少子化によって失われる多様性

恐ろしいほどのスピードで少子化が進んでいる。
40、50年前なら子どもを持つのが当たり前だったが、今は子どもは嗜好品と言っても過言ではない。

少子化の原因の1つが教育費である。
それもそのはず、習い事をしている小学生がメチャクチャ多い。2022年では72.5%(学研教育総合研究所・小学生白書より)
バブル期の1989年は39.1%だったので、30数年間でほぼ倍増している。
都市部に限定すると、習い事している小学生はもっと多いだろう。
習い事すらも子育てに必要な要素となっている。

多様性の社会と言いながらも、今の子どもたちの生き様は多様ではない。
似たような経験を経て、大人になっていく。

お金に余裕のある家庭に生まれて、
小学生の頃は習い事をして、
中学生・高校生の頃は、ある程度勉強して、
大学に進学して就職する。
そして、親になって同じような家庭環境で子どもを育てていく。

今に始まった話ではないが、階層の再生産&固定化ですよ。今後ますます酷い状況となる。
収入の低い層は子どもを持ちづらくなり、収入が高い層ばかりとなり、階層の概念すらも薄くなっていく。 

1970年代中盤を舞台にした
ちびまる子ちゃんでは、まる子のクラスに色んな子どもがいたけど(花輪くん、はまじ、丸尾くん、山田)、もはや今ではリアリティが無い世界である。

同じような生き方だと、
自分とは異なる生き方をしている他人の立場や事情を想像しづらくなる。
これから、少子化がますます進むにつれて、
画一的な人間も増えていくんだろうな。


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