本と三線と石垣島 ✴︎〜11人の小学校体験記〜
石垣島にきて、まず図書館にいくことが優先事項にあった。図書館にいけば、ゆっくりお金をかけずとも、街のことも分かるし、歴史も地理もわかる。そして、石垣島の図書カードは作れるのか!? チャレンジの一つ。
福岡に住民票はありつつ、石垣島の小学校に息子が1ヶ月半の体験入学をする旨を、図書相談員さんに話をすると、今までにない特例だと言われ、難しい表情をされながらも、入学証明を提示して、身分証明書を見せて、晴れて図書カードをつくることができた。
滞在期間中のみの、限定で作ってくれた図書カード。
糸島では1人20冊借りれる。石垣では、1人10冊。リクエストも1年間に1人10冊まで。
場所が違えば、利用形態も違うんだ。
改めて再確認をしたこと。
体験入学の吉原地区は、宮古から入ってきた入植地で、宮古民謡がうたわれてたり、言葉も宮古の言葉を話す地元の人が多いらしく、偶然にも私は宮古民謡の先生についているので、宿のオーナーさんと夜、宮古民謡を一緒に三線を弾きながらうたったりできる。
原生林が生い茂る土地を開拓しながら、暮らしをすることは、とても大変だったと、宿の隣に住むかじおばぁ86歳は話してくれた。
昔は、蚕を飼って沖縄本島まで売りに行き、牛を飼っては売りに行き、ヤギを買っては売りに行き、とにかく、生きるために精一杯だったと話す、かじおばぁ。
今でも、朝7時前にはヤギの草をとりにでかけ、畑をして、野草を作り、売りに行く。
そんな生活をする人も、吉原地区には多くいる。
昔からみると、なんでもある時代。戦争のあの時からみると幸せなんだろう。
変わっていくけど、変わらない生活がここにはあって、だから、なんだか懐かしく、素朴で、生きる為に、なにがあっても、なんくるないさ!の
明るい精神が息づいているんだと感じる。