丁寧な暮らし2.0 〜大人のコーヒーカップ〜
1行目に書いておきますが、
「大人の」と頭につくからと言って
性的な話だと思って読むのをやめないでいただきたい。
今回のタイトルにある
「大人の」というのはそういう意味ではありません。
反対に、性的な文書だと思って開いたそこのあなたには、
ごめんなさい。本当に申し訳ないことをしました。
以下、本文です。
7年ほど前、トークライブに
ご来場くださったお客様にカップをいただいた。
とても可愛らしいもので、カップの側面に
リスの体の透かしがあり、
持ち手は大きくふっくらとしたリスの尻尾。
私はこういうものがとても好きなのですが
私の人生にはどこか不釣り合いの様な気がして
なかなか手が出ずにおりました。
だからプレゼントの包みをあけて、
すごくうれしかった。
という好意的な前置きをしつつなので
お許しいただきたいのですが
いただいた当時の私は
これを日常的に使うことができなかった。
なぜか。
小さいからであります。
おちょこ1〜2杯分の容量の小さなカップは
当時の私の希望の容量にたいしてあまりに小さく、
お気に入りのデザインでありながら使用することが
できずに食器棚にしまっておりました。
では、当時の私はどんなカップを望んでいたかと
申しますと、スターバックスで売っている様な
馬鹿でかいやつ。
当時の私は「大は小を兼ねる」とばかりに
夏は冷たい飲み物をばかすか入れて飲み、
冬は熱々のお茶やコーヒー、はたまたお酒などを
入れて飲み散らかしておりました。
しかし、最近はこのリスのカップばかり使う日々です。
なぜか。
コロナ禍においてふとしたきっかけで
ポットの使用をはじめたからであます。
(きっかけについてはまた別の機会に)
ここでいうポットというのは魔法瓶のように
内容物の冷めないステンレスボトルのことで
美味しく淹れたコーヒーをこのポットに入れておき
飲みたい量だけリスのカップに注いで
あたたかいうちに飲む。
そして、またコーヒーが飲みたくなったら
飲みたい数口分だけ注いで飲む。
たったこれだけのことなのですが、
若い頃は面倒で、
こんなことを思いつきもしなかったし
思いついてもやらなかった。
でっかいマグに熱いコーヒーを注ぎ
冷めたら冷たい牛乳を足してアイスカフェオレを
飲むなどということをしていました。
どちらが良いというわけではなく
今の私にはちいさなカップがいい、
というだけのことですが
人は少しづつほんの小さなことが
変化していくものですね。
そして10年ほどすると別人の様に
なっているのかもしれません。
ちなみに私はコーヒーのお供にいつも
無塩のミックスナッツを一握りいただくのですが
今回このカップの絵を描いてみて
などほどね。と思った次第であります。
ナッツを欲していたのは
私だけではなかったようです。
(了)
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