はじめまして。パニック障害持ちのケアワーカーです。
僕はパニック障害です。なった事がある人には分かると思いますが、ほんまに厄介な病気です。初めてなったのは、複合機、要はコンビニに置いてあるコピー機の飛び込み営業をしていた時でした。(僕はほんまに多くの色々な仕事を転々としてきましたがその事はまた今度。)
毎日担当エリアの会社にアポ無しでひたすら訪問しては断られるという事を続ける日々。
僕にとってはまるで、当たりの無いくじ引きをしているような、砂場に落ちた砂を探しているようなそんな感覚で、全く楽しく無い苦痛でしかない作業をしていました。
入社してから3ヶ月の間に売れなかったらクビやからな。
そう言われて始まったのですが、奇跡的に僕は入社して1ヶ月足らずで売れてしまいました。確か当時の会社の新人記録やったそうですが、自分でもその時に嬉しさも実感も無く、「たまたまやん。こんなん運やん。」と周りが褒めてくれても内心思っていました。
それから約1年間全く売れませんでした。
それでもとりあえず続けてはいましたが、その頃には会社に僕の居場所は無く、先輩と一緒に営業車でエリアまで行く時のただの運転手みたいな1年を過ごしました。
「早くクビにしてくれへんかなー。」と考えていたそんな頃、またたまたま売れてしまって、そこからも運良くちょこちょこ売れ出して、ほんまのノルマ地獄が始まりました。
上司からの毎日の叱責、社長からの朝礼での名指しでの罵声。灰皿を投げられそうになったり、会社から支給されたiPhoneには毎日「お前今日売れんのか?」と何度も電話で聞かれ、時には「お前今日は売れるまで帰って来んなよ。」と言われ、一日中歩いて半泣きになりながら会社が全て閉まるまで飛び込みを続けて、結局成果なく惨めな気持ちで帰って怒られて。どうしようも無くやる気の出ない時に公園のベンチでボーっと座っているとGPSで行動を監視されていたので、当然叱責の電話が鳴りました。精神的にボロボロになっていくのを感じていても、それでもたまに売れて、ノルマを達成して表彰されたりしても何のやりがいも無く、毎日プレッシャーに押し潰されて無理矢理会社を回っている日々でした。
僕はその時に人生で初めて死の恐怖を体験する事になりました。
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