ちむどんどん 第37話 しそうな質問をやっぱりするのぶ子。
今日は全体的に
今後の展開になる話の
土台になる設定が
一気に放り込まれた回でした。
和彦くんに再会したら
「お父さん元気?」
と、聞きそうだな、と
思っていたが
やっぱり聞くのぶ子と
「亡くなった」
と答える和彦くん。
ちょっと暗い顔をするが
そこまでショックを
受けないのぶ子。
お父さんは亡くなってる
気がしていた視聴者の私だが
ご健在か聞くなら
亡くなってることに
もっとショックをうけてよ
のぶ子。
ちむどん登場人物の中で
指折りのマトモな大人なんだよ?
もしのぶ子がもともと
亡くなってる気配を感じてたから
ショックを受けてないなら
「元気?」と聞かないで欲しかったよ。
のぶ子かわいや
かわいや、のぶ子。
★
さて、ポイントは
書いてしまいましたが
あらすじを。
新聞社で働き出すのぶ子。
会社にかかってきた
電話にも出ます。
ガチャ。
「はいもしもし?」
すげえな。
「はいもしもし、東洋新聞です」
とか会社名を名乗ることはなし。
もしもし?だけ。
せめて
のぶ子「はいもしもし比嘉です」
先輩記者「いや、お前んちじゃないだろ」
くらいでないと、
世間知らずというより
幼児のままの、のぶ子に見える。
★
その後記者が教えてくれる。
「自分の会社は弊社、
相手は御社」
とか。
「(電話相手に対して)
身内にさん(敬称)はつけない」
とか。
のぶ子メモる。
教えを踏まえて
電話の宛先の
記者に電話があったことを
伝えるのぶ子。
「はらしま、
今電話がありましたよ」
社内での会話にも
敬称をつけないのぶ子。
笑いどころです。
うーむ。
普段きっちりしてたり
常識を知ってたりする
姉・りょうこみたいな人が
先輩を呼び捨てなら
面白いけど、
のぶ子は普段から失礼なので
ひやひやするのみですね。
のぶ子かわいや。
★
電話で変なのを
送り込んでしまったことを
記者に対して
軽く謝るオーナー大城さん。
「大城オーナーは
弊社のブレーンですから」
的に普段からお世話になっている
ことを褒める記者。
のぶ子については
短い時間で散々社会性のなさを
見せつけられているが
そこはさすが新聞社の社員。
「(のぶ子の)人柄は100点」
とオーナーに対して
のぶ子を褒める記者。
「大城オーナーが
見込んでるのもわかります」
と言われ微妙な表情の
オーナー。
ここで言う
人柄は100点は本音ではなく
オーナーへのゴマスリですよね?
そういえば
のぶ子とオーナーは
因縁があるとのことですが
もう入店して1年半なので
そろそろ因縁を
披露してほしいと願う
視聴者の私。
大城さんが叔母にあたるなら
そんなに長く誰も
気が付かないのは変だし、
のぶ子の父と過去に何から
あったなら
早く父がらみの話が
観たい視聴者の私。
何せ父は比嘉家で唯一
人をはらはらさせない人
ですからね。
時々出て来ると鎮静剤になります。
★
バタバタと働く中で
先輩記者に大事な記事を
捨ててしまったと
疑われるのぶ子。
記者に詰め寄られて
いるところへ
その記事を持ってきて
助け舟を出してくれた
青年がひとり。
それこそが和彦くんなのです。
しかし、この瞬間
記事を無くした容疑が晴れた
のぶ子は疑った記者を
けっこう長いこと睨みつける。
のぶ子、そういうとこよ。
自分も山のように
失敗して迷惑かけるのに
人がミスると睨む。
(最近睨むシーン多いですね。
比嘉という苗字でなく
のぶ子と呼んでくださいと
レストランの先輩に頼んで
それでも苗字で呼ばれた時にも
睨んでました)
それはさておき
現れた和彦くんを記者が
青柳和彦としてのぶ子に紹介。
のぶ子も比嘉のぶ子として
紹介され運命の再会。
和彦くんは
東京で美味しいものを
たくさん食べさせると
約束したことが脳裏をよぎる。
そして早速おすすめの店で
ランチする為に移動。
移動中に和彦くんの
同僚の女子、
大野愛が登場。
和彦くんを和彦と
呼び捨てにし、
胸に大きなリボンをつけていて
身綺麗。
和彦くんのネクタイを直す
と言う親しさを見せつける。
大野愛の全身にただよう
かませ犬感。
普通のドラマなら
お邪魔役として不穏な空気を
運んでくるはずです。
しかし、
敬虔なちむどん視聴者の
私はこの子を見た瞬間に
「頼む!和彦くんと
結ばれてくれ!
和彦くんを幸せにしてくれ!
和彦くんを比嘉家の
身内にしないでくれ!
和彦くんの未来をどうか
救ってくれ」
と大量の願いを掛けてしまった。
大野愛はもはや
流れ星ですね。
★
妹の歌子は
歌のオーディションに
参加することを
誰にも言い出せず
のぶ子ならわかって
くれると思い電話をする。
電話口でのぶ子が言う。
「ちょうどよかった!
