現実と幻想
先日のこと。
諸用で久しぶりに街へと出た帰り道。
電車に揺られながら、ふと前を向くと、
そこには、、
最愛の人にとても似た雰囲気の方がいた。
とは言ってもきっと別人なんだろう。
もはや一定の距離があり、マスクに防寒着姿では当人かどうかも定かではない。
ただ髪型といい、とても似ていた気がする。
私にとっては想定外でしかない。
私にとっても最愛の人にとっても、
ご近所さんでもないためもう2度と会うことはないと思ってたから、、
別人かはさておき、私の心は揺らぎに揺れていた。その隣には恋人かは定かではないが、異性がいたから。
これは幻想なのか、現実なのか、当人なのか否か。色んな感情が錯綜して、目を背けた。
でも、やはり最愛の人かどうかを確認したくて目を背けては、そっと目を向けたりを繰り返していた。
そんなこんなをしてると一度だけ目が合った気がした。即座に目を背けるのだが、、
仮に最愛の人だとしたら、きっと私のことには気づくであろう。
私は当時のままの鞄に服装なのだから、
すぐに立ち去ることもできたけど、敢えてそうはせず私は降りるべき駅で逃げるように下車した。
偶然にもその日は私がフラれた日でもあった。
これは運命なのか。
2021年。とても悔しく情けない。そんな一年。
こうしてまた気持ちの面では何も成長せずに、歳だけを重ねるのが怖いと感じながら、なすすべなく歳だけを重ねる。
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