次男の夏のパジャマの話。
5月になり、これからどんどん気温が上がってくる。近頃日中は夏のような暑さの日もあり、我が家の男児二人も昼間は半袖を着るようになってきた。
夜は涼しい。だから長袖パジャマだ。半袖はもう少しとっておこう。次男は四歳、まだ去年の半袖パジャマが着られるだろうか。
夏の朝、私にはとっておきの楽しみがある。それは私をとても幸せにしてくれる。
「においフェチ」というものがあるが、以前は全く自分とは無関係だと思っていた。このフェチの場合、おそらく「におい」は「匂い」ではなく「臭い」の方だ。くさい臭いの何がいいのか、変態やなと思っていた。
だが、私は産後この変態になった。子供達の「におい」を嗅ぎたくてたまらないのだ。
夏の朝、次男のパジャマの背中に顔をくっつける。「めっちゃ汗くさいなー。かわいいー!」と言いながらギューッとする。次男も嬉しそうに「もっとやってー。くさいでー。」とはしゃぐ。あまりにもそのにおいが好き過ぎて、夫や長男にも「嗅いでみ。」と薦めるのだが、いつも割と本気で断られる。
まさか、「臭い」と「かわいい」が結び付く日が来るなんて思いもしなかった。においを吸い込んだ瞬間に愛おしくて堪らなくなり、「くさーい!かわいいー!!」となるのだ。これを母性と言うのか、それなら世の中には「変態かあさん」が溢れているのではないだろうか。
3つ年上の長男も、小さい頃は次男と同じようなにおいがしていたが、いつの間にかしなくなってしまった。もしかしたらこれは、小さい頃だけの期間限定のにおいなのかもしれない。なら尚更愛おしいにおいだ。
もう少しで夏が来る。今年も次男のパジャマに何度も顔をくっつけよう。幼い今だけの特別なにおいを吸い込もう。「汗くさくてめっちゃかわいい!!」と布団の上で騒ごう。
幸せな「変態かあさん」になれて嬉しいよ、ありがとう子供達!!
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