見出し画像

フリーター、投資詐欺にあう。

2024年の夏。
私は投資詐欺にあいました。

社会人になってから
コツコツ貯めていたお金を
気付けば全部取られてしまって
ホントにアホなことしたなぁ。
と振り返っています。


でも、騙されたその時は
騙されているという感覚がない。
まぁ、それだから騙されるんですが
私の場合は、詐欺師にやられているというより
詐欺師が自分の先祖や亡くなった父に
見えて
いました。


全てはタイミング。


いま、騙された流れを振り返ると
詐欺師の完璧なシナリオ
それに流れるようにハマってしまった私。

どうやっても
私は今回、被害に合うように
なっていた
んだと思います。

おもしろ話として
経験談として
誰かの役に立ったり
楽しんでもらえたら嬉しいです。



今年の5月。
仕事を辞めてドイツ留学に行くことを決めて
周りにも伝えていたとき。

Instagramで知らない韓国人から
DMが届きました。
「この場所はどこですか?」
と、私の投稿に対する質問。

コロナも収まり、外国人観光客が
増えている
ことと
外国人が現地(日本)で案内してくれる人を
作るためにSNSで絡んでくる
というのを耳にしていたので
疑いもなく返事をしました。


そこから、少しやり取りをして
お互い交流しようね!
みたいな流れに。


それから今度は
Facebookでアメリカ人から
DMが届きました。

いい感じにカタコト(笑)
そして、確認してみると
見事に共通の友達がたくさんいて
しかも規則性のある友人。

みんな同じ和太鼓チームの友人でした。

私は数年前まで和太鼓チームに所属しており
そのチームが国際交流もしていたので
その繋がりだろうと思ってしまったのです。


韓国人もアメリカ人も
外国人(設定)なので
メッセージの文面が
とにかくいい感じにカタコト。

そして、ものすごく私に興味を持ってくれます。

良い言い方をすれば、ものすごくマメ。
悪い言い方をすると、ウザいほど
連絡が来ます。

普段の私なら
あまりメッセージのやり取りを
ダラダラと続けるタイプではないのですが
これこそタイミング
仕事を辞めて時間があった私は
それを相手してしまったのです。



韓国人・アメリカ人どちらも
企業のトップ
とんでもない金持ち(設定)。

ここ数年、経営に興味があって
前職でコンサル経験のある社長の会社に勤め
間近で社長業というものを観察してきた私は、
経営者の孤独を感じてきました。

みんな仲間がいなくて寂しそう。

それがまた、会話の中で
当てはまる人たちでした。
それで、彼らを可哀想と思ってしまった。

さらにお金持ちすぎる特級階級には
その界隈だけのサービス
あるような噂もあります。
公務員やそれぞれの組織に
共済制度があるように本当にあるかもしれない。
そう思ってしまった自分もいました。


韓国人はあまりグイグイ来ませんでしたが
アメリカ人はものすごくグイグイ来る。
オジサマだったけど
ものすごく上から目線
なんならときどきムカついていました(笑)

そんな中、私のドイツ留学の話になり
今、円安だから不安じゃない?
少しでも余裕あったほうがよくない?

という誘い文句にまんまと乗ってしまった私。

わたし、もともと好奇心旺盛
ちょっとの失敗しても
へっちゃらタイプなので
手をかけてしまいました。

そして「投資」「暗号資産」
というものにも興味がありました。

関東で働いていたときに
職場の人でビットコイン投資に
成功した人がいたからです。

こういう興味、性格も
タイミングなんでしょう。

そして興味あるけど、
投資を学ぶのが乗り気でなかった私は
アメリカ人から教えてもらうことに。
(今、考えたらありえない話。)

Metamaskという暗号資産投資向けの
アプリを入れるように言われ
そのまま言われるがままに操作。



こんな風に、操作画面の指示
送ってきます。
その都度、丁寧に教えてる感じを出してきますが
いま振り返ると、操作画面指示の
スピードが早かった。
もともと画像を用意してあるのでしょう。

そして、暗号資産管理アプリの他に
LINEでカスタマーサービスアカウント
紹介されました。
掛け金の入金、利益の引き出しなど
このLINEアカウントで依頼します。

途中、もっと掛けたら
ボーナスがもらえるよという
勧誘もありました。


この文面を見て、正直そのとき
???と思った部分が。
個人で1000万円の。。。の文章の終わりは
「受け取りを終えました。」
となっています。
このとき、私はそんな大金を両替(掛け)
していません。

