学生と社会人
ここ最近、「最近恋人とはどうなん?」と聞かれることが多く、ようやく職場の上司や先輩や同僚に別れた話をした。
「別れました。」
そう伝えると、「え?」と驚かれることが多い。
「向こうは学生やっけ?」と問われ、
「そうです」と答えると
「まぁしゃーないなぁ。またいい出会いがあるって!」と言う話の方向性になる。
なぜしゃーないのか。
社会人と学生はうまくいかないと言うルールや法則でもあるのだろうか。
確かに、学生同士だった恋人同士が、片方が社会人となり忙しさや価値観からの違いから別れの決断をする人は一定数いるのは分かる。
しかし、社会人となって割と長く付き合ってたと思っている私には到底理解がし難いし、その法則に当てはまるならもっと早い段階でそうなっていたであろう。そして、そうなると私は想像もしてなかったから、私はその考え方を到底理解できない。
いや、そう言う人たちもまた励まそうとして、伝えてくれる言葉だと言うのは十分承知の上である。それはありがたい。
おそらく元恋人と出会う前の私なら、私も同じようにそう言ってた。
でも今は明らかに違う。
どちらかと言うと、落ち込むだけ落ち込み。と言われる方がしっくりくる。
社会人と学生でも、お互いがある程度年数を重ねて、結婚する人もいるだろう。
私はその未来を心のどこかで描いていた。
あなたと過ごす未来の生活を頭の中のキャンパスに描いていた。
プロポーズ。結婚。
仲良し夫婦となり、子どもと共に生活する。
歳を重ねてもお互いを大切にし仲良く過ごす。
そんな生活を描いていた。
あなたの笑顔をずっと隣で見ていたかった。
あなたが苦しい時には一緒に考えて乗り越えたかった。
今となっては夢物語。
最期に会ってから、もう数ヶ月が経過するが、きっと元恋人はなんの未練もなく、新しい人と幸せを感じながら日々を過ごしているのだろう。
その傍ら、私はといえばまだ忘れることもできず、想い出に蓋をすることもできずにいる。
前に進んでいるようで、進んでいない日々を過ごしている。
会いたい。簡単じゃないのは分かってる。
会っても何を話したらいいか正直分からない。
もう二度とあの頃の2人には戻れない事がもどかしく、また切ない。