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初めての入院・口蓋扁桃摘出手術の記録
こんにちは。
記念すべき初noteは病院のベッドで書いております。
というのも、新年早々、口蓋扁桃(俗に言う扁桃腺)を摘出しまして、術前に他の方のブログが大変参考になったため、僕の経験も誰かの支えになればと思い記録を残すことにしました。
ちなみにこの記事を書き始めたのは術後2日目です。
忙しい方のために要点だけ先にお話しして、その後で手術を決めた経緯から順番にお話していきます。
今回の手術・入院の総まとめ
○入院期間9日間(手術前日〜術後7日目)
○通院計4回(初診、2週間前検査、PCR検査、退院後経過診察)
○費用: 合計約9万円程度(初診〜の診察料含む)
(手術・入院費用だけなら7万円弱)
※限度額認定証を利用した金額
○痛み: ・扁桃炎の酷い時より痛くない
・術後1週間目あたりが一番痛い
・起床時はとても痛いが、耐えられる
○術後後遺症: ・舌の痛みがある
・噛み合わせが変わる
○手術を受けて
痛みは当然ありますが、鼻からの空気の通り道が広くなったことでとても呼吸がしやすくなりました。呼吸ってこんなに楽なんだと感じられました。
扁桃炎にかかりにくく、また喉がこれまでほど腫れないとのことなので、しばらく過ごしてみて効果を実感できれば記事を更新したいと思います。
経緯から入院まで
成人してからこれまで3ヶ月に1度ほど高熱を伴う扁桃炎を起こしていました。
昨年の10月にも大きな扁桃炎をやってしまい、あまりにも辛かったため、仕事に都合をつけ、近所のお医者さんへ相談にいきました。
耳鼻咽喉科の先生に診てもらうと、「おっきいねぇ、これは切った方がいいかな」と手術決行のお墨付きをいただき、近くの大病院を紹介していただきました。
そこからはとんとん拍子に大病院の方で術前検査と入院日が決まりました。
2週間前には術前検査を済ませ、手術までプロテインやサプリメントの摂取を禁じられました。
また、新型コロナウイルスの影響で、急遽入院前日にPCR検査を行いましたが、唾液を取るだけでその日の夕方には結果がわかる簡単なものでした。陰性で一安心。
入院生活の準備を整え、入院当日の朝、タクシーを人生で初めて自宅に呼び、人生で初めての入院生活が始まりました。
手術前日
術前でいたって健康体のため、やることがなく暇です。恋人から借りて持って来た真っ白パズルもあっという間に完成してしまいました。
そんなこんな暇を潰しつつ、明日からの不安を誤魔化しながら病院の硬いベッドで眠りにつきます。(始めは硬くて眠れませんでしたが、幸い可動式ベッドだったため、すこし頭の方を持ち上げてあげるとなんとか眠れるようになりました。
手術当日
さて、入院して初めての朝を迎え、午後の手術までドキドキしながら昨日と同様暇を潰します。パズルはあっという間に終えてしまったので、事前に買っていた電子書籍に読み耽っていました。
本も終盤に差し迫って来た頃、手術の時間が14時に決まったとお知らせがありました。
予定より少し早かったため動揺していると、看護師さんが麻酔を効きやすくする筋肉注射を打ちに来られました。
お尻に打つんですが、これが結構痛くて、思わず「あいたた..」と声が漏れました。
13時50分、とうとう手術の時間です。
筋肉注射で筋肉が少し弛緩しているため、車椅子で手術室に向かうことになりました。
コロナ禍のため病室は面会禁止と言うこともあり、手術の立ち合いに実家から来てくれた父と退院前最後の面会を果たし、手術室へ運ばれます。
ここからは本当にドラマの世界で、大きな金属の観音扉を開けると「手術中」の赤いランプが目に入りました。消毒液の香りと非現実的な雰囲気で一気に緊張してきました。
ベッドに寝かされ、左手の甲から点滴が入り...と言うところでルートがうまく取れず、急遽右手に差し替えることになりましたが、手術室内に流れるオルゴールアレンジのポップスが緊張を和らげてくれました。
無事ルートも取れ、酸素マスクで血中酸素濃度を100%にし、いよいよ「これから麻酔入れますからね〜」の言葉が聞こえ、どんな感じで眠りにつくのかなぁと考えていたら夢の中でした。(笑)
ふっと夢から覚めると「○○さん〜手術終わりましたよ〜」と声が聞こえました。気管挿管のチューブが抜かれるのをうっすら感じながら、あぁ終わったんだと安堵しました。
口の中の血と痰が混じったものをティッシュで受け止めながら迎えのベッドで病室に戻ります。
喉の痛みは扁桃炎で腫れてた時の8割くらい。
それほどの痛みではありません。
それよりも舌が痛い。手術中に器具で舌を固定するのですが、僕はもともと舌が大きいため、器具からはみ出して歯に当たっていた部分がまぁ痛い。
そちらが痛くて喉が気にならないほどです。
術後は飲み物も禁止され、口の中が血と痰でねっとりします。
喉を動かすのが怖くて少しずつ吐き出したり飲み込んだりするのですが、この日の夜はあまり眠れず、うとうとしては痰で気管が詰まりそうになるたびに起きての繰り返しでした。
術後1日目
たいして眠れない長い夜を過ごし、翌朝を迎えました。痛みは変わらずそれほどではありません。
この日の朝からやっと飲食できるようになります。朝ごはんは流動食でした。
重湯、おいしい!
