「映画について」カワグチより
エミリへ
長く一緒にバンドをやっているので、元来君が飽きっぽい性格だということを忘れていた。そろそろこの企画に飽きた頃だろうか?
ちなみに俺はスマホで絵を描くことに凝っていたが一週間で飽きたよ。
飽きるといえば、トークライブも言ったからには毎月続けていこう。(死ぬほど忙しくなったらすぐやめよう)
個人的には第一回のトークライブは面白かった。
何だかんだお客さんの前に出ればなんとかなる、と不安そうな君に言ったが、開始早々なんとかならない時間が生まれたのはマジウケた。バカウケ。
まあそれは置いといて次のも頑張ろう。「EMILYの」と冠がついてるけど、まあ俺も10分の1くらいは責任もってやりますわ。
唐突な告知コーナー:次回トークライブは7/23(日)18時半から高円寺Old Timeにて。ご予約はinfo@honebone.netまでどうぞ!
そのトークライブだったりこないだのツイキャスで映画について話して、俺の好きな映画をお客さんがわざわざ見てくれたりしてヒャッホーなんだけど、My Best映画「アポロ13」の魅力がイマイチ君に伝わっていないようだからこの場を借りてプレゼンさせてくれ。
いや、わかってんのよ。いい作品だけど「一番」って感じの雰囲気でもないし。映画ファンからすると良作だけど飛びぬけたところのない映画なんだろうよ。そもそも超有名な実話だからストーリー的な驚きもないしね。あとなんかダサいし。(「ファイトクラブ」とかだとなんかかっこいいよね。)
だから俺も「1番好きな映画は?」と聞かれて若干顔赤くしながら「アポロ13ッス…」って答えるんだが…。
主人公ジム・ラベル飛行士は「月へ行く」という夢を持っている。仲間のアームストロングに先を越され、それでも「次こそは俺が…」という強烈な思いを抱いている。
そしてそのラストチャンスとなるアポロ13号に見事船長として選ばれた。
しかし、飛行前から様々なトラブルに見舞われ、ついに宇宙空間で決定的な事故が起こってしまう。ジムは夢を諦めなければならなくなってしまうんだ。
この映画の感動的なところは、夢を諦めたその瞬間、ジムがまた新たな夢に向けて全力を尽くし始めるところ。そしてその夢は「生きたい」「家族に会いたい」というとてもシンプルなものだってところ。
あんなに行きたかった月に一番近づいた時、ジムは月よりも大事なものを見つけるんだよね(涙)。
で、凄いのが、これらの全ての想いがトムハンクスの親指一本の演技だけで表現されるってところだ!マーヴェラス!
もちろん90年代とは思えないほどの映像美・ケビンベーコンの肉体美・フォレストとダン中尉の黄金コンビ・ケビンベーコンのクソ生意気な演技・妙に老けてるジムの奥さん・ケビンベーコンなどなど、見どころは他にも沢山ある。
でも今回「アポロ13」について我がことながら「なんでこんなに好きなんだろう」と考えたところ、やっぱりこの映画から伝わるメッセージ及び伝え方の粋(イキ)さに感動してんだなーと気づいたね。あたしゃ。
あともしかしたら、父親と二人で映画館で見た思い出も関係してるのかな。そんなこと、後にも先にもこの映画だけだったよ。
そういや君のベスト映画は結局「羊たち」なのか「フォレストガンプ」なのかどっちでもないのか、どれなんだ?
※今、日々更新されているHONEBONEの新アルバムのデモを聴きながらこれを書いている。ここまで大分難産だったが、いいアルバムになりそうですなー。もうちょい地味な作業頑張れ。