ちむどんどん 第23話 フーチャンプルーの涙
※ネタバレを含みます。
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のぶ子の友だちは
東京の大学へ行くことになり
はしゃぐ。
東京行きを反対されているため
落ち込むのぶ子。
★
帰宅後、
母親に
高校最後の春休みに
東京へ遊びに行きたいと
告げるが
姉の良子に叱られる。
曰く
そんなお金どこにあるの。
春休みはアルバイトしなさい。
のぶ子も反論。
小学生の頃から
ずっと家族の食事作ってきた
んだから、たまにはいいでしょ。
ダメ。
いいでしょ。
ダメ。
じゃあ私の作ったもの食べないで
と、姉の食事を取り上げようとする
のぶ子。
二人を一喝する母。
ぐったりする視聴者の私。
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また、熱を出す歌子。
家族の欲望や我にまみれると
歌子は熱を出すのかな。
姉たちの喧嘩をみた後のため
歌子は高校を辞めて
働くと言い出す。
自分には何もできないから、と。
しかし、母は
「そんなことないよ。
歌子のおかげでみんな
助かってるよ」
と、返す。
しかし、何をどうして
助かってるのか
具体性はないので
視聴者としては
腑に落ちない。
歌子の表情も納得して
ない様に見えた。
★
姉の良子は
学校で給料の前借りをする。
上司の先生は
妹を東京へやるための
借金と理由を聞いた様で
「妹思いだね」
と言うが良子は
「最高の妹です」
と返す。
どこが!?とツッコむ
視聴者一同。
兄の借金の後に
アルバイトをしないで
東京に遊びに行きたがる
のぶ子。
それをやっと
良子が叱ったと
思ったら
職場で借金をする良子。
あわてる視聴者の私。
ざわざわ。
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東京へ行くことで
のぶ子の前ではしゃいだ友人は
後から謝ってくる。
はしゃいでごめんね。と。
このドラマの中の
まともな良い人、
また見つけた。
(貴重)
★
良子は学校で借りた
お金の一部をのぶ子の
東京行きの資金にして
一部をおじさんに返すつもりで
二者にそれを渡す練習(?)を
部屋でひとり行う。
歌子はそれを戸の隙間から見て
涙する。
(この練習は良子の意図を
視聴者に説明するための
シーンかな。
ひとりで借金を返す練習。
エア返済を見てしまうと
作品性が壊れ出した頃の
刃牙を思い出す。
あちらはエア味噌汁)
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姉妹が3人で晩御飯を
食べている。
おかずはチャンプルー
1品のみ。
お米もない様に見えた。
そこへ
母に呼びつけられた
おじさんとおばさんが
訪ねてくる。
やけに明るいおばさん。
少しでも
大変な比嘉家を
明るくしようとしてくれて
るのかな。良い人。
母は遅れて帰宅し
遅くなったことを謝る。
いや、お金も借りて
お世話になってる
おじおばを待たせるのは
仕事の都合で
やむなしとしても
呼びつけないで
こちらから行くのが
普通では?
なんだろう。この違和感。
以前、トーフ屋さんに
ご馳走をあげたときに
家族全員で届けた
違和感と同じ違和感が
ここにも。
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おじおばを前に母は
前借りしてきたという
お金を差し出して
「借金返済にはまったく
足りないが
これが今比嘉家にできる
誠意です。
のぶ子を東京へ行かせて
やってください」
と頼む。
それを聞いて
もう東京は諦めたと言う
のぶ子。
またその話か、と
言うおじさん(真っ当)。
家族の中で
相談をしないで
それぞれが
勝手に動いている。
蠢いている。
15分の1話の中で
真面目な人物が
2人も大金を借金。
1話の中で2借金。
兄が詐欺にあってすぐ
借金を重ねる一家に
私はぐったり。
★
制作側は
「この貧困が現実です。
ここの現実をしっかり描いて
そこから這い上がる
高低差をみせたい」
とか
思っているのかな。
ここから
盛り返すには
何かが必要だが。
のぶ子が料理で稼いで
にぃにぃが成功して
歌子が歌手でヒットを
飛ばしても
もはや納得できない
何かが我々
視聴者の心の中には
芽生えてしまった…気がする。
(完)