『あの頃に比べたらさ』エミリより
川口さんへ
やほう、この日記、企画倒れになりそうな気がしたけど、始めてみると案外楽しさもあったり、ワクワクしている自分がいるよ。
あのさ、君と出会ってもう12年が経つっけね?
あの頃の私って言えば本当に無垢というか、まっすぐでいい子だった気がするんだけど、
そこらへんは間違ってないよな?
ここ数年でいろんなことが起きて、「変わっちまったなあ、私」だなんて思ったりするんだけど、私はもしかしたらもともとこんな人間だったんじゃないかって、思うんだけど、そこら辺知ってる?
何この話、つまんなさそう…
あのさ、君にはあまり関係ない企画なんだけど、6/25(日)に、高円寺OldTimeカフェってところで、トークライブをやることになったんだ。それでさ、最近のHONEBONEのライブで「単独」って付くと即完していたじゃない?(そう思いたい)
正直、ここだけの話、私の「単独」は即完ではないのだよ。まだ数席残っててさ、その時思ったよ。
「ああ、そうか、みんな川口さんに会いたかったんだ」
ってよく分かったよ。
HONEBONEが即完させたんじゃない、川口さんが即完させてたんだと、
理解したんだよ。
最近じゃあ、スパムアカウントの整理なのか分からないけど、SNSのフォロワーまで減っていってしまって、自分の存在価値とは何か?についてよく考えるよ。
(歯並びネタがマンネリしてるんかな)
君の描く絵はなんだかジワジワくるし、それなりに人気だし、いっそのこと、一人でHONEBONEって名乗ったらどうだ?
私は…そうだなあ、、地下アイドルにでもなるよ。日の目を浴びられない、地下アイドルだ。
(あえてだ)
大好きな番組、「ノンフィクション」に特集されて
「それでも輝くアイドルになりたい」
みたいなタイトルつけられて、ツッコミどころ満載なアイドル活動をしてやるんだ。
いつも来てくれるお客さんは決まって2人。
一人は54歳男性で、あだ名は「ジャーキーさん」。水道につけるノズル販売の営業をやってるんだ。
もう一人は38歳男性の「ぷにゅ吉さん」。親の遺産を崩して生きているニートなんだ。
いつも私の物販を「もう持ってるけど、買っちゃう♬」つって、買ってくれるんだよ。
そんな二人に支えられて私は自分で作った打ち込みのカラオケを流して、
「戦国時代にタイムスリップした2485年の姫系ハーフアイドル」
という設定の歌を歌うんだ。
自分で考えた振り付けにハァハァ言いながら、途中歌詞が飛んだりなんかしてさ。
ライブが終わった後は決まって「吉藏」っていう焼き鳥屋に行ってメガサイズのビールを
「自分へのご褒美」
だとか言って飲むんだ。
視聴者は思うだろうな
「そんな飲む金があるなら借金するなよ」
ってね。
おっと、妄想が過ぎたようだな。
今日はなんだかグロッキーなんだ、バトンタッチしたら面白い日記書いてくれよな、この間の日記はなかなか面白かったよ。
君が女の子を振り向かせようと頑張った結果、引かれてしまったって話。
きっと誰もがそういう経験してるよな。
君がこの間、何人かの共通の友人と飲んだ時、一人だけ余裕そうな顔をしていたのが印象的だったよ。
きっと君も大人になって余裕ができるようになったんだな。
だけど、毎日同じような服ばかりローテーションするのはどうかと思うぜ?
バリエーションの少なさが露呈しているよ。
買い物にでも言ったらどうだい、その余裕さで。
今日はこんな気分だから載せておくよ。
「ドクター」
バトンタッチだ。
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