年度最後の、小学校での絵本読み聞かせ。反省もあり。
子どもが通っている小学校の絵本読み聞かせボランティアに所属しています。
今月で今年度の読み聞かせは終了でした。週の前半に３年生でやり、後半に６年生でやりました。
今、自分の中では「桜」キャンペーン中なので、絵本選びも、やはり絵本も桜ものを選びました。３年生にも６年生にも、「はなまつりにいきたい」を読みました。
「ちいちゃんのかげおくり」のおかげで、あまんきみこさんの名前は、小学校ではメジャーなので（ちなみに、「車のいろは空のいろ」は、もう知られてなかった。「白いぼうし」いい話ですよね。どっちかというと、私の中では「白いぼうし」のあまんきみこさんっていう認識でした。）、「あぁ、あまんきみこさんの話ね」と、3年生にも6年生にもすぐに受け入れてもらえました。
話自体はもちろんいいのだけど、絵もきれいで、結構好きな絵本です。羽尻利門さんのお仕事です。あまんきみこさんが、今年93歳なので、羽尻さんもまぁまぁなご年齢なんじゃないかと調べてみたら、1980年生まれでした。若い。instagramとかもありました。
「花まつり」というのがどういうルールなのかはわからないけど、どうも、桜の小枝か、花か、花びらを、まつりの会場に持っていくことになっている、という前提での語りだしで、「家の人がみんな都会に引っ越してしまって、今年の花まつりには行けないなぁ」みたいなことを桜がつぶやいているシーンから始まります。不思議な男の子の呼びかけで、花びらが風に舞うというシーンがあるんだけど、ここが特にきれい。グッときます。
読み終えたあとの余韻の中で、３年生には(６年生には遠慮しときました)チラシを取り出して演劇の宣伝。
３月９日には、大橋駅の近くにある南市民センターというところで、桜のお話をお芝居でやるんだけど、「桧原桜」って知ってる？（首を振る子どもたち）糸島とかに車で行ったりしたことある人？（ポツポツ手が上がる）高速道路を使うと思うけど、多分、「野多目（のため）」っていうインターから乗って、ちょっとすると、小さな看板が出てくるよ「桧原桜」って。まぁ、高速道路からは見えないんだけど、ちょうどその高速の下にある桜の木ね。そのへんにある。40年前に、道路を広げるのに、切られそうになった桜の木があって、その工事がたまたま春だったから、近所の人が桜の木に短歌を吊るしたの「花あわれ せめてはあと二旬（にじゅん）ついの開花をゆるし給え」、花が咲くまでちょっと待ってっていう意味ね。その短歌のことがひろがって、福岡市長のところまで伝わって、道路の計画が変更されて、桜の木は切られずに残ったっていう話です。
このお話をもとにした、現代のお話です。面白いから、家族の人と観に来てね～。
まぁ、急な宣伝にポカンではありますが、このくらいは許してもらえるかなぁと、、、
３年生は、二人組でやったので、この一冊だけでしたが、６年生は、一人で行ったので、ほかに３冊読んできました。
６年生は、きっと「本」といえば、読むといいんだろうけど、読むのめんどいなぁ、文字いっぱいのやつを読めって言われそうだし、読んだら感想求められるし、だるいなあと思っている人も多かろうと思って、あえて考えなくっていい本ばかりを選びました。
冒頭で、「今日は、選りすぐりの何も考えないでいい本を選んできました。作者の考えとか、テーマとかは何も考えなくっていいですので、頭を空っぽにして楽しんでください」と宣言しました。（男の子から「やったー」という声）
「１０ぱんだ」は導入の掴みとして鉄板です。パンダをひたすらカウントするだけの絵本で、エスカレートしていく写真の中のパンダの数に、「すん」としている子どもたちも、何か反応せざるをえられない絵本です。最後の１０頭のあかちゃんの写真で、とどめをさされて、ほっこりします。
「チキカングー」も導入にピッタリ。なぞの掛け声「チキカングー」を唱えながら歩く主人公に、道行く人たちがくっついていくっていう内容です。途中に出てくるアフロのキャラが「帽子」を貸すシーンで「おっ」となります。
「アフリカの音」は、風に乗って聞こえてくる太鼓の音から始まって、太鼓の音で終わる、それこそ風のような絵本。ふわっと通り過ぎるような内容だけど、何かが残っているみたいな、最後にピッタリかなぁということで選んでみました。
っていう感じで、「本、怖くないでしょ、また本を手に取ってみてね」というメッセージを言外に伝えて終わったつもりでいました。
その後の反省会。それぞれが読んだものを、どういうつもりで読んだかみたいなことをお互いに発表しあう時間がありました。６年生の他のクラスをされた方々の発表を聞くと、やはり気合いが入っていて練りに練られた「はなむけ」の演出に、自分がやったことがお手軽な感じがして、ちょっと恥ずかしくなりました。本物の反省会となりました。