味噌汁もしっかり味があっておいしいです!
味気があるとは言えない病院食ですが、ご飯が食べられることに近年1番の幸せを感じました。
他の方の体験談などでよくある味覚障害の症状は全くなく、食事は手術翌日から美味しく頂くことができました。
うがい薬をいただきうがいを勧められましたが、喉ちんこが腫れて2〜3倍のものが上顎からぶら下がっており、うがいをしようとするとこれが邪魔をして鼻にうがい液が逆流しました。
驚いて先生に相談すると「ん〜、こんなもんかな」とあっけらかんとしており、逆に安心してしまいました。
飲み物もとれるので前日よりは口内がスッキリしており、それほど痰が絡まることもなく、夜はぐっすりと眠れました。
術後2日目
起床時間の電気がついたと同時に目が覚めました。
大変です。
喉が痛いし、なんだか血の味がします。
急いで洗面台で口をゆすぐと、白い洗面台が真っ赤に染まりました。
先生に診てもらうと、右の手術痕から出血が確認されました。
それほど大きな出血ではないようで、血を止める薬を出してもらい、一日安静に過ごすようにしました。
(途中下着の洗濯をしにいったのは内緒)
2日目のお昼は三分粥に豆腐のお吸い物、ジャムとパンの不思議な組み合わせでした。
パンは水分が少ないため飲み込むのが辛く、牛乳と一緒にゆっくり食べました。
やっぱりご飯の時間が一番幸せです。
それから、運良く窓側のベッドだったこともあり、外の景色を見るのが楽しくなりました。
今日はちょうど大寒波だそうで、外は一面真っ白です。あたたかい病院の中でよかったかもしれません。(笑)
夕方には最後の抗生剤の点滴を入れてもらい、やっと手から針を抜いていただけました。
手が自由になると入院生活も楽になりますね!
記念にコンビニでプリンを買ってきました。
夕飯も無事終え、夜も問題なく寝られそうです。それではみなさん、おやすみなさい。
術後3日目
皆さん、おはようございます。
今日からリアルタイムで状況を更新していきます。
やっぱり朝は喉が痛みますね。
痛み止めが切れるのと、夜の乾燥が原因でしょうか。
昨晩は2度ほど途中で目が覚めて、水分補給が出来たおかげか、朝の出血はありませんでした。
看護師さんも一晩中見回ってくださっていて、とても心強い限りです。
昨日まで点滴で入れていた抗生剤を今日からはお薬でいただくことになりました。
これで食前のシロップと合わせて一食に5種類のお薬を飲むことになります。
朝ごはんは、ついに全粥にレベルアップしました!鯛味噌がありがたい。(笑)
口を大きく開けると喉も引っ張られて痛みを感じるので、少量ずつゆっくり噛んで食べます。
時間はかかりますが確実に。
それから、今日からお風呂解禁です!
朝一番の予約を取って入浴してきます!
シャワーだけですが、身体が綺麗になって幸せです。。
朝の診察で朗報がありました。
経過が順調なようで、予定通り7日目に退院できるそうです。
先生の顔を見るといつも安心します。
よく気にかけてくださっていて、ありがたい限りです。
お昼ご飯は全粥に湯豆腐とマッシュポテトです!お豆腐がこんなに贅沢に感じるのは生まれて初めてです。日本人でよかった...
夕飯はなんとカボチャの煮物が入ってました!
煮物がこんなに恋しくなるとは...
