中高年・高齢者による若者叩きは、科学技術の発展のせい
私は30代前半です。
若者と名乗って良いのか微妙なところです。
若者の1人としての私は、中高年より上の世代と対立する場面が多いです。
私がだらしないせいか、仕事では上の世代からよく叱責されます。
仕事のパフォーマンス(大して高くないですが)よりも、仕事に対する心構えを理由に叱責が始まるのです。
若者叩きは、今に始まった話ではありません。30年前も50年前にも存在していました。
人類の20万年の歴史を振り返ると、若者叩きは産業革命(約200年前)より後に、本格的に始まったと考えてます。
言い換えると、科学技術が発展して、人間の暮らしが便利になっていく時代で起こる話なのです。
日本では、明治時代以降が当てはまります。
ただ、戦後の混乱期までは、科学技術(当時は電気・ガス)の恩恵を受けられなかった人は多数派でした。
農村だと、江戸時代と殆ど変わらない暮らしをしていた所も多いでしょう
言い換えると、若者も、中高年も、高齢者も、世代関係なく若い頃は
同じような状況で暮らしていたのです。
劇的に暮らしが便利になるのは、高度経済成長期以降です。
冷蔵庫、洗濯機、掃除機とった電化製品が全国的に普及し始めて、
日常の家事が楽になります。その後も、便利な製品は続々と普及します。
自動車、エアコン、カラーテレビ、カセットテープ、ウォークマン、
パソコン、携帯電話、DVDレコーダー、デジカメ、そして、スマートフォン。科学技術の進歩のおかげで、たった70年で大きく変わりました。
特に21世紀に入ってからの発展は凄まじいです。
若者、中高年、高齢者、
それぞれの若い頃の暮らしぶりが異なるのは当たり前です。
年々、楽に便利になっていくのは、仕方ないのです。
若者が楽を求めているというよりは、
社会全体が利便性を受け容れた結果なのです。
もはや、発展のスピードが現在のレベルまで速いと、
生まれた年が5年ほど違うだけで、大きく変わります。
例えば、スマートフォンは2012年から2015年にかけて普及しました。
スマホが有れば常時ネット接続できます。データ処理のスピードも速いです。これほど便利な道具はありません。
私が高校生の頃は、スマホを持っている人はいませんでした。初代iphoneが発売した頃です。もちろん、LINEもありませんでした。
一方、私より5才年下の世代は、高校生の時点で8割はスマホを持っていました。現在の高校生(私より15才年下)は、99.5%所有しています。
たった5才の差で、ジェネレーションギャップを感じるのです。
今後、どれほど科学技術が進歩するか分かりません。
スマホ以上に便利で普及が早い何かが生まれるかもしれません。
ただ、技術の発展は若者だけが望んでいるのではなく、社会全体が望んでいるのです。新しい技術が登場したときに、20才の人も40才の人も同じように恩恵を受けています。
若者が年上世代に「俺が20才の頃は、こんな便利なもの無かった。」と言われても、「俺に文句言ったてしょうがねぇだろ。」としか反応できません。