遅れてきた『ヘレディタリー~継承』レビュー
4/11(木)シネマシティ立川。上映が始まって(いやに音がデカいな)と思っていたら極上音響上映でした(加齢による忘却)。
観終わったら憑き物が落ちた。
何事にも《自分が悪かった》と言わないアニー。彼女と、彼女の実母エレンとの関係性が気になって、色々考えてしまう。アニーは自分の子供である、ピーターとチャーリーに(おそらく)愛情はない。チャーリーの死に対して、口には出さないが、自責の念があるようで、唆されて降霊術なんてしてしまう。両親から愛を注がれていなかったピーターが崇められる立場になり、このあとどうなるか。
『ミッドサマー』でも感じたことだが、アリ•アスターはイラつく若者を演出するのが上手いなぁと。昨今、映画やドラマを観てると頭の良いキャラクターを揃えて、場を荒らすようなキャラクターはあまり出てこない。だから、イラつく若者であっても新鮮な印象だった。
しかし、チャーリーが早々に亡くなってしまって残念!『女神の継承』のニムもそうだが、劇中のアイコンのようなキャラクターがクライマックスを前にいなくなる流れ、制作側は観客を甘やかなさいわ〜!チキショウ!(泣)と思いました。