にも世間が良しとする価値観である「良い大学、良い会社」と一致していた。
別にこの価値観を体現できなくても、犯罪ではないし、誰にも迷惑かけることは無い。
ところが、私にとっては必ず達成しなければならない義務と化した。
子どもの頃に、出来ない物事が多すぎて馬鹿にされる場面が多かったから、2度と馬鹿にされる訳にはいかなかった。
私は、無事にそれなりのレベルの大学に入学できた。就職活動でも、大企業の総合職として就職できた。
達成できたときは、我ながら頑張ったと思えた。
取りあえず、1度は世間が良しとする姿を体現できたから、今後コンプレックスを感じずに過ごしていけると思ってた。
けれども就職から数年たって、
自分が経験してきた競争が大した競争ではないと思えるようになってきた。
公立中に通わなかったから、苦手な実技教科で内申点を稼ぐことから逃げられた。
少子化で同学年の人数が少なく受験は楽。
好景気に就活したから大企業に就職できて当然。
良く考えたら、運が良かったから競争を乗り越えられたと考えている。
もっと苦労して我慢して競争を乗り越えて、
よりレベルの高い大学に進学して、
より人気のある大企業に就職できなければ、
競争の結果を誇れないのに。
けれども、経験してきた受験や就職活動が
客観的に見て苦しくなかったと分かると、
自分は何も出来ない底辺だと痛感させられる。
私は競争コンプレックスに悩まされ続けて、
過去の努力不足や我慢不足を後悔することがある。
その後悔をモチベーションに、
資格取得の学習やNoteの記事執筆に励んでいる。
私は勉強も文章を書くのも嫌いなので、正直辛いのだが、競争コンプから解放されるためには
自分が苦手な物事に取り組まねばならない。
そう、馬鹿にされないためには、我慢して苦手を克服して、自分の地位や収入を上げるしか無いのだから。