なんの変哲もない卵スープもありがたいです。
喉の痛みは食前の痛み止めシロップで気になりませんでした。
ちなみに入院生活のお供に僕が持ってきたのは、冒頭の白パズルとiPhoneのみです。
テレビもありますが日額400円くらいで、お家にもテレビは置いておらず、それほどテレビっ子でもないため希望しませんでした。
そのため一日中スマホを握っている始末。
まぁ入院前も同じようなもんでしたが、読書、動画、買い物がすべて一端末で完結するのは改めて便利だなと感じました。
術後4日目
おはようございます。
昨日は19時過ぎには寝てしまいました。
夜中に数回目が覚めましたが、よく眠れたと思います。
ただ、やっぱり一日の中で朝が最も激痛で、5時くらいに目が覚めた後もう一眠り...はとても出来ず、朝食まで本を読んで過ごしました。
朝ごはんは昨日と同じ全粥にお味噌汁の組み合わせ。
あいたた......。右の手術痕に濃いめの味噌汁がしみます。術後一番痛いかもしれない。
くぅぅ、ここが踏ん張りどころ。
お昼ご飯はお味噌汁の代わりに茶碗蒸しがついてきました!喉にしみることを伝えたからかなぁ、優しいなぁ。
午後のお供はローソンさんから新発売の「りんごだけでつくったりんご茶」でした。
一口飲むたびに爽やかで優しいりんごの甘味と香りが口いっぱいに広がります。後入れのりんご密を入れるとさらに甘くなってほっこり元気になれるお茶です。
そして、この日の晩御飯はなんとお魚!
お魚...恋しかったよ...。
でも小骨が刺さると目も当てられなさそうなので、慎重に食べます。
あぁ...美味しい...。
術後5日目
おはようございます。
5時前には痛みで目が覚めました。
やっぱり今が一番痛い時かもしれません。
少しですが唾液に血も混じります。
明後日退院が決まってますが、このまま病院を出るのが不安で仕方ないです。
後2日で症状がおさまると信じて、今日も安静に過ごします。
自分で口の中を見てみました。
大きく開けすぎると喉が引っ張られて怖いので、ほんの上部分しか見えませんが、白い瘡蓋ができていて、傷口を包んでいる感じです。
早く粘膜ができることを祈ります。
朝ごはんはお馴染みのお粥に味噌スープです。
昨日はこのスープの玉ねぎが喉を殺りにきてましたが、今日はそれほど苦戦せず完食。
お昼前には、朝の出血などなかったのように痛みは少なくなりました。ただ念のためベッドでいつもより安静にしています。
先生に診てもらうと、経過は良いみたいです。
安心しました。
お昼は野菜の卵とじでした。
ご飯を食べる時はそれなりに痛くて、耳までキーンとしてきます。
食べ終わったらお水を飲んで患部を覚ますといいかもしれません。
本日午後のお供はこちら。
ローソンのうちカフェから、フォンダンショコラアイスです。濃厚なチョコレートとベリーソースが病みつきになります。
...ただ、チョコレートは選択ミスで、傷にしみるしみる。たしかに口内炎でもしみますもんね。(後悔)
晩御飯は、カボチャの煮付けと茶碗蒸し、デザートにりんごのコンポートです!
さては退院日までずっとお粥だな...?
喉には優しくていいんですが、やっぱり飽きちゃいますね。人間って贅沢。
晩御飯はそれほどの痛みを感じず、完食できました。治ってきてるのかな!
今日の診察で教えてもらったのですが、手術からだいたい3週間で完治するらしく、退院2週間後に診察を受けるそうです。
それまでに軽度の出血があれば氷水を口に含んで冷却、重度のものなら救急車を呼ぶよう指導がありました。
明日の朝も痛むんだろうな...怖いな...
と怯えつつ床につきます。
おやすみなさい。
おはようございます。
23時前です。
激痛で目が覚めました。これは痛い。
しばらくYouTubeで気を紛らわせましたがやっぱり痛いので、鎮痛剤(アセトアミノフェン錠)をいただきました。
乾燥が原因かもしれないので、ウェットティッシュを2枚のマスクに挟んだものを装着してもう一度寝てみます。効果あるといいな、
術後6日目
今度こそおはようございます!
