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片付けられるようになるまでの15年間・④

この片付けnoteを書き始めたものの、③と④の更新がなかなかできなかった。
「片付けられるようになるまで」とタイトルをつけてはみたが、実際書き進めていくとまだまだ途中なんだと気づく。

すごく波がある。

めちゃくちゃ動ける日もあれば、一日中寝ていられたらと感じる日もある。
頭がスッキリしない日は動くのも億劫で、やはりテーブルの上に学校のプリント、キッチンには空いたペットボトルなんかが放置されていて、片付いているとは言えないのではないかと思ってしまう。
そんな周期の中で片付けについて語れる気がせず、noteも書けず、ああなんて私はダメ人間。。なんて思っていたら生理が来たのでそういうことかと納得。
上下するリズムの中で、できたりできなかったりしながら毎日は過ぎていく。

それでもやっぱり物を減らしたことで雑然とした部屋にはならないようになったと感じる。
忙しい時や体調がぱっとしない時は特に救われている。

次男を出産した2年後の2018年頃、ミニマリストのやまぐちせいこさんを知った。

最初はブログだった。
おそらく別の生活系ブログを読んでいたらおすすめで出てきたとか、そんな出会いだったと記憶している。

ものがほとんどないがらんとした部屋に自然光が入り、そこでやまさん(やまぐちさんの愛称)が洗濯物を畳んでいる。
その写真に目を奪われた。

こんな生活したい!!
強く憧れを抱いた。
そこからブログを読みまくり、本も買い、ミニマリストの考え方を知っていった。

ミニマリストはただ物を捨てる人でもなければ、持っていなければいないほどいいというものでもない。
大切なものを大切にするために、それ以外のものを削ぎ落としていくこと。
そのマインドのことなのだと私は解釈したのだけれど、受け取り方は人それぞれなのかもしれない。

例えば当時のミニマリストブログだけでも多種多様で、物を捨てることにフォーカスしているものもあれば、節約に特化したものもあった。
その中でわたしはやまさんの考え方が一番腑に落ちた。

お気に入りを大切にする。
一軍の服だけを着る。
なんとなくで買わない。
家族が探し物をしなくていいように物の定位置を決める。
持ち物が少なければ必要な時にすぐ見つかる。
スペースの余裕は心の余裕に繋がる。

その後一念発起し、開けたくない引き出しも全部開けて引っ張り出し、残すもの手放すものを分けていった。
その頃に得たミニマリスト思考は本当に出会うべくして出会ったと感じている。
自分のことを片付けができない人間なんだとずっと思っていたけれど、物が多過ぎただけだったのかもと。
わたしは決してマメなタイプではなくて、そういう人にこそ向いている。
片付けられる人は、物が多くても片付けられるのだからそれでいい。
みんなそれぞれ所有できる物量の許容範囲は違って、わたしの場合はそんなにたくさんの物を大切にできない。
それに気づくことができた。
そしてそれは物だけではなくて仕事でも人間関係でも同じ。

不思議なのだが、やまさんのブログや本を読んで実践し、すっかり片付いた頃から思考もすごく変わった。

弱音を吐けるようになった。
近くに住む夫の両親にもすぐに助けを求められるようになった。
無理をしなくなった。
自分を良く見せようという気持ちが減った。

片付けられない頃は自信がなかったのだとそこで初めて気がついた。
常に他人目線を基準に、期待に応えられるようとか、イメージ通りにとか。
妻として、母として、こうしなければ。
そしてそのように行動できない自分はダメだと責める。
あるいは舐められないように、明るく、元気よく。
これも自分を守るためで、やっぱりそのままではダメだと思っていたんだなあ。
そういう思考や行動が減っていった。

さて、現在の家。
先月4周年を迎えた。
わたしの大好きな場所であり夫もとても大切にしている家。
子供達も我が家が出来上がっていく過程をずっと見ていたので愛着を持っていてくれている、と思いたい。

この家を建てようと動いたのはわたしからだった。
いつまでも誰かが言い出すのを待っていては物事は動かない。
そして、今なら新しい家を建てても愛情を持って片付けたり手入れしたりできるという自信が持てたからだった。
夫の稼ぎがメインの我が家でわたしが言い出すのは厚かましいとか、そのうち夫が言い出すだろうとか、以前ならきっと人任せだった。
でも家族だし、一生懸命掃除もお金の事も夫婦で協力してやっていこうと。
そうやって思ったことを言葉にできるようになったのだ。

4回に分けて書いてきた片付けシリーズ。
とりとめのない文章になってしまったけれど、よく言われる「部屋は心の鏡」、これは本当だと思う。
そして今もなお片付けの旅の途中なのです。

あとこれも言いたかった。
知っている人は強いということ。
仕組みを知るって大切。
だから子供の頃からたくさん本を読んできた人は若い頃からいろんなことを知っていて、きっとその知識で乗り越えられることがたくさんあるのだろうと思う。
わたしは子供の頃は全然本を読まなかったので、なんかもう体当たりで生きてきたような気がします。
だから、読書はやっぱり素晴らしい。

それから15年前の、片付けられず弱々なわたしに「40歳になる頃にはだいぶ良くなってるから大丈夫やでー」と伝えたい。

以上で終わります。
同じようなことを①から④の間で書いていたらごめんなさい。
読んでいただきありがとうございました。

片付け関連は興味があるのでたまにはこんな記事もまた書きたいです。



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