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「WEST. 10th Anniversary Live “W” -Film edition-」音響比較

Dolby Cinema対応シアターでのDolby Atmos、Dolby Atmos、非Dolby Atmos、ULTIRAの4パターンにて「WEST. 10th Anniversary Live “W” -Film edition-」を鑑賞したのでそれぞれの個人的な感想です。

音響に対して全くの素人なので専門的な知識などは全くありません。また、私は片耳に軽度の難聴があり他の人より少し音が聞こえづらいため、余計に音に関してはわからない、聞き取れていない部分もあると思います。

あくまでも個人的な備忘録になりますので、的外れな表現や間違った情報等もあるかもしれませんが、ご了承ください。


比較方法

同じ鑑賞方法が2回連続しないように、様々な方法で何度も鑑賞する。という単純な方法です。

鑑賞回数は多少バラつきがありますが、どの鑑賞方法でも劇場最後列/真ん中辺り、劇場中列/真ん中辺りにて最低限2度の鑑賞をし比較しています。

音響比較とは言いつつ、映像も楽しみたかったので前列では鑑賞していません。

いずれの鑑賞時も前後左右に人はいませんでした。

Dolby Cinema対応シアターでのDolby Atmos

概要/鑑賞方法

2024年11月現在、Dolby Cinema対応シアターの存在する劇場が下記10館10シアターとなり、その中でも今回「WEST. 10th Anniversary Live “W” -Film edition-」を放映していただいているのは太字になっている8館です。

TOHOシネマズすすきの(SCREEN10)
新宿バルト9(シアター6)
MOVIXさいたま(Dolby Cinema)
T・ジョイ横浜(シアター4)
ミッドランドスクエアシネマ(SCREEN5Dolby Cinema)
T・ジョイ梅田(シアター1)
MOVIX京都(Dolby Cinema)
T・ジョイ博多(シアター9)
丸の内ピカデリー(Dolby Cinema)
TOHOシネマズららぽーと門真(SCREEN6)

この8館の中でも、()内のスクリーン、シアターにて放映されるチケットを購入することでDolby Cinema対応シアターにて「WEST. 10th Anniversary Live “W” -Film edition- Dolby Atmos」を鑑賞することが可能です。

所見

Dolby Cinema対応シアターでなくては体験できない!というほどの差や特別な演出があるかと言われると、それは特には感じませんでした。
設備に関して良いのは確かだと思うのですが、結局放映しているものはDolby Atmosのものであって今回は作品がDolby Cinemaに対応しているわけではないので、恐らく専門的な部分でも突き詰めていけば差はないのだと思います。(調べ不足であれば申し訳ありません)

ただ、個人的には誤差の範囲ではあるものの、音響素人でも設備の良さは確かに感じるので、よりこだわりたい!という方は試してみる価値はあるとは思います。
シートも真っ黒で集中しやすい環境がほかのシアターよりも数倍整っているように思いました。


Dolby Cinema対応シアターで鑑賞するからと言ってDolby Cinema対応シアター以外とは違う演出や編集が施されているわけではない(私調べ)ものの、Dolby Cinema対応シアターはスクリーンの大きさや音響システムにおいて最新鋭の設備のため優れている、という感じです。

あくまでどこで見ようか迷った時に上記の劇場が候補にあるのなら、優先順位は少し高めてもいいのかなという程度です。

Dolby Atmos

概要/鑑賞方法

2024年10月現在、Dolby Atmosに対応可能な劇場は44館53シアター(Dolby Cinema対応シアターを含む)です。
対応劇場での放映が多いため劇場、シアター数は割愛。

対応劇場は「WEST. 10th Anniversary Live “W” -Film edition-」公式HP、劇場情報より上映形態にて確認が可能です。

劇場ごとに表記に若干の差はありますが、非Dolby Atmosとは別作品として販売されており、Dolby AtmosやATOMOSとタイトルの前後に入っているチケットを購入することで鑑賞可能です。