騙されている渦中でしたが
アメリカ人にこの疑問を投げました。
でもうまいことカタコト日本語感で
話を逸らされました。


時には、こんなどうでもいい内容
メッセージも挟んできます。
これで親近感を出すわけです。


さらに、途中
ちゃんと利益が増えて
それを引き出せるんです。

それからももっとお金を掛けるように
煽ってくるアメリカ人。

しかし、自分のペースを
崩されたくなかった私は
ハッキリと意見して食い止めてました。


私も真面目に対応しすぎだ(笑)


このあたりから、
私の中で相手のウザさが
どんどん増して
いました。

そしてある時、
体調不良で寝込んだ日のこと。
友達へのLINEの返信もままならず
まる1日メッセージを放置しました。

すると、
「どうして返事をしないんだ?」
「やる気がないなら、辞めてしまえ」
逆ギレしてきたんです。

そこで流石に怒りがでた私は
「辞めます」と伝えました。


でも、ある意味
ここからが詐欺の本番だったのです

LINEのカスタマーサービスに
掛け金と利益の引き出しを申請。

すると、
「金額が大きいため、あなたの口座の
金融機関がマネーロンダリングを疑って
入金を拒否している。
これをクリアするには、保証金が必要。
保証金を振り込んでくれたら、
これまでの掛け金、利益、保証金を
合わせて全額が戻ります。」

と言われました。
(今、改めてここに書くと
本当に何故自分が騙されてしまったのかと
思うほど怪しすぎるし、悔しい。笑)


でも、私はこれを信じて
払ってしまった。


実はこのちょっと前。
私は、いつも楽天銀行と楽天カードを
利用しているのですが
楽天カードが不正利用されていました。

自分では、全く気が付かず
楽天カードカスタマーサービスから電話があり
そのまま保証してくれました。

さらにこの投資詐欺の最初の掛け金
送金したとき。
50万円という金額だったからか
楽天銀行カスタマーサービスから
本人の送金か、確認の電話が来たのです。

このように、楽天さんが
日頃からしっかりサポート
してくださっていたので
マネーロンダリング疑いも
逆に信じてしまいました。


言われた保証金は、
私の掛け金+利益と同額。
つまり被害額は一気に倍に。


しかしカスタマーサービスは、
いろんな理由をつけて
掛け金の3割の保証金を
さらに要求
してきました。

実はそれも信じてしまった私。
どんだけやねん。
と思う方もいると思いますが
ここまで来るともう洗脳されていました。

信用という洗脳。


ただ、その日は金曜日
保証金は払わなければ
私のお金は戻ってこない。
週末を挟んでしまうから
今日中に振り込まなければ。

いろんな口座のお金を集めて
振り込めそうなATMからチャレンジ。

しかし結局、ATMからの振込限度額
超えていて振込できませんでした。

ここで私は、目が覚めたのです。


もうそこからは、喪失感
頭の何処かで、疑ってる自分はいたけど
やっぱり騙されていた。
でも、操作したのは自分自身
誰も責められません。


今思えば、このような高額の詐欺は
ネットバンキングだからできること。

ATMや窓口では、高齢者の詐欺被害対策のため
高額の振込などはできないようになってます。


警察への届け出や手続きを終え
落ち着いて振り返ると
敵ながら、詐欺師のやり方が
すごすぎてあっぱれ

シナリオは、裏の裏の裏をかいてきます。

彼らのすごいところは
相手を騙すためなら
手間暇・時間・お金
を全部かけてくるんです。

このアメリカ人とは、
約1ヶ月やり取りしていました。
見返すと、メッセージの文量も
私と同じくらいを返して来ています。


その後、最初に登場した韓国人からも
同じような勧誘を受けたので
ブロック・通報して切りました。

ちなみにそちらは、
Coincheckを使ってきました。


今となっては笑い話

警察でも、「被害はたくさんあるけど
被害者は、周りに言ってないだけ」
と言われました。

それでいま、私は逆に
周りの被害を止めたくて
言いふらしています(笑)

母からは
高い勉強代だったね」
と言われました。

こういう詐欺を
マイニングとも言うらしいです。
(ドイツ留学で出会った方が
教えてくれました。)

被害に気づいたときに
後を追えないので
海外に行く予定の人を
狙ってくる
んだとか。


皆さん本当にお気をつけください。
美味しい話にはご用心。


追記
コレにもスピリチュアルな
不思議な話もあるので
それはまた別の記事で。

いいなと思ったら応援しよう!