うち、和彦くんと再会したよ」
と、掛けてきた相手の
話したいことをさておき
「ちょうどよかった」
と言って自分の話したいことを
話す。
ブレないのぶ子。
再会はどこで?
と、歌子が質問。
道で。と、嘘をつくのぶ子。
のぶ子の数少ない長所は
永遠に失われてしまった。
レストランから
新聞社に派遣されていることは
事情が複雑で母に心配を
かけるのはわかる。
他の誰であっても
そういった気遣いの嘘は
許容できる。
しかし、のぶ子には
嘘は似合わないし
言ってほしくなかったな。
のぶ子かわいや。
★
それより相談って!?
と、のぶ子。
「オーディション
受けようと思って」
「オーディション?
就職したくないわけ?」
「就職したくないわけじゃ
ないけどのぶねえねえなら
わかってくれると思って」
「なんで?」
と、のぶ子。
この流れで
なんで?と言うのぶ子に
うろたえる視聴者の私。
就職先を決めてたのに
料理人になりたいから
それを辞退した
のぶ子なら
歌子の気持ちをわかってくれると
おもったんでしょーに!
★
のぶ子は
「お母ちゃんには言っておいた
方がいいと思うよ」
と、歌子にアドバイスするけど
視聴者の私としては
「やりたい事見つかって良かったね!
私も頑張るからがんばんなね!」
という強い応援を
できるのがのぶ子だと
おもってた。
しかし、本日の会話からは
それは感じとれなかった。
新聞社勤務になって
大変だからかな。
つくづく自分のことだけしか
考えないかわいいのぶ子。
★
のぶ子が久しぶりの
休みで家にいると
近所の子どもが
何かに追われて
部屋に入ってくる。
後からお面をつけた
大人の男性も入ってくる。
2人は追いかけっこをしていた
らしい。
いや、他人である
成人女子の部屋に入ってくるって
昭和とはいえ怖いだろ。
子どもだけならまだ
百歩譲るけども。
着替えとか
脇毛の処理とか
可能性は無限大にやばいですよね。
まあ、いいか。
お面をつけていたのは
なんと和彦くん。
たまたまのぶ子と同じ
下宿に引っ越して来たそうです。
下宿に引っ越して来たばかりで
現地の子どもと追いかけっこして
女性の部屋に駆け込むことも
辞さなくなったというのは
あの頃の、
沖縄時代のコミュ症ぎみの
和彦くんからすると
別人のようです。
彼にもいろいろあったんでしょうね。
と、やはりマトモな
和彦くんには違和感なく。
いろいろ受け入れられる
視聴者の私。
★
そこへ大野愛さんも登場。
愛はファッション担当の記者を
目指しているとのことで
普段着もおしゃれ。
この作品内では
着飾れば着飾るほど
リア充ならリア充なほど
かませ犬一直線です。
他のドラマでもそうかもですが
この作品ではかなり顕著。
高校時代の
料理部対決のライバルしかり
姉・りょうこの
恋のライバルしかり
今回の大野愛さんしかり。
全部同じ人物かというくらいの
かませ犬感。
みんな、幸せになってね。
そして、彼女たちの
その後はぜひ
ちらりとでも描いて欲しいです。
★
さて、ここで冒頭に書いた会話。
のぶ子
「お父さんは?元気?」
「亡くなったんだ」
「まさかや」と、のぶ子。
その後、子どもがじゃれてきて
子どもとはしゃぐ和彦くん。
それを見てすぐ笑顔に戻る
のぶ子。
視聴者の私は
和彦くんの父が故郷の
大切さを語った授業がとても
良かったとおもっております。
あのシーンが今のところ
このドラマのベストシーンです。
作品の根幹に関わるシーンとも
おもっていて
のぶ子の心にもそれは
しっかり焼き付いていると
おもっております。
それだけに
和彦くんの父親の死を知った
のぶ子のそれなりの
表情は少し残念でした。
★
その後は「あまゆ」で
県人会長もまじえて
さとるもまじえて宴会。
フーチャンプルーや
ラフテーなどが
振る舞われる。
和彦くんが
地方の暮らしに目を向ける
記事を書きたいと
おもっていることなどが
語られる。
★
ついに宮沢氷魚さんが
登場しました。
宮沢さんの父上、
宮沢和史さんは
私の故郷山梨県甲府市出身。
島唄のヒットで
沖縄県出身とおもわれる
ことも多いようですが
島唄→沖縄という縁と
氷魚さん→和彦くん→沖縄
という縁がなんとなく
良いとおもってしまいます。
なかなかのぶ子には
共感できない
視聴者の私ですが
和彦くんの登場で
どうかたくさん共感できる
ドラマになりますように。
本当は
共感ではなくてもいいのです。
理にかなった心臓ドキドキでも
良いんです。
しかし
あまり理(ことわり)をこの
作品に期待していくのは
酷かもしれないので
むしろ穏やかな日常さえ
描いてくれて、
にいには豚の世話で一旗上げて
くれれば私はそれ以上
何も望みません。
(完)