・TOHOシネマズ系列
「WEST.10th Anniversary Live“W”-Film edition-(ATMOS)
・イオンシネマ系列
ATMOS WEST.10th Anniversary Live W -Film edition-」
・MOVIX系列
【DolbyAtmos】WEST.10th Anniversary Live ”W” -Film edition-」
・T・ジョイ系列
【DolbyAtmos】WEST. 10th Anniversary Live ”W” -Film edition-」
・シネマワールド系列
「WEST. 10th Anniversary Live "W" -Film edition- 【DOLBY ATMOS】
・ミッドランドスクエアシネマ
【DolbyAtmos】WEST. 10th Anniversary Live “W” Film edition」
・アースシネマズ
Dolby Atmos)WEST.10th Anniversary Live "W" -Film edition-」
・シネマサンシャイン
「WEST. 10th Anniversary Live "W" -Film edition-【ATMOS版】
・シネマQ
「WEST. 10th Anniversary Live “W” Film edition【DolbyAtmos】

所見

Dolby Atmosというもの自体、今回私は初めてだったので、従来鑑賞していた映画よりも音が明瞭にクリアに聴こえてきて、まずびっくりしました。没入感という表現自体が間違っているような気がするのですが、没入感は確かにあります。
でもライブに行った、とまで言えるかと言われると微妙です。2、300円程度の追加料金で得るには十分すぎるほどの体験ができるし、対応劇場も多くあるので、もし複数回鑑賞の予定があれば、1度はDolby Atmosで鑑賞してほしいなと思います。
座席によっても若干聴こえ方が異なるので、もし複数回鑑賞される場合には様々な座席での鑑賞がオススメです。

私自身、片耳が少々聞こえづらいという耳を持っていて音の位置を把握するのがあまり得意ではないため、最大限魅力を感じられなかった、というところも要因としてかなり大きいとは思いますが、映画全体を通してDolby Atmosのほうが圧倒的に良い!!という感じはしませんでした。
よく他の方がおっしゃっている音の立体感みたいなものをとらえるのが、片耳が聞こえづらいことにより劣っているのだと思います。

そういった立体感みたいなものをうまくとらえられないため、個人的には没入感というよりも音の丁寧感が強いと思ってます。その結果、ライブ映像としての迫力が少し落ちてしまうのかなと思います。
また、音の丁寧感からバラードなどのしっとりした楽曲の多く集まるブロック向きの、歌に特化した音響だと思います。
映像作品としての鑑賞よりも、音を楽しむような感覚に近い鑑賞になると思うので、応援上映ではない方法で鑑賞する際に向いていると思います。

非Dolby Atmos

概要/鑑賞方法

比較のため非Dolby Atmosとしていますが、俗に言う通常の映画鑑賞方法です。
Dolby Atmosでの上映のみの劇場も数館ありますが、劇場情報に記載のある映画館であれば基本的にはどこでも鑑賞可能です。

所見

Dolby Atmosで鑑賞していれば、非Dolby Atmosでは特に鑑賞する必要はないかなと思っていました。

そんなことはありませんでした。

Dolby Atmosは音が丁寧であり、歌に特化してます。ただ、その分パワフルな楽曲での迫力が落ちてしまうところが個人的には少し欠点かなと思ってます。
そういう意味では非Dolby Atmosのほうがライブ映像としての迫力というものは楽しめるので、個人的にはDolby Atmosよりも非Dolby Atmosのほうが好きです。

大体の映画館が左右の壁にもスピーカーがあるかと思いますので、非Dolby Atmosでも出回っているスピーカーの位置で入る座席のオススメに準ずる担当の声はしっかりとそのあたりから聞こえてきます。
※7か所座ったわけではない上に流星以外の声はそこまで聞き分けできないので他メンは確証ないけど、とりあえず流星の声であれば右後ろでOK
非Dolby Atmosのほうが個人的には認知しやすかったように感じます。

Dolby Atmosとはまた違った魅力があるので、もしまだムビチケがある、第二弾入場特典が欲しいなど鑑賞の予定があれば、あえて非Dolby Atmosを選んでみてはいかがでしょうか。
ジャス民の皆さんなら十二分にご存知かと思いますが、WEST.の魅力は歌だけではないので、歌声に特化させたら一概に全てが素晴らしいとなるわけではないことを実感しました。
なお、それこそ当然ですが歌声に特化させていなくてもWEST.は歌が上手いです。

