1級建築塗装技能士試験 完全対策① 受験にあたって(令和6年更新)
ご閲覧いただきありがとうございます。
はじめまして、1級塗装技能士試験対策士と申します。
この度令和6年10月4日に1級塗装技能士の合格発表がありまして、無事合格したため、この記事を読んでくださる方にコツやポイント等を伝えられたと思い記事を作成しました。(別記事の実技試験の重要なコツなどは、有料記事となりますが、ご了承下さい)
私は、2代目で個人事業のため(父と私の2人のみ)、受験のコツなどを教えてくれる人が周りに1人もいなかったため、必死に練習・アプローチを重ねてなんとか1発合格できました。(私の受けた地域では、合格率約15%前後)
よくネットで目にする「各地域の塗装組合の会員じゃないと合格できない」という言葉が受験申請時から少しだけひっかかっていましたが、組合員でもなく、他の受験者や検査官に顔見知りすらいない私が1発合格できたため、合格基準さえ満たせば受かるガチンコということは確実です。
本記事では、受験するにあたって思うことや、必要な費用・練習期間を書いていこうと思います。
○受験するにあたって
何よりも、絶対に受かるという心がまえが大事だと思います。普段の作業にはほぼ関係なのない試験内容ですが、受験する以上は絶対に合格すると腹をくくらないと合格できないと思いました。日々の塗装作業での上手・下手と、実技試験は完全に別物ですので、割り切って合格するために対策するのが重要だと思います。
私は、受験費・講習の受講費・交通費・道具代は全て自分で出し、合格する他ないように退路を断ちました。
また、合格発表の番号を確認した際、2度目・3度目の受験者も大半が落ちていたため、対策と練習を重ねるしかないと思います。
年に1回しかない試験のため、腹を決めて合格する用集中して、練習した方がコストパフォーマスから見ても最善だと思います。
○かかった費用
・受験申請代 約2万円
・事前講習(実技試験の1~2ヶ月前) 約5万~6万
・学科試験テキスト(2冊)約6千円
・道具代(普段使用する物を除く)約3万~4万
私は、講習会場・実技試験会場・学科試験会場から遠方にすんでいるため、これに交通費・宿泊費も重ねて合計で25万円近くかかりました。
○受験スケジュール
・実施公示 令和6年3月1日(金)~4月1日(月)
・受検申請受付 令和6年4月1日から4月16日まで
・技能講習令和6年6月
・実技試験令和6年6~7月
・学科試験令和6年8月
・合格発表令和6年10月
各都道府県や、実施年によって差異はあると思いますが、だいたいこのようなスケジュールだと思います。
○対策・練習期間
4月 ・情報収集、申請手続き 2~3日
4~6月 実技試験対策 約24日
→幸か不幸か、雨続きで外仕事ができなかったため練習に集中することができました。課題1の吹付けを約17枚分(課題2に使用したベニヤ板を再利用)、課題2制作は17枚分作成しました。これくらいの量を、毎回ポイントを抑えながらブラッシュアップしていけば合格できると思います。
実技試験対策は練習量も大事ですが、質と時間が最重要です。毎回タイムを測って、改善点をレポートにとるように心がけました。
7月 学科試験勉強 2~3日
→テキストを1~2冊買って一通り確認し、web上の公式に掲載されている過去問を対策すれば、余裕で受かります。実技試験が終わってからで全然大丈夫です。
○事前講習の必要性
結論からいいますと、身近に1級塗装技能士がいない環境で講習なしに1発合格するのは無理だと思います。
①技能士試験の対策をあげている動画等を見ていても、各都道府県ごとでマイナーなルールが違っていたりするみたいです。
②私の地区の講習は実技試験と同じ施設だったため、本番さながら作業することができました(課題1の吹付けブース・課題1の乾燥ブース、課題3の吹付けブースは、課題2の作業ベースと離れているため、本番での導線の確認は講習で確認できました。)
③気を付けていただきいのは講習を受けても落ちる人は落ちるということです。(講習を受けに来ていた人の中で合格していた人は約20%くらいだったと思います。)
④講習の際、使用する刷毛・道具は、講師に確認してもらいましょう。
→別の記事で記述すると思いますが、1M定規に大きく目印を書きすぎて試験前に消されていた受験者がいたり、目地刷毛が使用不可だったりと、送付される実技試験のテキストに記載されてないマイナールールが多くあります。
⑤講習の際に講師が「塗装組合員でも容赦なく落とすからちゃんと練習して試験に望んで下さい」と仰っていました。事実でした。
・受験申請代が約2万円なのに対して5万~6万円もするのは正直思う所はあります。それなりの金額を徴収したらなば、もう少し細かいポイント等も教えて欲しかったです。