ダイヤモンドダスト - 空の箱 (Vo.河原木桃香) を弾いてみた話
「あなたのバンドアニメはどこから?」と聞かれたら、80年代生まれの我々は 快感フレーズ と答えるヲタクが多いと思う。
1999年 快感フレーズ
2004年 BECK
2006年 涼宮ハルヒの憂鬱(ENOZ)
2009年 けいおん!
2010年 Angel Beats!(ガルデモ)
2017年 BanG Dream!
2022年 ぼっち・ざ・ろっく!
2023年 BanG Dream! It's MyGO!!!!!
2024年 ガールズバンドクライ
アイドルものを除くと概ねこのような流れで見てきた。先に結論を言ってしまうと ガールズバンドクライめっちゃ面白い になるけど、これらを振り返りながら…ちゃっかり演奏動画を紹介して締めようと思う。
キレた天使と悪魔のハーフなんだよね、俺たち。
エヴァきっかけでヲタクになった者としては、バンドを意識したアニメって マクロス7(1994年)ではなく 快感フレーズ(1999年)が筆下ろしだったりするんですよ。
二次元・三次元の複合展開って当時はまだ珍しかったし、ヴィジュアル系バンドブームに沸く頃出てきたもんだから Λucifer に夢中になるかと思いきや…意外とハマらなかった思い出。と言うのも楽器や演奏の描写がグズグズで、期待した分がっかりの反動が大きかったんですよね。→ 5年後のBECKに続く。
軽音出身者あまりBECKを読んでない説。
と言う考えが個人的にあって、同世代で読んでた軽音部員って案外いなかったんです。自分も原作は読んでなかったけど、アニメ版に当時好きだったビート・クルセイダースのヒダカトオルが関わってたので気になって見てみたら… 音楽はサントラを含め素晴らしいと感じた思い出。
主人公バンドはイメージ通りの(RATMみたいな)雰囲気が出てたし、コユキの歌はハスキングビーの平林一哉が担当したことでクオリティは高かったと思う。しかし、ルシール(レスポール)のCG描写こそ良かったものの動きがぎこちなくて、曲は良いのに…画が気になって集中できない…そんな印象だった。→ 2年後のハルヒに続く。
俺はいま10数年振りに「ENOZ」って単語を目にしたぞ。
おいおい…あまりにも不意すぎて笑ってしまった。ENOZ(エノッズ)って!
ライブメンバーだと「財前さん」だけ顔と名前が一致するんですよね…
なぜか。
ハルヒと聞くと、エンドレスエイトの嫌な思い出の次ぐらいにライブシーンが印象に残っているヲタクも多いはず。求めていたバンド動きがドンピシャで「この描写でもっとやってくれないかなー」と素直にそう思った。→ 3年後のけいおんに続く。
なるほど…ヲタクに楽器を買わせれば経済は潤うのか。
これは「けいおん!」が放送してた頃に楽器屋で聞こえてきた会話から感じたことで、レスポールスタンダードとかまあまあ悩んで買うものだと思うんだけど、ヲタクは覚悟キメるまでが早いよねー。キャラ愛で即決しちゃうのは、しゅごい。
そんな風に金銭感覚を狂わせたのもハルヒから続く京アニの快進撃で、あの頃は良い意味みんな「けいおん!」に夢中だった。音と動きは言わずもがな、見る人を幸せにさせてくれる ゆるーいファンタジー を感じつつ俺たちは放課後ティータイムのコピーに勤しむのであった。→ 1年後のAngel Beats!に続く。
ひさ子にジャズマスターを持たせるとか、やってんな〜。
Angel Beats! はヲタクらしく制作や脚本に期待しつつ第一話を迎えた記憶があるけど、自分は Girls Dead Monster(ガルデモ)に全部持って行かれた。
たまたま所有していたベースの色違いを作中キャラが使っていたことや、好きなバンドのメンバーから名前を拝借しているオマージュ加減が好印象だったこともあって、当時は Alchemy をはじめガルデモ曲に沸いた。めちゃくちゃ個人的な考えだけど、LiSAではなくキタエリが後任を務める戦線があったとしたら…それはそれで面白かったはず。→ 12年後に続く。
まんがタイムきららの系譜。
ぼざろ好きには申し訳ないけど自分はあまり刺さらなかったです。ごめん。日本のオルタナの美味しい所をなぞったような曲調は嫌いじゃないし、孤独と向き合うことは誰もが通る道であることも理解できる。しかし、陰キャ要素の表現にギャップを感じてしまって「わかるけど…違うんだよなー」と思いつつ「今の若い子はこうなんかね!」と、おじさんなりに理解したまでで深追いはしなかった。→ 1年後の迷子に続く。
叙情系ハードコアじゃないか、おまいら。
演奏動画を再開するにあたって、バンドリ曲は聴くけどアニメは観てない…これはイカン!と思って最初に観たのが BanG Dream! It's MyGO!!!!! でした。詳しくはこちらの話で書いていたのでこの場では割愛。→ガールズバンドクライに続く。
カワサキ・狂犬・ロックンロール。
久しぶりに胸をえぐる作品に出くわしたぜチクショー!と言うのが正直な感想で、年を取るとなかなか興奮することって無いから、素直にワクワクしてる自分を俯瞰で見て楽しんでたりもするんですよね。
あえてどの作品に対してとは言わないけど、脚本家のロックな姿勢がたまらんです。それぞれ今年公開する劇場版でアンサー出さないかなー、と期待。
ガルクラ/トゲトゲ と冒頭で記した 快感フレーズ/Λucifer は比べるもんじゃあないけど、25年の時を経てやっと満足できるバンドアニメが出た…!って意味では、両手を挙げて喜べるってハナシ。
そんなバンドアニメの思い出話を綴りつつ、弾いてみた動画がこちら。
ニーナverの方が需要あるかもしれませんが、人と被りたくないのとノスタルジーな雰囲気がする桃香さんverの方が好きなんですよね。
採譜していて気付いたんですけど、ベース初心者にぴったりな難易度で「雑踏、僕らの街」CDのM-3に収録された|空の箱 (Vo.河原木桃香) / ダイヤモンドダスト ※アニメバージョン|は、これからベースをはじめよう!というかたにオススメです。TAB譜を置いておきます。
ここまで読んでくれてありがとうございました。