発明より改良が大切
オペレーティングシステム「UNIX」
1968年にアメリカのベル研究所でケン・トンプソン、デニス・リッチーらによって開発されたOS「Unix」が最初とされる。
スーパーコンピュータでは、1クロックで複数の演算を一度に行うベクトルプロセッサを採用し、システムの中に数十個から数十万のプロセッサを搭載し計算を同時に実行することで高いスループットを実現する構造となっている。
1984年、いくつかの企業がUNIXに基づくオープン規格を策定すべくX/Openを創設。当初はうまくいっていたが、標準化はいわゆる「UNIX戦争」が勃発したことで頓挫し、様々な企業がグループを形成してそれぞれ独自に標準化を行う事態となった。Unix関連で最もうまくいった標準化はIEEEのPOSIXであり、BSDとSystem VのAPIを折衷したものである。これは1988年に発表され、間もなくアメリカ合衆国連邦政府の各種システムの調達条件とされた。
AT&Tは、UNIX System Vにファイルロック、システム管理、STREAMS、新たなIPC、Remote File System、TLIといった機能を追加していった。1987年から1989年まで、AT&Tとサン・マイクロシステムズは共同でXenix、BSD、Sun OS、System Vの機能を統合するSystem V Release 4 (SVR4) を開発した。この統合はX/Openとは独立して行われた。
Linux
Open Source SoftwareのLinuxはUnix系OSの1つとされる。
Linuxカーネル開発の中心人物は、リーナス・トーバルズ氏。
ベクトル演算が1970年代に実装されたあとも、1980年代には並列処理、パイプライン処理、投機的実行、対称型マルチプロセッシング、1990年代にはVLIW、SIMDなどがスーパーコンピュータに導入され、並列度の向上を実現した。
スパコン「富岳」
理化学研究所計算科学研究センター長の松岡聡教授が率いる開発プロジェクトにて、ARMv8アキーテクチャーのCPU A64FXを新開発し、京の100倍程度高速なシステム(1エクサプロップスのシステム)を2020年に構築した。
2021年11月のTOP500、HPCG、HPL-AI、およびGraph500において4期連続の4冠を達成した。
2024年11月現在の最高性能スパコンは、米HPE/CrayとAMDが開発した El Capitan(エル・キャピタン)
FUJITSU PRIMEHPC FX1000
約1億2000万円(48ノード)~
7nmプロセス52 コア CPU「A64FX」、メモリ32 GiB、OS:Linux (RHEL 8.1)McKernel
McKernelの実行をサポート
Ubuntu Pro
Canonicalは2023年1月26日(現地時間)に有料サブスクリプションUbuntu Proをリリースした。NTTテクノクロスがCanonical社との間に立ち、Ubuntuのサポートを提供します。
個人利用の場合は最大5台のコンピューターで無料で利用できる。
Android OS
スマートフォンなどで利用されるモバイルOSのAndroid OSはLinuxカーネルを利用するOSの一つである。
Microsoft Windows
現在、最大のシェアを誇るOSを開発したのはビル・ゲイツ氏である。
ビル・ゲイツとは、「Windows」シリーズなどを開発しているソフトウェアメーカー、Microsoftの共同設立者である。
マイクロソフトは、古くはMS-DOSというコマンドラインベースのOSを提供していましたが、それにかわるOSとしてWindowsが開発されました。
ビル・ゲイツとは
1955年10月28日、ワシントン州シアトル生まれ。
ウィリアム・ヘンリー・ゲイツ3世という。
積極的な経営戦略により、マイクロソフトは世界的なソフトウェア企業へと成長し、ビル・ゲイツ自身も世界屈指の富豪となりました。
当初、非常に不安定なOSだったWindowsですが、日本人が安定化させた。
Windows 95を設計した伝説の日本人とは、米国マイクロソフトに転籍した天才プログラマー、中島 聡氏がその人である。
中島氏は先ごろ、デジタル・ネイティブ世代の若者が「未来の設計者」として立ち上がるために、NPO法人「シンギュラリティ・ソサイエティ」を創設した。
AIとWindowsの融合
Open AIがChatGPTを開発、Microsoftが業務提携した
ChatGPT 5を開発中。
Copilot
Microsoft Copilot 正式版 2024年11月~12月に登場
2025年よりCopilotの使いこなしが始まると思われる。
Copilot+ PC はMicrosoftが定めるハードウェアスペック以上で、オフラインでAIが使える。
Google社もChat型AIは「Gemini」「Bard」
本格的なGoogle Cloud AIも誕生。
日本人は、世界最先端の光量子コンピュータと量子OSを開発しました。
次世代「光」量子コンピュータ
光を使った量子コンピュータの研究を進めている東京大学の古澤明教授などの研究チームは、光のパルスを特殊な状態にすることで、計算を担っている「量子ビット」に「誤り訂正」を行う機能を持たせることに成功した。
2024年11月8日、理化学研究所の古沢明チームリーダーらは8日、NTTなどと共同で光通信の技術を活用できる独自方式の量子コンピューターを開発したと発表した。
当面はAIの基盤技術である「ニューラルネットワーク」の仕組みを解明する基礎研究などに利用するという。
光量子コンピュータはアナログ
連続する信号を処理できるアナログ方式で計算する。
1000量子ビット相当の計算能力がある。
画像解析などに使う人工知能(AI)に適した仕組。
創薬や金融など幅広い分野への応用も目指す。
省電力化。
クラウドで利用可能
米国などの超大型で超低温冷却が必要なシステムに比べて、常温でコンパクト化出来るメリットが大きい。
量子コンピューターは量子OSを採用する。
・制御手順最適化開発済み
・システムソフト、SDK、シミュレーター開発中
・次の段階は、量子AI、量子化学
・量子ドットアレイ開発済み
・量子ビット演算確立
・制御回路開発中
・汎用型光量子計算プラットフォームは日本が世界最先端技術
(光量子コンピュータはほぼ室温動作可能)
・光多重化技術でコンパクト化
既存のAIが得意なこと
①検品・単純作業・ロボットの活用(自動化・省人化・運搬)
②法・ルールを杓子定規に守る
③大量のデータ統計・分析・予測
④言語処理
⑤誰にも公平である
⑥合理的な判断
⑦データを検索活用して人の話し相手になる
⑧AI創作(著作権問題を孕む)
⑨音声認識・画像認識
AIが苦手なこと
①芸術・フィクション・ファッション・技術・法の創造・直感・美意識
②心(共感・感情)を持てない、察しない、曲げない(主観的・定性的)
③少ないデータでの推論ができない
④目的を示すことが出来ない、論理的な判断ができない
⑤入力デバイスの性能を超える作業をしない
⑥著作権を具体的に理解する事ができない(AI創作)
⑦人を笑わせるユーモアのセンスがない
⑧常識な判断ができない
⑨愛がない