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SDGsの中でもがいてみる。海の豊かさを守ろう(14)編。

持続可能な開発目標SDGsに参戦したいと意気込んでみたはいいけれど、なんか空回ってる。

整理してまとまったものをnoteに書こうと思っていたけど、整理するために、書くことにする。

前回、日本の成績表で、課題が残っているものを整理して、noteにあげた。

これを見てくれた知人から、MSC認証の存在を教わった。教わるまで、名前さえも聞いたことがなかった。お恥ずかしい。

MSC認証とは、漁業が適切な管理のもと持続可能に行われているかを審査して、合格した漁業を認証する制度とのこと。その漁業で獲られた魚介類には、それとわかるマークをつけていいことになっている。

なるほどね。そのマークがついた製品を買って、食べればいいってことね。

というわけで、製品を探してみたけれど、全然見つからない。ネットで調べると、イオンが力を入れているらしいことがわかった。

全部買ってきた。

でも、なんでイオンにしか売ってないんだろう。

そこでMSC認証制度がどうなっているのか調べたくって調べているうちに、Netflixの動画に行きついた。「Seaspiracy: 偽りのサステイナブル漁業」だ。

この中でMSCは「金さえ払えばもらえる認証」と言われている。この映画での結論は、持続可能な漁業をすることは不可能だから、魚を食べるのをやめましょうというものだった。

ついでに、もう一つ、「Cowspiracy: サステイナビリティ(持続可能性)の秘密」というのも観た。

こちらでは、環境破壊をせずに畜産業をするのは無理だから、結論、肉を食べるのをやめましょう、ヴィーガン最高、ということになっていた。

作りは、すごく説得力のある映画で、観終わったころには、「そうか、これからはヴィーガンだな」なんて思いかけたけど、やはり極論には警戒してしまう。

あと、映画の途中に出てきた、太地町のイルカ漁のシーンも気になる。

このイルカ漁にフォーカスした映画「ザ・コーヴ」(2010年)を観ていなかったから、Youtubeで借りて観た

日本のある地方では、イルカを大量に捕まえて、金になるからという理由で、世界中の水族館に高値で売りさばいている。そして残ったイルカを、残酷なやり方で殺した挙句に、その体内に水銀が多く含まれていることがわかっているにも関わらず、国は国民にそれを知らせず、肉にして売りさばくことを許している。こういう蛮行を日本人にやめさせたい。という内容だった。

この映画だけ見させられたら、大変ショックだ。

幸い、反論する映画も出ているというので、それらも観た。

ビハインド・ザ・コーヴ 〜捕鯨問題の謎に迫る〜」と、「おクジラさま ふたつの正義の物語」の2本。

両方とも、日本の言い分を結構掬い取っていて、けっこうよかった。

前者では、捕鯨問題は、ベトナム戦争の残酷さから目をそらさせるためにアメリカが仕立て上げたものであり、その影響が今でも尾を引いているという結論になっていた。

後者は、西洋の言いなりにはならないぞという日本側の意地みたいなところもあるかもねっていう意見も取り入れられていた。

それにしても、なんで鯨とかイルカを食べることが、こんなに激しく糾弾され、暴力的な方法がとられるのか、これらを観ても今一つピンと来ない。

信岡 朝子「快楽としての動物保護 『シートン動物記』から『ザ・コーヴ』へ」 (2020/10/9)というのが良さげだということで、読んでみた。

これによると、西洋の一部で、自分が野蛮でないことを証明するために、動物虐待をする下等な人たちを指導しないといけないと考えられているとのことだった。

なんとなくわかる気がしてきた。

私が通っていた中学校にも、強烈な「指導」をする先生がいた。

と、大きく回り道をしたが、映画が完全な嘘ではないにしても、一方的すぎるぞ、額面通りには受け取れないぞ、ということで、「MSC認証が意味がない」という主張も、そのまま信じられない。

とは言うものの、身の回りに、MSC認証の製品が極端に少ないので、「今後、魚介類は、MSCで行くぜ!」ということもうまくいかなさそうだ。イオンのMSC製品も、ほぼ加工食品で、数回で飽きそう。

とりあえず、味付けが一番シンプルだった、塩鮭でもリピートしようかね。というところで止まってる。

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