ULTIRA

概要/鑑賞方法

イオンエンターテイメントが独自開発した映像音響システムです。
2024年11月現在、対応しているのは下記イオンシネマ12館13シアターとなり、その中でも今回「WEST. 10th Anniversary Live “W” -Film edition-」を放映していただいているのは太字になっている6館です。

新利府(4番スクリーン)
港北ニュータウン(1番スクリーン)
白山(5、8番スクリーン)
名古屋茶屋(10番スクリーン)
和歌山(7番スクリーン)
京都桂川(8番スクリーン)
春日部(1番スクリーン)
川口(1番スクリーン)
座間(10番スクリーン)
津南(4番スクリーン)
広島西風新都(6番スクリーン)
徳島(1番スクリーン)

この6館の中でも、()内のスクリーンにて放映されるチケットを購入することで「WEST. 10th Anniversary Live “W” -Film edition-」をULTIRAにて鑑賞することが可能です。

所見

藤井流星さんのための音響です。
イオンエンターテイメントさんの担当者に藤井担がいます。そうとしか思えません。
ありがとうございます。
これから先、藤井流星さんが歌う時、お話しする時、息する時、全てにおいてULTIRA音響にして頂きたいです。


上映時間(回数)的にも上映場所的にも今回の中だと1番限られていて、ハードルが高めではあるのですが、正直全体的に1番いい、というか全く悪いところがありません。(イオンシネマの回し者ではありません)

音の丁寧感もあり、パワフルな楽曲の迫力もあり、今回比較した鑑賞方法の中だと圧倒的だと思いました。
それに加え、ハモリの部分なども含めてバラード、パワフルな楽曲問わず、一人一人の歌声がかなりしっかりと主張があり、ただ悪目立ちせず調和しています。
ULTIRA音響は下ハモ無双、すなわち藤井流星無双です。本当にありがとうございます。

細かい音もかなり拾われていて、バラードでの繊細さはありつつ、映像作品としての迫力を損なわず、私はこの収録に立ち会ってるのかもしれない!と思えるほどの没入感もありました。

その上追加料金は特に不要。どうなっているんでしょうか?

でも音響もそうだけど、映像も他と違う気がするんですよね。
恐らくというか、絶対他と全く同じ映像なんですけど、スクリーンの形状は確実に違くて、映し方みたいなものも違うような気がします。

これは明確に違う!!という点があるんですが、私の乏しい語彙ではどうにも表現できないので、気になったらULTIRAで鑑賞してみてください!としか言えません。(イオンシネマの回し者ではありません)
他の鑑賞方法、ULTIRA以外のどの劇場、どの席でも毎回、なんで?と思っていた部分がULTIRAでの鑑賞時のみ完全に解消されました。ULTIRA以外での鑑賞になるとまた、なんで?が発生するので逆に、なんで?と思ってますが、多分スクリーンの形状と映し方が関係してるのかな?と思ってます。
ただ、その辺りが調べても全く分からなかったので、有識者の方がいれば是非教えていただきたいです。

他系列の劇場で感じてた違和感がULTIRA以外のスクリーンでもイオンシネマだと多少軽減されたから、スクリーンの形状よりもイオンシネマ独自の何かの可能性があるかも?

まとめ

個人的な好みはULTIRAにだいぶ寄りましたが、それぞれの鑑賞方法に良い点があり、鑑賞方法ひとつで違った魅力が見えてくる素敵な作品です。
ハードルが少し高めの鑑賞方法も中にはあるのですが、可能なら全パターンで鑑賞してほしいです。
もし、1回しか鑑賞ができないなどであれば完全に個人的な感想にはなってしまっていますが、参考にしていただければ嬉しいです。
ただ、確実に言えるのはどの鑑賞方法でも絶対に楽しめます!!

スペシャルライブを制作、全国の映画館で放映していただくだなんて絶好の機会ですし、各々後悔のないよう、そして次に繋げられるよう「WEST. 10th Anniversary Live “W” -Film edition-」を楽しみましょう~!