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兵庫県南東部の水質

有機フッ素化合物(PFAS)
有機フッ素化合物のうち、ペルフルオロアルキル化合物及びポリフルオロアルキル化合物を総称して「PFAS」と呼び、1万種類以上の物質があるとされています。
主に使用されているのは4700種類以上。

PFASの中でも、PFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)、PFOA(ペルフルオロオクタン酸)は、幅広い用途で使用されてきました。
・出生時の体重低下
・ワクチン接種後の抗体低下
・コレステロール値の上昇→動脈硬化・心筋梗塞
・腎臓がんのリスク増加
PFOSとPFOAは国際条約で製造・輸入が禁止される。

活性炭を使っている浄水フィルターはPFASを7~8割除去するが、その活性炭が産廃になり山中などに違法投棄されると、土壌・水源などの高濃度汚染の原因になる。

PFASは水に溶けやすく、撥水性、撥油性、熱に強い、薬品に強い、光を吸収しないなどの性質があります。菌の様に煮沸で消えることはない。
・難分解性:半減期50年以上(半減するが消滅するわけではない)
・高蓄積性:人体からの排出3~5年(接種をやめてから)
・長距離移動性:水溶性(水に混ざる)、揮発性(空気に混ざる)
・食物連鎖に入り込む
環境中に長期間残留し、水や食べ物などを通じて人や動物の体内に蓄積される。

フライパンのコーティング、レインコート、GORE-TEX、ファンデーション、リップ、スキー板・スノボのワックスなどに含まれている。

https://www.youtube.com/watch?v=EnWDEw6_lew

兵庫県明石市住民の約半数から“高濃度”で検出
1mlあたりのPFAS 4種類合計血中濃度は 55.4 ng 検出された、水道水を使い続けた明石の女性の例がある。

明石川の水がヤバすぎる

夏の川遊び注意です

兵庫県内では、明石川と伊川がPFASに汚染されている。
西区平野町の地点で1300 ng を検出

明石川のPFASについては、上流の神戸市西区の産廃業者が疑われている。
神戸市西区押部谷町では<<10万 ng >>を検出し、近くに産廃処理業者が有る。
23年2月に採取した水から、4600 ng を検出、今年2月に1900 ng を検出
今年5月明石川・平野橋(国道175号線の橋) 1,000 ng を検出
明石川・西戸田 630 ng を検出

産廃業者からの汚染は止まっていないようですね。

法的規制はないため、高い数値が出た場合は発生源と考えられる事業者に自主的な対応を依頼するしかないという。

明石市は採取地点の下流にある神戸市西区持子1の上水源取水口から河川水を取り込み、市内2カ所の浄水場で活性炭処理などを行っている。
上水源取水口の上流、明石川・玉津大橋 110 ng を検出

地下水でも神戸市、尼崎市、西宮市・宝塚市 西脇市 各市で指針値を超えるPFASが検出された。旧国名で言う摂津国・東播(東播磨)・北播地方の水は危険ということになる。

神戸市内の企業が製造したミネラルウォーターから、暫定目標の最大6倍に相当するPFASが検出されたと2024年7月に報道されている。
同市は23年1月と6月、複数ある同ウォーターの原水の地下水を検査したところ、1L当たり94~310 ngのPFASが検出された。
商品のペットボトルからは100 ng程度が検出されたという。

企業名・製品名は分かっていますが報道では出ませんね、「理由は違法じゃないから」
書いちゃうと逆に訴えられる可能性がある。
その為、風評被害に繋がり神戸で有名なミネラルウォーターの買い控えに繋がっちゃってる。

北播地方の西脇市では市内4カ所の浄水場で21年から毎年、水質検査を実施してきた。
このうち上戸田浄水場(同市上戸田)では21年夏、100 ngが検出された。
22年は28 ngに減少したが、23年に32 ng、24年に38 ngと増える傾向にあった。
そこで市は今夏から上戸田浄水場が取水している全6カ所の水源地の水質を検査した。すると地下水を取水していた1カ所で、140 ngが検出された。

姫路市は安全
兵庫県でも南西部(姫路市を中心とした西播地方)や北部はほとんど検出されていないので安全地帯とされています。


低分子量PFASの毒物学上および環境上の懸念
2016年、アメリカで動物実験が行われ、人体に影響が少ない基準が示された。

1ng=1/10億グラム なので、かなりの微量で人体に悪影響が出ると考えられる。
7種類合計のアメリカの基準では 20 ng/mLですが、4種類だけで2.5倍の数値。
PFOSとPFOAは水1Lあたり 米国は 4 ng以下、ドイツは 20 ng以下

全米訴訟和解金約2兆円
米 3M は2022年、2025年末までにPFAS製造から完全に撤退すると発表した。
その代替品としては、3Mが米国工場で生産している「ノベック」(世界シェア約30%)と、ベルギーに本社があるソルベイがイタリア工場で生産している「ガルデン」(世界シェア約20%)がある。
同社は飲料水を汚染したとして、多くの米自治体に訴えられ、13年間で最大125億ドル(約2兆円)の和解金を支払うことで暫定合意している。

日本の基準は妥当ではない可能性もある
国民の健康よりも企業の利益を最優先する日本は、水1Lあたり 50 ng以下
体重1kgあたり、1日 20 ng 以下にするようにするよう心がけると良い。

PFOSとPFOA合計で1リットル当たり50ナノグラムという暫定目標値を超えていた16都府県は山形、茨城、埼玉、千葉、東京、神奈川、福井、愛知、三重、京都、大阪、兵庫、奈良、熊本、大分、沖縄

このうち合計の値が最高だった大阪府摂津市の地下水で、1リットル当たり2万1000 ngだった。

沖縄県、滋賀県、長崎県、佐賀県、神奈川県などの県民は水道水を信用しておらず、フィルターを通さずに飲む人は少ないという。

昔の浄水設備ではドブ臭かった都市部の水道は、近年の設備更新で「おいしい水」と宣伝されるようになってから直接飲む人が増えたとか。

日本政府は企業利益が最優先なので、
ミネラルウォーター製造メーカーに、PFASの汚染値を公表する義務はない。

フッ素樹脂「PTFE」とは
PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)は、フッ素樹脂のひとつで、「テフロン™」の商品名でも有名です。PTFEは独特な分子構造によってはさまざまな特性をもたらし、非粘着性、低摩擦性、耐薬品性、耐候性、電気特性、耐熱性といった複数の特性を兼ね備えます。PTFEはその優れた耐熱性や電気特性などからスーパーエンジニアリングプラスチックに分類されます。人体への影響は無いとされている。

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