2021/12/19
勉強したくないけど三日坊主にならないようがんばるよ。二日目。
ロールズ(Rawls、 J.)が『正義論』で主張した格差原理に関する記述として、適切なものを1つ選びなさい。
1 .機会の平等が保障されれば、自由市場経済による資源配分は、正義にかなう
2 .個人の満足の総和を社会全体で最大化させるような資源配分は、正義にかなう。
3 .消費税は資源配分を歪めないため、正義にかなう。
4 .最も恵まれない人が有利となるような資源配分は、正義にかなう。
5 .公共財の提供に政府が介入することは、正義にかなう。
ロールズ全く知らないんですけど設問を見るとなんか弱者に優しくしろ的な主張している人なんだろうなと想像がつく。で、
1,自由市場経済だと格差が広がるから違う。
2,微妙。みんなの満足度を最大化させるってことは金持ちの満足度も上げるってことで、弱者の満足度の最大化につながるのかなとは思う。うまく言えないが、平均値=一番多い値ってわけじゃない。
3,消費税は弱者への負担が大きいので違う。
4,多分これ。だけど一番恵まれない人が有利になるってどうなのと個人的には思う。
5,これもいいと思う。
で、4と5で迷ったあげく5を選んだわけだけど、正解は4だった。
ロールズは格差について「最も不利な人に有利な資源配分が格差是正につながるよ」って主張している人らしい。5の公共財だと貧乏人が使えないものもあるから正確でなくダメなんだとか。多分。
正義論はアメリカで1970年代に書かれたものらしい。1970年代と言えばベトナム戦争、ニクソンショック、オイルショックと厳しい時代だったことからこういうのが書かれたんだろうなっておもた。
追記
2については功利主義というもの主張らしく、代表的な論者であるミルの言葉で面白いものがあったので載せとく。
「満足した豚であるより、不満足な人間であるほうがよい。満足した馬鹿であるより、不満足なソクラテスであるほうがよいと述べている。」
どっかで聞いたことがあったけどこいつの言葉やったんか。
そしてこの正義論を書いたロールズさんは原爆投下を批判した人だとか。偉い。
アメリカの政治哲学者ジョン・ロールズ(1921~2002)は、原爆投下を批判したことで知られているが、「正義論」を著し、平等主義、機会均等を唱えた。自由競争市場において生じるある程度の格差は人々によって容認されるが、最貧の人々は救われるべきと論じている。これに基づいて、アメリカでは階級や家庭環境を問わず、誰もが同じ地点からスタートできるような 施策が多く講じられた。