『雲のてんらん会』 いせ ひでこ 講談社
澄みやかな青、、
深い青、、
海の中にいるような空の青、、
柔らかい青の色と白い色で、ふわふわした羊たちがたくさん描かれている表紙が印象的な、この
“雲のてんらん会”。
いせひでこさんは、随筆家でもあり、エッセイ、タブロー制作、童話、と幅広い分野の本を出されています。
柔らかくて、繊細で、色と色の間の、名前のないような色がここにはたくさんあります。
音でもありますね、言葉では言い表せないけど、“在る、音”。
自然の中には、そんなものがたくさん溢れています。 言語化できないものは、身体で心で感じるられる、言語と物質としてはないけど、在る。ものの狭間に、言葉で表せないもどかしさ、でも、それは、その人が感じ取った、宝物なんだと思います。
空の景色を切り取った、“ある一瞬の、画”。その空の表情を、色彩豊かに描いている、
“展覧会”
と名づけるこの本から、この空から、たくさんの思い出が甦ります。
幼稚園くらいの頃から、飛行機に乗って、茨城のお爺ちゃん、お婆ちゃんに会いに行っていた頃。JALより青いマークのANAが好きだったし、窓際に座って、色んな形の雲を見るのが好きだった。
小さい街を見下ろして、島の端っこが見えて、海がどこまでも続いて、雨が降っていても、雲間を抜けたら、そこは、光の場所。
物心ついた時から、スチュワーデスに、客室乗務員になりたくて、それは、この景色を見たかったから、空に行くと、色んな場所に行ける、そんな高ぶる気持ちを毎日味わえる仕事につきたくて、頑張った日々。でも、なれなかった悲しい、悔しい思いでも、この空をみると甦ります。
一人一人がみる、空の景色🪟
一瞬一瞬、景色の変わる、空☁️
今、あなたはどんな空をみているかなぁ。