5時30分です。喉は相変わらず痛いですが、簡易のどぬーるマスクのおかげか、昨夜の痛みほど激しくはありません。
ただやっぱり痛いのでこのまま起きてようと思います。
朝食:略
昼食です。
炒り卵、すごく食べやすいです。
退院してからしばらくは、これでタンパク質取ろうかな。
マッシュパンプキンも絶妙な味付けです。
お昼は痛みもなく美味しく食べられました。
-さて、夕方になりました。
今日は、痛みに悶える朝方とは一変、午後は痛みも落ち着いてゆっくりと過ごすことができました。(それでも痛いんですけどね。)
ここ数日、日増しに肩や首が凝ってきました。
おそらく、喉に負担をかけまいと首の角度に気を遣って俯き気味になっているのが原因と思われます。
それから、今日は喉の痛みが耳にも響いてる感じです。中耳炎になってないといいな。
さて、退院前日の夕飯は、もう見慣れたお粥に煮物、それと...んん〜?これはなんだろう。お吸い物...?と思いながら一口パクッ。
...お魚だ!!
ほぐし身の入ったすまし汁です!
食べやすい!かと思いきや、意外と身がしまっておりパサパサしている...出汁は全部スープに持っていかれたのかな...
とはいえ、おいしくいただきました。
いよいよ明日は退院日です。
朝の検査後に退院を許可されるのですが、果たして無事に退院できるのでしょうか。
お楽しみに。。。
術後7日目(退院日)
おはようございます。
現在5時半です。
痛みはあるものの、夜中に途中で覚醒することもなく、落ち着いています。
ここ2、3日の早朝の痛みと比べると雲泥の差です。
着実に良くなっているのを感じます。
ただ、これから寝るのは少し怖いのでこのまま朝まで待とうと思います。
退院・費用
退院は意外とあっけないです。
お薬もらって会計済ませて、荷造りしたらあとは自主的に出ていくだけでした。
今回の手術及び入院金額は、限度額認定証を利用した上で、69,910円でした。
手術前検査等を含めるとおよそ8万円くらいでしょうか。
意外とお安めだなと思いました。
退院処方は、カロナールシロップと、血を止める薬でした。
退院1日目(術後7日目)
今日は退院ということで、バタバタしていましたが、一日を通してそれほど痛みを感じることはありませんでした。
人と話せるのが嬉しくて少し張り切ってしまったので、夕食時は少し痛みましたが、回復しているのを実感します。
今日のご飯は、ミルク粥を作りました。
それから、買い出しついでに大量のプリン等をストックしました。(笑)
買い出し中に病院から電話があり、痛み止めシロップの追加があったのを渡しそびれていたとのことでした。週末に顔をだしてご挨拶がてら受け取りにいこうかな。
明日はリハビリも兼ねて、少しだけ職場に顔を出そうと思ってます。
明日の朝、今日よりも痛みが少ないといいな。
おやすみなさい。
退院2日目
おはようございます。
午前中は仕事に出てみました。
途中ご来客があり、仕方なくたくさん喋ってしまい喉の痛みが少し増しました。
午後は休暇をいただいて、貰いそびれた痛み止めを病院に取りに行きます。
出血はないので大丈夫だとは思いますが、万が一ということもあるので、その後は安静にしておきます。
今週末を乗り切ればあとは安全地帯だと思っているので、安静に安静に。
退院後の食事は、たまご豆腐や雑炊、もずくスープなどを食べています。
ウイダーやぷりんもお手軽で痛みなく食べられるため、重宝しています。
退院3日目
おはようございます。
今朝は痛みが少ないように感じました。
喉が引っ張られる感じはありますし、喋りにくいですが、痛み止めなしでもなんとか生活できそうなレベルの痛みです。
とは言ってもこのままご飯を食べると流石に痛いので、シロップを飲んでおきます。
舌を動かすと疼痛があるため、まだ柔らかいものしか食べられません。
退院4日目
今日は一日通して普段の痛みはだいぶ軽い感じでした。
とはいえ、やはり朝は痛みが比較的強いのと、人と話しすぎたり、飲み込んだりすると軽く痛みます。
それから、夕方頃からは唾液が良く出るようで、自然に嚥下が働かず、意識して飲み込まないとむせそうになります。飲み込む回数も多いため、喉に筋肉痛のような違和感があります。
退院5日目
今日は朝の痛みも少し落ち着いていて、お昼からは痛み止めなしで生活できました。
さすがに大声では喋られませんが、通常の会話なら問題なくできるくらいに回復しています。
喉の右下あたりに時々刺すような痛みがあるので、瘡蓋が剥がれかかっているんでしょう。出血しないことを祈りながら、だんだんと日常に戻っていきます。
おわりに
だいぶ回復しましたので、経過の報告はこのくらいにして、今後何かあったら記事を更新していくようにしたいと思います。
扁桃炎に悩まされ、手術を検討している皆さんにとって、この記事が少しでも参考になれば幸いです。
ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。