「とぅばらーま」について調べてみた。多分、世界一まとまってる。
石垣島に興味を持ち、いろいろ調べているうちに、「とぅばらーま」という民謡にたどり着いた。知りたいことがまとまったサイトが見つからなかったので、自分でまとめておく。
とりあえず、辞書的な情報から。
で、その「とぅばらーま」がタイトルになっている歌とは。
ここで言われている「とぅばらーま大会」の今年の様子は、下の動画で丸ごと見ることができる。
この大会の本編は石垣市民会館前で行われているみたいだけど、前の日に市民会館の2.3km東にある「なかどぅ道ぬとぅばらーま歌碑広場」で、前夜祭が行われている。
この広場の石碑に、歌詞が書いてある。
その歌詞の意味は、
お隣竹富島発の、「安里屋ユンタ(アサドヤユンタ)」も美女に振られる男の歌やったな。
で、この石碑の歌詞、具体的な地名とかが出てるし、美女の正体も明らかになっているみたいだから、この男が通ったルートがわかりそう。
というのをもとに調べると、
こんな感じで、だいたい2km前後の距離ね。アップダウンもないし、歩いて30分くらい。歌詞の中には、「想って通えば千里(39km)も一里(3.9km)」(勝手に意訳した)みたいなのもあったから、千里という言葉が慣用的表現だとしても、盛りすぎやな。そもそも一里もないやん。往復でやっと一里やん。ちなみに、真栄里は「まえざと(めーざとう)」と読む。
まぁ、そんなお茶目な歌詞なんだけど、いざこの歌詞で聞いてみようと思っても、なかなか見つけることができない。「とぅばらーま大会」でも、各人が思い思いの歌詞で歌っているから、石碑の歌詞で聞くことはできない。
とぅばらーまを調べていたら、よく名前をお見掛けする方々が共演してる珍しそうな映像を見たけど、やっぱりこの映像でも「なかどう道から~」の歌詞を聴くことはできなかった。
歌が洗練される過程で、「何回アタックしても、ぜんぜん相手にされません」みたいな愛嬌たっぷりな歌詞が合わなくなってきたのかも。その代わり、
みたいなカッコいい歌詞は、好んで歌われている感じがする。歌われるときは、「太陽」を「ティダ」と発音するから、「ツキト、ティダトヤ」みたいな歌い出しね。この歌詞にはよく出会う。
あと、「野とぅばらーま(のとぅばらーま)」と呼ばれるものがある。
これがカッコいい。例えば、こういう動画がある。
何と言っているのかは全然わからないけど、めちゃくちゃカッコいい。合いの手みたいな「ツィンダー」って、こういう時は周りのみんなで言うもんだと思ってたけど、この場合も歌い手のみなのね。
で、この「ツィンダサーヨ ツィンダーサー」なんだけど、これを説明してくれてるサイトがない。「さのよいよい」みたいな特に意味のないものなんだと思うけど、そういう説明もされてないから、なんかもやっとする。
つんだら節の説明で、
というのを見つけた。音が似てるから、ルーツは一緒のような気がするけど、どうかな。「ツィンダーサーヨー マクトゥニ」というパターンもあって、この「マクトゥニ」は「誠に」「ほんとに」みたいな意味かな。
「ナカドー道から、七回も通ったのに」
「かわいそうに、かわいそうに」
「仲筋のあの子は顔も見せてくれない」
「ほんとに、かわいそう」
みたいな掛け合いになるのかな。
最後に、石碑の歌詞で歌っているとぅばらーまの動画で締めておく。