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松竹『三婆(サンババ)』@博多座を観た
有吉佐和子さんの書かれた原作は50年以上も前のもので、40年以上も前に映画化されて以降、テレビドラマや舞台で何度も上演されているものというのは、不勉強ながら知らなかった。読み方もわからず、場内アナウンスを聞くまで、「サンバ」だと思っていた。恥ずかしい。
原作の筋を読むと、ちょっと展開が違っていたけど、基本的な筋は次の通り。
急死した実業家が遺した、本妻、お妾、妹の3人が、ひとつ屋根の下で暮らすようになり、いがみ合ったり、友情っぽいものが生まれたりという喜劇。
キムラ緑子さん扮するお妾さんが、大竹しのぶさん扮する本妻の自尊心をくすぐりながら、まんまと取り入るシーンが圧巻だった。口先ばかりで調子の良いことばかり言っているお妾さんを、いよいよ今夜追い出そうと気合を入れて挑む本妻を、まさにその口先だけで言いくるめるというもので、一幕を締めるのに充分な緊迫感と面白みがあって、気持ち良かった。