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ちむどんどん 第33話 定石を外すことを目的とした作品。


沖縄と東京のドラマが
絡み合いすぎて
少しレビューを書くのが
難しくなってきました。
上手く書ける自信がないです。

それと、昨日のちむどんどんの
前の番組で、
あるアナウンサーさんが
和彦くんの職業について
言及しました。
私は和彦くんの再登場を
期待しているものの
まだ出てきていないと思っていた
のでびっくり。
自分が見逃したと思って
色々思い返したり
ちょっと過去回を見直したり
しました。
でも、情報はなし。
つまりNHKのアナウンサーさんが
軽くネタバレしたというのが
現在考えられる結論。


これ、かつてないほどの
大失態な気がしますが
どうかあのアナウンサーさんが
怒られたりしませんように。
ちむどんどんのネタバレで
怒られるのは気の毒すぎる。


もうひとつ考えられるのは
NHKがテコ入れのため
わざとネタバレして
炎上狙いをしてきたという案。
ちむどんは
結構波乱を呼んでいるだけに
なくはない。


さて、あらすじ。
オーナーとの
料理対決に向けて
あまゆの調理場を借りて
ペペロンチーノの
練習をするのぶ子。


料理するのぶ子に
話しかける
トーフ屋さとるの発言に
朝からびっくり。

さとるはのぶ子の
働くレストランに
材料を納品している業者を
調べてそこに就職したらしい。
それはのぶ子への
想いがあってこそ。
距離を縮めるためみたい。
(さとるの行動怖いですね。
ストーカー癖と
サイコパスで成り立っている
ドラマ、それがちむどんどん。
心臓バクバクというタイトルを
つけるだけあります)

さとるが追いかけて
来たことについて
のぶ子は気にもしてない
様子だったが
この設定は今後
のぶ子が新しい料理を
作る上ですごく味方になって
くれそう。
(仕入れの便利さにおいて)


仕事でのつながりを
持てたことをさとるは
すごく嬉しそうに語るだけに
今後振られるのは気の毒。
このドラマは良い人ほど
損をする設定なのです。
どんなに主人公一家に
献身的にしても
大人になってイケメン化した
和彦くんが再登場したら
人の良いさとるは一発で
吹き飛びます。
(勝手に言ってます)


ペペロンチーノを
あまゆの店主たち2人と
さとるに味見してもらう
のぶ子。
食べた感想をメモして
何回も作るのぶ子。
うんざりする
視聴者の私。
またのぶ子ったら
自分の事だけ考えちゃって。
かわいいんだからよう。
(と、のぶ子を愛でることに
してみます。しばらく)


試作1号、2号、3号と
うんざりするくらいみんなに
ペペロンチーノを食べさせて
のぶ子が言うひと言。
「第7号でわかりました。
ペペロンチーノはものすごーく
奥が深くて難しいということ」
それに対して
あまゆの店主が返す。
「それだけ?」
ここがこのくだりのオチ。
笑いどころなんだけど
ここまで見てきた
視聴者としては
脚本上のこの笑いは
全然笑えないのよ。
「天然でまわりを
振り回しつつ憎めない女の子」
というキャラになって
ないんですよね。
「身勝手で不躾で
ガサツで周りを困らせる
女の子」
になってしまっているんです。
いかんいかん。
のぶ子かわいや、
かわいやのぶ子。

でも製作者側の意図と
視聴者側の受け取り方の
この噛み合わなさは
ちょうどいろいろな
価値観が転換しつつある
この時代だからこそ
起きている気がします。

努力、根性、涙、笑い
だった世の中から
効率、コンプラ、平穏、薄ら笑い
の世の中に移行しつつある現代の摩擦。
(こんな事考えたことも
なかったけど思いつきで
言ってるので気にしないでください)


姉・りょうこは
社長の息子との結婚を決めて
売店店主、ここらへんの
顔役でもある善一さんに報告。

自分の感情を押し殺している
姉を心配する歌子。
手紙の人(石川さん)のことは
もう良いの?
と、問う。


その様子を横で寝ながら
聞いていたけんしゅうは
思い立つ。
別れられていない男との
手切金をもらう形にして
結婚相手の父親から
金をせびることを。
思い立ったら即行動に移す
けんしゅう。
サンセットバーガーで
相手の父に話して
金額を決める。
本当に嫌なことしか
起きない店ですね。
陽が沈む所。
それはサンセットバーガー。


歌子は歌子で
石川さんに会いに
彼の職場の学校に行く。

校門でまちぶせて
いきなり
「幸せですか?」
と、質問し、
「そういうの結構です」
と、宗教の勧誘かなにかだと
思われる歌子。
ここも制作者からしたら
笑いどころなんだろうなー。
歌子の真剣さと
不器用さが前に出ていて
笑うことはできなかったけども。


歌子、ひっこみじあんで
会話が下手すぎるけど
なんとか伝える。
姉が結婚しても幸せですか?
という質問を彼に投げる。


歌子との会話の途中で
石川がねえねのことを
りょうこと呼び捨てに
するんだけど
「お前に呼び捨てに
されたくないわ!」
と思ったりする
視聴者の私。
彼のタイプだと
かなり親しくても
「さん」などの敬称を
つける方が自然に思えるけどな。


