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幸せになる方法064 広告を避ける
国内で使われる広告費が増大すると国民の生活満足度が下がって、減少すると上がることが研究でわかったんだって。広告って不安を煽って保険とか入らせたり、新生品を売るために自分のモノがもう古いって思わせられたりして、確かに幸せな気分にはさせてくれないよね。
多少のお金を払っても広告は避けるべきなのか?
私たちの周りには、至る所に広告が存在します。広告は、私たちが購入する商品やサービスを提供する企業にとっては、顧客を獲得するための重要な手段です。しかし、広告が増えることで、私たちの生活満足度に悪影響が出ることが研究で明らかになっています。
スイス・リーで働くクロエ・ミッシェルさんによる研究では、ヨーロッパ27カ国で集められたデータを用いて、広告支出が増加すれば国民の生活満足度は下降し、反対に広告支出が減少すれば国民の生活満足度は上昇することが明らかになっています。そして、広告が増えることで生活満足度に悪影響が出ることは、他の変数 (失業率・社会経済的特性など)の増減にかかわらず一定ということが明らかになっています。
生活満足度は広い意味で言えば幸福と言ってもいいかも知れません。ではなぜ、広告は私たちの幸福を害するのでしようか?
広告の基本的な機能とは、欲しいものや必要なものを作り出す役割です。つまり、広告は私たちの消費行動を広告主の為に操作する力を持っているのです。厳しい言い方をすれば、必要のないモノを必要だと思い込ませてる機能です。
これは、私たちが本当に必要としているものではなく、広告によって作り出された欲求に基づいて消費することを意味します。
広告はそれを買うか買わないかに関わらず、人の心を傷つけます。
最新のiPhoneの広告はあなたのiPhoneがすでに型落ちであることを教えてくれます。
最新のマンションの広告はあなたのライフスタイルが時代遅れで恥ずかしいものだと訴えてきます。
保険会社の広告は好感度の高いタレントなどを使い、暖かく寄り添う振りをして、そっと、事故、病気、そして老後の生活の不安などをあなたの耳元にささやきます。
こう考えると、広告が人々を幸せにしているかどうかは明確です。今回はクロエ・ミッシェルさんによる研究で明確にデータとして現れたのです。
広告は私たちの価値観やライフスタイルにも影響を与えます。歪めると言ってもいいかも知れません。
広告によって提示される理想的なライフスタイルや価値観は広告主にとって都合の良いものであって、私たち自身が本来的に持つ価値観やライフスタイルと異なります。
実例として思いつくのが、小泉改革の一環で派遣の規制が大幅に解禁となり、派遣会社の広告がテレビを含め、町中に溢れたことがありました。
派遣で働くのが新しい働き方、素敵な働き方、休みも好きな時に取れる自由な働き方というイメージが流布され、ちょうど就活の時期だったぼくの友人たちも、たくさん派遣会社に登録しました。
印象に残っているのは上戸彩さんのテレビCMですかね。上戸彩さんが派遣会社に登録するわけがないのに素敵な笑顔で派遣会社に登録するライフスタイルを勧めていました。
その結果は皆さんご存じの通りです。
まさに企業側の都合で作られた幻想、広告でライフスタイルを歪められた顕著な例と言っていいでしょう。
以上のように、広告は私たちの生活満足度や消費行動、価値観やライフスタイルに悪影響を与えます。
つまり広告は人を幸福にしません。
では私たちはどうしたらいいでしょうか?
国の制度を変える?そんな遠大なことは、ぼくにはできません。日本の広告業界がどれだけの力を持っているか、電通が国民の意志を無視して税金を使って東京オリンピックをやったことでも、よくわかります。
国は変わりません。
できることと言えば、意識的に広告から目を背けるよう努めることぐらいでしょう。
難しいことはわかります。町を歩いても、ネットをやっても広告からは逃れられません。
唯一、思いついたのは、テレビをやめて、広告のないサブスクリプションを見るようにするぐらいでしょうか。
とりあえずチャットGPTに聞いてみました。
『広告を避ける方法を10個考えて』
広告を避ける方法として、以下のようなものがあります。
Adblock Plusなどの広告ブロック拡張機能を使用する12。
YouTube Premiumに登録することで、YouTubeの広告を非表示にする。
Googleのパートナーサイトで広告を非表示にする設定を行う。
Cookieを削除することで、広告の表示頻度を下げることができる場合があります。
「この広告を非表示にする」機能を使用して、不快な広告を非表示にする。
Adblock Browser Android版を使用して、Androidスマートフォンのモバイルブラウザで広告が表示されないようにする。
Adblock Plusのモバイルアプリを使用してiPhoneやAndroidスマートフォンのモバイルブラウザで広告が表示されないようにする。
自分の動画の視聴者に広告が表示されないようにしたい場合は、自分の動画の広告を無効にしましょう。
SafariやGoogle Chromeなどのブラウザで、Adblock Plus拡張機能をインストールして使用する。
Googleアドマネージャーヘルプから、「Googleのパートナーサイトで広告を非表示にする」という項目を参照し、不愉快な広告を非表示にするための方法やヒントを確認する
これらは広告を避ける方法の一部です。他にも様々な方法があります。
だそうです。まぁ、ネット上の広告を避ける方法を考えてくれたようです。
現実の広告を避ける方法について聞いてみたところ、回答は以下の通りでした。
『ネット上ではなく現実の広告を避ける方法はある?』
申し訳ありませんが、現実の広告を避ける方法については、私が見つけた情報が不足しています。 他にお手伝いできることはありますか?
だそうです。
広告と見たら目を逸らすか、いっそ広告の規制の強い国や地域に引っ越すぐらいしかないかも知れません。例えば景観規制の強い京都など。何かアイデアがあれば教えてくれると嬉しいです。