
本と三線と石垣島 ✴︎〜11人の小学校体験記〜
ピンクのカーテンがトンネルになっているように、その先はトトロが住んでいそうな、そんなここは【やちむん館】石垣空港からほど近く、道を中に中に進んでいくと、森の中に佇む工房。
みちこさんというオーナーさんが選び抜いた八重山の民芸品、そして、ここでも作られている作品は、どれも手作業、味わいがあって温もりがあったって、何時間でもここにいたくなる。

シッサスという植物だとスタッフの方が教えてくれたこの鮮やかなピンクの色が、遠くから見ると本当にカーテンのようで、伸びすぎないように垂れた根を切るとそこの部分からピンクになるらしい。また一時経つと、根の茶色に戻るという、不思議な植物の生態。

器や置物、草履や月桃の籠、芭蕉布の布から洋服、ハガキや雑貨まで、隅々までみたくなるものばかり、、子供がいたからゆっくり見るのは次の機会だな。

外には1000本ガジュマルの木もひっそりと、でも存在感は半端ない。沖縄の精霊キジムナーが絶対住んでいるに違いない場所。

手を合わせたくなるものばかり。人が作るもの、大地が作るもの、自然の織りなす造形に、ただただ言葉に出ないけれど、感謝をしたくなるものが溢れている八重山に、ただただ謙虚にいきることを思う。

夜は、子供たちと花火をして、思い出の夜を過ごした。カーチバイの吹く、気持ち良い八重山の夜。線香花火の玉は、カーチバイの風で吹き飛ばされたけど、あの煙の匂いは忘れない。
毎日1ヶ月学校まで歩いた日々、大切な友達の虫取り網を壊して謝ったこと、海で泳いだこと、夏休みみたいな振り返りだけど、まぁ、ちょうど期間もそんなもんだ。儚い花火のように、あっという間に過ぎる日々、でも、ちゃんと経験は身体に心に刻まれている。

