『こどもたちはまっている』 荒井良二 亜紀書房
荒井良二さんは、絵を描く時は、必ず頭の中で一本の線を引き、そこから絵本の旅が始まるそうです。 大学生の時に、長新太さんの“ちへいせんのみえるところ”を手にとってから、その作風が生まれたそうです。
荒井さんも、出会ったんですね。その時に、何かが生まれる瞬間に。ちゃんと探していたから、出会えた。気付けた。
わたしの友人にも、荒井良二さんの絵本を持っている方が沢山います。
ある男の友人は、関東に住んでいた時に、なんか買いたくなって。と言っていたし、
ある人は、東北の震災の時に、読み聞かせボランティアで一冊だけ持っていった本が、荒井良二さんの本だったと。
文字は多くはない。 その景色から、人はそれぞれ自分の解釈で感じていく。読み取っていく。
とにかく、美しい。絵本にしてもこんなに美しいんだから、実際はどんな色やどんな質感なんだろう。
荒井良二さんに会ってみたい。
話してみたいな。 どんな方なんだろう。
会わずして、思いを馳せるのもまた楽しいもの。
子供たちは、ある程度の歳になるまで、やっぱり“待つ”ことが多い。
ご飯が出来るのを待つ、車に乗れないから誰かを待ったり、家でも、学校でも、、
まだ、待てる間は良い。
待つことができなくなったら、、、、。
平和であるからこその、待つことができる空間。
待つ心を育むことができるのも、環境次第。
真っ直ぐな、無垢な目で、、ちゃんと見てる。
待ってくれている子供たち。
いつまで待ってくれるだろう。
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