りょうこは
ソーミーチャンプルーを
作ろうとして失敗。
東京ののぶ子に
電話をかけて作り方を聞く。


ペペロンチーノで忙しくて
それどころではないと
伝えるのぶ子。
自分のことばかりの
かわいいのぶ子。
確かに電話で聞くような事では
ないけども。
のぶ子自身も自分の得意料理を
電話で母に聞いたり
してるんだからそこは
ちゃんとやりとりしようよ
のぶ子。


のぶ子は
ソーミーチャンプルーは
お母さんの料理だよ。
あの日を思い出して。
と姉に伝える。
ここで回想シーン。


幼い頃りょうこは
ご飯の炊き方を
失敗して焦がしてしまう。

けんしゅうはそんな
りょうこをバカにする。
「いくら勉強できても
料理ができない女は結婚できないよ」
ひどいセリフだ。
けんしゅう。
子供の頃はマシなやつだと
思ってたが、あの頃から
けんしゅうは
けんしゅうだったんだ。
(ちなみにけんしゅうの
結婚できないよ、に対して
りょうこが吐き捨てるように
言った
「豚の世話しか取り得ない癖に」
は、番組史上に残る名言かな。
いつも兄にはこれを言い続ける
べきです)


しかし回想シーンの父は
「りょうこは
大好きな人と結婚できるよ。 
お父ちゃんが保証する」
と励ます。
無責任なセリフだが
やはりこの父が出てくると
ぐっと物語は受け入れやすくなる。
なんでだろう。
しかし、あの兄妹のメンタルを
育てたのもまたこの父だと
思うと手放しで
褒めるわけにもいかない。
悩ましい視聴者の私。


本日の最後は
比嘉家にて
結婚先の家族と
比嘉家の顔合わせ。


そしてそこに
「この後思いもよらない出来事が」
というナレーションが入る。
いや、このナレーションいる?
今までずっと思いもよらない
物語だったよ。
むしろけんしゅうが手切金を
巻き上げようとしてるのも
かなりの思いもよらない
出来事だけど、それは良いのかな。
まあいいや。


思いもよらない出来事予測。

その1
石川が比嘉家に駆けつけて
結婚を阻止する。
多分視聴者の多くが
これを予測しているんでは
ないかしら。
ここまでが定石。
しかし、
よくある話だと、
結婚式に花嫁を
奪いにきた元恋人と
2人でその場から逃げる。
しかし、視聴者の私は希望する。
りょうこが
「何を今更!私は決めたんです!
貴方みたいな煮え切らない男より
金吾さんみたいなはっきり
自分を主張する人と一緒に
生きていくって!帰って!」
と宣言して、歌子びっくり。
視聴者大喜び。
はー。
こうはならないだろうなー。
こうなったらちむどんどん
かなり息を吹き返す気がします。
あと、のぶ子もオーナーに
しっかり負けて
自分の愚かさを思い知って
謙虚になる。
できるかなー。
金吾とオーナーを
視聴者が心から
応援したくなるって
すごいドラマですよね。
これを製作陣が意図して
やってるならかなり
前振りとしてはすごい。
後半でかなり化ける
可能性ありだと思います。


思いもよらない出来事予測。

その2
兄が結婚相手から
金を巻き上げようとしてたことが
全員の知るところとなり
結婚は破談。
今度こそブチ切れた母が
けんしゅうを豚箱に入れ
結婚詐欺事件として
新聞沙汰に。
その事件を取材に来た
新聞記者の和彦くんが
姉・りょうこと恋に落ちる。
まさかのとんびに
油揚げ。
この場合のとんびは
和彦くんね。
(のぶ子にとっては
りょうこがとんびになるかな)
けんしゅうは
執行猶予で犯罪もできなくなり
独り立ちをする。
歌子はなし崩し的に
石川と付き合いはじめる。


思いもよらない出来事予測。

その2
りょうこと金吾は
滞りなく婚約。
しかし、あとから
けんしゅうの詐欺が発覚して
破談に。

もじもじしていた
石川は先日会いにきた
歌子のもじもじ加減に
シンパシーを感じて
付き合い始める。
石川は歌子の婿として
比嘉家で同居するが
結果りょうことも
一緒に住めることになり
さらにもじもじする。

ふー。
何が起きても驚かないけど
何が起きてもイマイチな気がする。
つまりは、まだ
全てを裏切ってくれる
ちむどんどんに期待している
視聴者の私というわけです。


ついでにもう一案。
この話は実は歌子の実録で
歌子が主役。
歌子はのちに
アクターズスクールに入るものの
根っからの引っ込み思案が
足を引っ張ってデビューは出来ず。
でも歌の講師として
のちに安室奈美恵や
MAXに歌教えて世に送り出す。
歌子の実録だから
どんなにひどい家族も
理不尽な話も視聴者は納得。
「こんな人たちいるんだね」
私たちも強く生きていこう。
と、日本中に思わせる。
とか。

(完)

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