見出し画像

恋愛学~愛しさと切なさと心強さと~

 恋人同士になるには、よく観察すればいくつかの段階を得て、典型的な形であるということがわかります。
日常生活において、人との出会いは数えきれないほどありますが、会話や接触をしたという意味では、かなり限られており、その中で「出会い」が起こります。
出会いの中で、心に他の人とは違った印象が残り、自分ではわからないが何らかの魅力を感じるといった気持ちが、次第に強い興味・関心へと変わります。その気持ちが徐々に膨れ上がり、暇さえあればその人のことばかり考えるようになり、その人と一緒にいたいという気持ちになります。
しかし、それが出来ないので心は満たされず、苦しい思いをする、それこそが本来の意味における恋なのです。
つまり、苦しい思いがなければ恋とは言えず、胸が締め付けられるような「切なさ」が恋のキーワードであり、切なさの度合いが強ければ強いほど、その恋は激しいと言えます。
ただ、この「切なさ」から人間的に大きく成長していきます。
反対に、恋愛経験が少ない人は、人間について考える機会が少なく、つまらない人と言われたりもします。
恋に悩む段階から、やがて相手に対して行動をする段階に入り、その働き
かけ方は人それぞれです。
積極性に欠け臆病な人から、自分勝手で強引な人までと個人差が大きく、この働きかけがうまくいくと、親密な仲へと発展していき、心が固く結ばれます。
親密になり恋人になっても、満足するとは限らず、さらに緊密な関係になろうとして悩みは絶えません。
緊密がさらに増して悩みが少なくなっていき、はじめて「愛」に近づいていくのです。

いいなと思ったら応援しよう!