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『アガチによろしく』 上條さなえ・作 島澤喜芳・絵 学習研究社
沖縄の本島北部をさし、原生林に覆われた山原〔やんばる〕に住む、アガチ。
ハトくらいの大きさで、首と足の長いスマートな鳥。赤いくちばしと、むねの白黒模様が特徴。
アガチとは、大和言葉ではヤンバルクイナのことを言います。
内地〔ないち、本島〕から、鳥が大好きなお父さんの仕事の転勤で、一緒に沖縄に来た少年。
内地に戻る前に、一緒に幻のアガチを見つけにいくはずだったけれど、仕事の都合でいけなくなり、いつ見れるかわからない、、
勇気を出して、1人で原生林に入り、アガチを探す冒険に行く、、、
挿絵には、沖縄の赤瓦の民家が描かれていて、シーサーがいるだけで、沖縄感が出るねぇ
おばあの作るゴーヤチャンプルー美味しそうねぇ食べたいねぇ
そのおばあと一緒に住む、内地の少女が少年を原生林へ案内するのだけれど、この少女は、内地の人があまり好きではないようで、
それは、少女のお母さんが沖縄の人と言うだけで、お父さんの身内や親戚から色眼鏡で見られて、嫌な気持ちがした事。そして、幻のアガチの写真を撮るために、内地からたくさんの人が来て、自然を踏み躙ったり、大切な場所へもヅカヅカと入っていく、、
そんな自分都合の内地の人に飽き飽きしていた少女。。
けれど、純粋にアガチに会いたい少年の気持ちを知り、一緒に少女も原生林に入っていくお話です。
内地の人の気持ちと私たち大和人の気持ちの隔たり、、それは、昔からの長い歴史から続くもので、今現在も、それは色濃く残っている。
けれど、同じ地球に住むもの同士、人も自然も敬いながら、大切にしていきたい
と、思いました。
最後に出てくる沖縄料理の挿絵☝️
おばあの作る沖縄料理、食べたくなったよ〜。