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ちむどんどん 第23話 フーチャンプルーの涙


※ネタバレを含みます。


のぶ子の友だちは
東京の大学へ行くことになり
はしゃぐ。
東京行きを反対されているため
落ち込むのぶ子。


帰宅後、
母親に
高校最後の春休みに
東京へ遊びに行きたいと
告げるが
姉の良子に叱られる。
曰く
そんなお金どこにあるの。
春休みはアルバイトしなさい。

のぶ子も反論。
小学生の頃から
ずっと家族の食事作ってきた
んだから、たまにはいいでしょ。

ダメ。
いいでしょ。
ダメ。
じゃあ私の作ったもの食べないで
と、姉の食事を取り上げようとする
のぶ子。

二人を一喝する母。

ぐったりする視聴者の私。


また、熱を出す歌子。
家族の欲望や我にまみれると
歌子は熱を出すのかな。

姉たちの喧嘩をみた後のため
歌子は高校を辞めて
働くと言い出す。
自分には何もできないから、と。

しかし、母は
「そんなことないよ。
歌子のおかげでみんな
助かってるよ」
と、返す。
しかし、何をどうして
助かってるのか
具体性はないので
視聴者としては
腑に落ちない。
歌子の表情も納得して
ない様に見えた。


姉の良子は
学校で給料の前借りをする。
上司の先生は
妹を東京へやるための
借金と理由を聞いた様で
「妹思いだね」
と言うが良子は
「最高の妹です」
と返す。
どこが!?とツッコむ
視聴者一同。
兄の借金の後に
アルバイトをしないで
東京に遊びに行きたがる
のぶ子。
それをやっと
良子が叱ったと
思ったら
職場で借金をする良子。
あわてる視聴者の私。
ざわざわ。


東京へ行くことで
のぶ子の前ではしゃいだ友人は
後から謝ってくる。
はしゃいでごめんね。と。
このドラマの中の
まともな良い人、
また見つけた。
(貴重)


良子は学校で借りた
お金の一部をのぶ子の
東京行きの資金にして
一部をおじさんに返すつもりで
二者にそれを渡す練習(?)を
部屋でひとり行う。
歌子はそれを戸の隙間から見て
涙する。
(この練習は良子の意図を
視聴者に説明するための
シーンかな。
ひとりで借金を返す練習。
エア返済を見てしまうと
作品性が壊れ出した頃の
刃牙を思い出す。
あちらはエア味噌汁)


姉妹が3人で晩御飯を
食べている。
おかずはチャンプルー
1品のみ。
お米もない様に見えた。

そこへ
母に呼びつけられた
おじさんとおばさんが
訪ねてくる。
やけに明るいおばさん。
少しでも
大変な比嘉家を
明るくしようとしてくれて
るのかな。良い人。

母は遅れて帰宅し
遅くなったことを謝る。
いや、お金も借りて
お世話になってる
おじおばを待たせるのは
仕事の都合で
やむなしとしても
呼びつけないで
こちらから行くのが
普通では?
なんだろう。この違和感。

以前、トーフ屋さんに
ご馳走をあげたときに
家族全員で届けた
違和感と同じ違和感が
ここにも。


おじおばを前に母は
前借りしてきたという
お金を差し出して
「借金返済にはまったく
足りないが
これが今比嘉家にできる
誠意です。
のぶ子を東京へ行かせて
やってください」
と頼む。
それを聞いて
もう東京は諦めたと言う
のぶ子。
またその話か、と
言うおじさん(真っ当)。

家族の中で
相談をしないで
それぞれが
勝手に動いている。
蠢いている。

15分の1話の中で
真面目な人物が
2人も大金を借金。

1話の中で2借金。
兄が詐欺にあってすぐ
借金を重ねる一家に
私はぐったり。


制作側は
「この貧困が現実です。
ここの現実をしっかり描いて
そこから這い上がる
高低差をみせたい」
とか
思っているのかな。

ここから
盛り返すには
何かが必要だが。
のぶ子が料理で稼いで
にぃにぃが成功して
歌子が歌手でヒットを
飛ばしても
もはや納得できない
何かが我々
視聴者の心の中には
芽生えてしまった…気がする。
(完)

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